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70話:元勇者の特徴増加計画!

@ウィル視点@


うぅ〜ん、やっぱり聞くべきなのかな‥でも事実だったらショックですし‥でもやっぱり真実は知っておかないと!


あっ、私視点ですか?いえ少し疑問に思うことがあったので考えてたんですよ。


それでその疑問が本当かどうか魅異さんに確かめてもらおうと思ってすぐに部屋に来るように頼んだのですが疑問が本当ならショックなので聞くべきか考えてました。


それにしても遅いなぁ‥部屋にすぐ来るように頼んでから二時間も経ってるのにまだ来ないんですよ。




「いや〜、おまたせ〜。」


「あっ、魅異さん。」


やっと来てくれました。結局あの後から一時間経過して合計三時間の遅刻ですよ。


「三時間も遅れるなんて何かあったんですか?」


「実は五時間スペシャルのテレビ番組ずっと見てたんだよ〜。」


そういえば私が部屋に来て欲しいと頼んだときも見てましたね。


「あれ?でも私が頼んだ時は次回予告でしたよね?」


「そうだよ〜。その後にウィルの部屋に頼みを聞きに行こうかと思ったんだけどウィルの頼みだし後で良いって結論になってマンガの立ち読みに行ってたんだよ〜。」


「いやいやいやいや!全然良くありませんって!魅異さんが立ち読みしてる間はずっと待ってたんですよ私!」


「途中で飽きて帰ろうかと思ったけどまだ二時間位しか経ってなかったから嫌々ずっと読んでたんだよ〜。」


「要らない努力ですって!私に対する嫌がらせか何かですかそれ!?」


「まぁね〜♪」


まぁね〜♪じゃありませんよまったく。


「ところで用って何〜?」


「えぇっと‥一つ聞きたい事がありまして。」


事実じゃありませんように‥


「私の出番って減ってませんか?」


「………」


あれ?まさかの無言ですか?


「…まぁ〜、遠まわしに言うけど無いに等しい位にまで減ってるね〜。」


「やけにストレートですね!?」


全然遠回しになってないですし!でもやっぱり私の出番は減ってたんですね‥しかも無いに等しい位に。


「理由として考えられるのは作者がウィルのキャラに飽きてるからだね〜。」


「でもどうしてでしょうか?私みたいなキャラは結構居ると思いますが。」


「ハッキリは言えないけど特徴無いんだろうね〜。」


「やけにハッキリですね!?」


でも特徴ですか。私の特徴といえば‥えぇっと‥ありませんね‥


「どうすれば良いんでしょうか?このままじゃあ私はこの小説から消えるかもしれません‥」


「一応もう一人のヒロインって設定だからそれは無いと思うけどね〜。どうにかするなら特徴を作れば良いと思うよ〜?」


「どうやってですか?」


「例えば今出番がそれなりに多い羽双を例に挙げると今のところ私と同じ位の実力と冷静な性格で出番が安定してるんだよ〜。」


「なるほど。特徴が盛り沢山ですね。」


「他にもアミュリーとかも瞳の色によって喋り方と性格が違ったりとかの特徴があるし雑魚ベーも馬鹿でロリコンであだ名が本名より有名っていう特徴があるよ〜。」


「私にも変わった特徴ってありますか?」


「有ったらもっと出番も有ると思うよ〜?」


そうですね‥いえ少し位何かあるかと思いまして。


「私が何か特徴を考えるからそれを使えば良いよ〜。」


「考えてくれるんですか!?ありがとうございます魅異さん!」


「じゃあまずは登場の仕方ね〜。派手なのが良いから必ず『定年退職勇者のウィル、此処に登場!』って叫んで上空二千メートルから回転しながら落ちてきて逆立ち状態で着地してね〜。」


「はい!ってええぇぇぇぇ!?」


別に私は定年退職した訳じゃありませんよ!しかも二千メートル上空からって普通は死にますって!此処じゃあ死なないとしてもダメージが多すぎです!


「あの、他のにしませんか?」


「駄目だよ〜。この登場は定年退職したウィルにしか出来ないんだから〜。」


「だから定年退職じゃありませんって‥」


「次は決め言葉だよ〜。敵を倒した時とかに『貴方の馬鹿はこの上なし』って言えば良いよ〜。」


「‥その言葉を言わないと駄目ですか?」


「そうだよ〜。あとは強力な技だね〜。」


正直、特徴的な技は使えませんが‥


「とりあえず初歩的な勇者流技の勇者突ゆうしゃとつを覚えればOKだよ〜。」


「あの、初めて聞く技なんですけど。」


「後で見せるからそのとき覚えてね〜。とりあえずこんなところかな〜?」


「それでどうするんですか?」


「こうするんだよ〜。」


[キィン]





「あれ‥此処は?きゃああぁぁ!?」


目の前が何も無いと思ったら崖の上じゃないですか!


「まずは登場シーンの特訓だよ〜。」


「特訓って‥此処を飛び降りるんですか!?」


「当然〜。ちゃんと二千メートルあるから大丈夫だよ〜。」


大丈夫の意味が登場時と同じ高さだからの方になってるんですけどこの高さから落ちての大丈夫は無いのでしょうか?


〜登場シーン(テイクワン)〜


「それじゃあレッツゴ〜。」


「え?きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


魅異さんに背中を押されて落ちる。魅異さんも隣で楽しそうに飛んでますが‥


「あと言い忘れたけど此処は地球だからまともにやらないと怪我するよ〜?」


「えええぇぇぇぇぇぇ!!」


怪我どころか死にますよ!!誰か助けてくださあぁぁぁいっ!!!


「でも怪我したら回復技使うから大丈夫だよ〜。」


「そういう問題じゃありませんよぉぉぉ!!」


「もうすぐ着地場所に着くから登場の台詞を言って良いよ〜。」


「無理ですってぇぇぇ!!」


[ドガアァァァァッ!!]


「ありゃ失敗だね〜。大丈夫〜?」


「ま、まだ…モンスターとの戦いのほうが楽です‥」


「おぉ〜、流石は元勇者だけあって無事だね〜。」


「大怪我ですよ…今日は此処までにしま‥」


「魅異流技 しゅうしきだよ〜。」


「あっ、直りました。さっきの技って魔法か何かですか?」


「魅異流の技はその程度のものじゃなくて理論的に解明できない私専用の技だよ〜。さてウィルも復活した事だし登場シーンのテイクツーをするよ〜。」


「‥急に痛みが出てきました!それでは帰りま‥」


「とりあえず上に戻るよ〜。」



「またワープですか?」


「当然〜。」


〜登場シーン(テイクツー)〜


「それじゃあ行ってらっしゃい〜。」


「いやだから押さないで下さいってぇぇぇ!!」


心の準備の時間くらい与えてくださいよ!でも失敗してもやり直しですし絶対クリアーしますよ!


「もうすぐ着地場所だからそろそろ登場の台詞を言って良いよ〜。」


「分かりました。‥あれ?」


登場シーンの台詞って何でしたっけ?


[ドガアァァァァッ!!]



(途中省略)



〜登場シーン(テイクスリー


登場時の台詞も教えてもらいましたしこれで成功させて見せます!


「それっ!」


今回は自分から飛び降りる事にしました。


「もうすぐ地面だよ〜。」


「そろそろですね。定年退職者のウィル、此処に登場!」


そして回転しながら逆立ち状態で着地!


[ドガアァァァァッ!!]


「おぉ〜、成功だね〜。」


「す、すみませんけど腕の骨が大変な事になってると思うので直してもらえますか?」


「はいはい〜。魅異流技 修式だよ〜。」


「ありがとうございます!それじゃあ特徴が一つ増えた事ですし帰りましょう!」


「駄目に決まってるよ〜。次は決め言葉と必殺技の特徴を同時に増やすよ〜。」


「って事はバトルをするんですね?」


「ご名答〜♪そしてそのバトルの相手はこの人だよ〜!」


「初めまして!私は高等槍術部リーダーの隠納って言うの。よろしくね♪」


「あっ、私はウィルって言います。よろしくお願いします!」


「隠納さんの特殊能力は槍魔術って言う槍があるときだけ使えるんだよ〜。まぁ槍魔術が無くても槍の腕前は特星全体で必ずベスト五以内に入る位上手だし槍術検定で特級を取ったんだよ〜。」


「そんなに褒めなくて良いってー。」


とにかく結構凄い人みたいですね。


「ついでに過去に警察署を三軒同時に一人で乗っ取ったりとかしたんだよ〜。」


「へっへへーん♪」


滅茶苦茶凄いですよねそれって!?


「それじゃあバトル開始の前に勇者突を見せるね〜。」


そういって剣を前(大き目の岩がある)に向ける魅異さん。


「勇者突だよ〜。」


そういうと同時に岩の奥の方に一瞬で移動する魅異さん。それと同時に岩が真っ二つになる。‥瞬間移動並の速さで動く事自体出来ないんですけど。


「勇者突の突は突進の突だから突き技じゃなくても良いよ〜。別に突き技でも良いんだけどね〜。あの速さが出せないんなら出せる範囲のスピードで良いからね〜。」


それなら何とかできそうですね。


「それじゃあいくわよー!槍魔術‥わた飴ロープで縛りつけ!」


「あれっ、本当にわた飴で出来てますね。うん美味しいです。」


甘くて美味しかったのでわた飴ロープは完食してしまいました。


「引っかかったわね!」


「はっ!まさかわた飴に何か仕込んであったんですか!?」


「その通り!そのわた飴は通常のものよりカロリーを百パーセント上げてあるの!」


「ええぇ!なんて罠を‥」


元の体に戻ってから体重を気にして甘いものを控えてたのに水の泡です‥


「まだまだいくわよー。槍魔術‥」


「させません!勇者突!」


私は細剣をすぐ取り出し出来る限り速いスピードで隠納さんの右胸と右肩の間辺りに突きを繰り出す。


「貴方の馬鹿はこの上なしですよ。」


「はいオッケーだよ〜。良く出来たね〜。」


「ありがとうございます!」


「あと隠納さん大丈夫〜?」


「あっ!」


そういえば地球で攻撃したら普通に怪我するんでしたよね!


「大丈夫ですか隠納さん!?」


「甘い!」


「へ?」


怪我をしてるにもかかわらず急にガバッと起き上がる隠納さん‥甘いって何がですか?


「わざわざ倒した敵の心配なんかしてたら駄目!例え相手がカッコいい人や私のように綺麗な人でもそれは鉄則よ!」


「えぇっと………あの、分かりましたので傷の治療をした方が良いと‥」


「この程度の傷なんか治療の必要さえないわよ。ほら見てみてー。」


って服を脱がないで下さい!!あっ、でも本当に傷の跡さえありませんね。


「隠納さんは生命力が怪物並にあるからね〜。大抵の重傷以内の傷ならすぐ回復するんだよ〜。」


「そこまでオーバーに褒められるとお姉さんも困っちゃうな♪」


「全然困ってるように見えませんが…」


「そんなことを気にしてるようじゃこの瞑宰京ではやっていけないよ!」


「隠納さん〜、此処は地球だから正しくは特星の瞑宰京ではやっていけないよ!だよ〜。」


「あっちゃぁ〜、私とした事が初歩的なミスをしちゃったね。」


「とりあえず特星に戻るよ〜。」


[キィン]




「到着〜。」


「いやー、無事着いてよかったわ。」


「そういえば隠納さんは何時から地球に居たんですか?」


「ん〜、確か急に送られたからその場の雰囲気に合わせて行動しただけってところかな?」


その場の雰囲気だけでバトルに突入したんですか!?


「話の途中悪いけど皆がこっちに注目してない〜?」


「そういえばそんな気がするかなー。何でだろうね?」


「さぁ?‥って隠納さん!貴方が服着てないからですよ!!」


「あぁなるほどね。でもブラをしてるから大丈夫大丈夫!」


「そういう問題じゃありませんよ!とにかく服を着てくださいって!!」


「しょうがないなぁ。」


本当にそのままの姿で帰るつもりだったのでしょうか?


「それじゃあ私は高校に部活にいくから。それじゃあまたねー。」


「またね〜。」


「今日は本当にありがとうございました。」


学校に向かう隠納さんに私はお礼を言う。


「それじゃあ私達は帰ろう〜。」


「はい。」


今日教えてもらった特徴‥使うべきかなぁ?止めといた方が良い気がするんですけど。









「あっそうだ〜!隠納さんが服を着てなかったとき皆注目してたからウィルもブラだけで戦えば目立つんじゃない〜?」


「絶対嫌です!!」

@悟視点@


「70話更新完了!70話まで書くと結構書いたって実感が沸いてくるな。」

「その実感が沸いてくる時の話になんで俺が出ないんだよぉぉぉ!!」

「さぁ?俺の気分が悟を出す気にならなかっただけだ。」

「理不尽な理由だなオイ。」

「ところで新小説でも書きたい気分なんだが‥」

「だがって事は問題でもあるのか?」

「いや〜、変な星でツッコミ生活より人気が出る気がしないしこっちの更新に影響が出る可能性が高いんだよな。」

「それじゃあ駄目だ!影響でないんなら良いが出るなら駄目だ!」

「そうだよな。まぁ余裕があったら書いてみる‥かな?」

「お前に余裕ができる事は無いと思うぞ。」

「まぁな!それでは皆さん次回もお楽しみに!」

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