64話:迷惑行動もほどほどに
@悟視点@
「のぅわぁぁぁぁぁ!!」
今日の特星の此処らへん一帯の天気は大晴れ!!のはずなんだが‥
「何で俺の家のところだけ日が当たらないんだチクショー!!」
曇ってる訳じゃなさそうなんだが日が当たらない!すなわちこれは洗濯物を干してもなかなか乾かないという事!!‥俺が当番の日に限って何で?
「よし〜。ちょうど悟の家以外には被害が無い場所だね〜。」
「良くねぇ!やっぱりお前の仕業か!」
「まぁ〜、太陽の光を遮る原因をよく探してみてよ〜♪」
楽しそうに何を‥でも曇ってないから多分宇宙に原因があるだろうな。
原因‥原因‥おおっ、それらしきものを発見。小さく浮いてて此処からの距離はまぁまぁだ。
星かなんかだな。・・・・・・・・・・ってオイ待て。
「あの星一つがお前の仕業か!?」
「そうだよ〜。私の能力を使えば出来るかと思って試してみたら大きさから場所までなんと見事計算通りに出来たんだよ〜。」
んな無茶な!‥何かコイツが本当に人間かどうか疑わしくなってきた。
「とりあえず俺の家に日が当たらないんだが。‥特に洗濯物が乾きにくいから困る。」
「それじゃあ私の別荘に来てみる〜?」
「行けるのか!!??」
「此処から三十秒位かな〜?」
早いし!宇宙の別の星まで此処から三十秒なんてお前じゃないと無理だ!
「ほらそこの扉から行けるんだよ〜。」
いつの間に作った!?さっきまで日が当たらないのが気になって気付かなかった!
「とりあえず行ってみよう〜♪」
「お、おぉ。」
うぉー。出た場所は別世界のように自然的なところだ。白い小鳥とかが飛んでるがこれはさらって来たのか?
俺の出てきた扉(小さな小屋の扉の横についてる)を中心に半径五十メートルくらいに芝生が広がっていてその周りには森がある。小屋の隣にはベンチもあるな。
芝生の道は森の中につながっているみたいだな。
「驚いた〜?此処まで作るのに案外時間掛かるんだよ〜。ちなみに大きさはとっても小さくて特星の私たちの町の二分の一位の大きさなんだよ〜。」
確かに向こうが丸みが掛かってるのが分かる。海を見たときに微妙に分かる事があるよな。
「奥の方にもまだあるのか?」
「当然〜。どうせだから案内してあげるよ〜♪」
ちなみにこの出入り口の芝生周辺は『エンターエリア』らしい。一応メモしとくか。
「此処が別荘だよ〜。」
あれ?別荘と言ってたのに結構小さな家だな。小屋‥ほどではないが小さな一階建ての家と言った感じだが洋風で立派な家だ。庭は予想通りだが芝生で丸くて白いテーブルがある。しかもパラソル付きの夏の日差しに強いタイプだ。
そして席には‥えぇっと、どこかで見た事あるような人が座ってた。誰だっけ?
「前も紹介しましたが勇者社の社長秘書をやっている篠頼 几骨です。一度お会いしただけでは覚えられませんか?」
「あっ思い出した!確か読心術を使ったり読者へメッセージを残したりする五十五話と四十六話(四十六話のほうでは会ってないが‥)に登場した人か!」
「やけに説明的ですね。確かにその通りですが読心術では有りませんよ。」
「ところで几骨は何か用〜?名酒でも飲みに来た〜?」
「いえ、社長が星を作ったと小耳に挟んだので下見に参りました。」
小耳に挟まれるような場所に話したのかよ魅異‥
「それでどうだと思う〜?」
「環境面については問題は無いと思われます。それではそろそろ帰りますので。」
あっ、帰ったか。
「魅異、此処周辺の名前は?」
「此処の別荘周辺は『別荘邸』って言うんだよ〜。」
どうでも良いような名前だがとりあえずメモしとくか。
「ところで名前って意味があって決めてるのか?」
「適当〜。だけど正式名称として扱ってるから覚えといて損は無いよ〜。」
適当かよ!メモして損したぞコラ。でもまぁ、待ち合わせとかに使う時には重要‥かも。
「で、次の場所は何処だ?」
「残念ながらこれだけだよ〜。」
少なっ!施設がお前の別荘と出入り口だけかよ!?
「う〜ん、予想より結構案内場所が少ないですねぇ。」
「確かにそうだよな。……………何でお前が居るんだぁぁぁ!!」
普通に椅子に座ってコーヒーを飲んでる雑魚ベーを蹴り落とす。
「フッフッフッ、可愛い子の近くに私が居るように宿敵の近くにも私は居るのですよ。」
で、今回は俺の場所に居ると。
「さて、それでは決着をつけましょうかぁ!」
「望むところだ!今回は絶対俺が勝つ!」
魅異はいつの間にか別荘の屋根の上で見物してるが‥変に邪魔されるよりはマシだな。
「必殺・数日前に封印されし禁断の技ジャンピング縦回転キィィィィック!!」
空中からタイヤのように飛んでくる技か!って、キックじゃないだろそれ!!
「あの程度銃で撃ち落せるが‥此処は素手で行くブゴハァッ!」
台詞を喋りきる前に技を喰らった‥それで舌を噛んだ……………
「フフフフフ、私が今まで本気でいたとお思いですか?」
「あぁ当然!」
「ハッハッハ!甘いですねぇ!甘すぎますよぉぉぉ!!」
いやいやいやいや、絶対に本気で来てただろ。
「毎日のトレーニングと特訓と訓練で鍛えに鍛えた新必殺技を食らわせてあげましょう!新必殺・スーパー ハイパー ウルトラ デラックス メガ グレート ワンダフル ベリーグッド パワーアップ スペシャル ナイス 天才 最強 敵無し カッコ良い 凄すぎ 超強力 これを見たものはとても驚く この技を喰らえばとても痛い お手軽でとっても便利 モテモテ間違いなし 弱い君も特訓で覚えれば使わずには居られない 科学者でも解読不可能 これを使わず何を使う 技名も短くて使いやすさ抜群 のんび〜り・だんら〜り・ぐっちゃ〜りと さっきの言葉は作者の名言 いまならお得 スーパー ハイパー ウルトラ デラックス メガ グレート…」
「無限ループじゃねぇかっ!!」
聞いてる間に溜まったストレスを全力で蹴りにして返す。
「あぶべほぁ!?」
此処で言いたい事を思わせてもらうと『最初』から『ナイス』まではネーミングセンス悪いし『天才』から『超強力』まではオーバーすぎだし『これを見たものはとても驚く』から『これを使わず何を使う』まではどうでも良い事だし『技名も短くて使いやすさ抜群』は技名は長くて使いにくいし『のんびり・だんら〜り・ぐっちゃ〜りと』と『さっきの言葉は作者の名言』までは作者が何か仕組んで言うことになったように見えるし『今ならお得』は全然得する事はないし最終的には無限ループだしいい加減にしろこの変態ロリコン馬鹿ボケ偽貴族が!!!
「ハァ…、ハァ‥い、言いたい事は全て思考内で言い切ったぞ………」
「それは貴方の思考内も大変でしょうねぇ。私は急に用事を思い出したので帰らせていただきますよ。」
そう言って俺が蹴った後ろ腰の部分を押さえて大急ぎで何処かに向かう雑魚ベー。…用事って事は今回も引き分けになるのか?
「ご苦労様〜。」
おっ、魅異が屋根の上から降りてきた。
「私は今日はこの別荘に泊まってくよ〜。だからもう帰っていいよ〜。」
「そうか?じゃあ俺はもう帰るか。やる事無いしのんびりするぞ!」
そのあと家に着いた俺は日が当たらない中乾かない洗濯物を干していた。
…やる事有ったの忘れてた。
@悟視点@
「64話更新完了〜。あと今までの合計アクセス数が二万を越えました!」
「こんな小説でも二万を超えるんだな。」
「こんな小説って言うなコラ!」
「第一、夏休みはもう終わってるはずだろ!何で学校編が始まらないんだ!?」
「あの学校は校長が好きなときに好きなようにしてるから夏休みの期間も校長の気分次第で時には冬まで続く事もあるぞ。」
「もう夏休みじゃないぞそれ…」
「まぁな。それでは皆さん次回もお楽しみに!」