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62話:タイムワァ〜プ!過去へ行こう!

@悟視点@


いや〜、最近思う事があるんだが、この小説って常に新キャラが現れたり、何処かに出かけたりとか忙しいよな。最近日常の生活をやってない。


まぁ、そういう事で今日こそは普通に一日を過ごす事にした。







「今日は全員で過去の特星に行くよ〜♪」


普通の一日は、魅異の言葉によって見事に粉砕された。うん、‥その時間はわずか五秒。


現在此処に居る人物を確認すると俺、魅異、羽双、アミュリー、あと何故か雑魚ベーが居る。


水魅は昨日の事が原因で、何処かに流されて行方不明。ウィルと魅亜は旅行中だ。


「おやおや過去に旅行ですか?私も行ってみたいですねぇ。」


「行きたいんだってばー。」


遊び半分で逃げ回ってるアミュリーと、全力でアミュリーを追いかけてる雑魚ベーが言う。アミュリー、雑魚ベーに捕まって危険に陥った時は、大声で助けを叫べ。あるいは倒してしまえ


「・・・・・」


羽双は無言で本を読んでる。気が乗らないのか面倒なだけなのか本に夢中なだけなのか。


「悟は〜?拒否権は無いけど行きたい〜?」


「んっ、俺か?」


拒否権無しなら聞くなよ!ってか拒否権与えろ!


でも普通に旅行なら断るところだが、特星の過去か。‥行けるかどうかは知らないが、気になるな。


過去に行くとか言ってるのに、驚かない俺達って微妙に異常なのかも知れない。


「まぁ、‥行けるなら行ってみたいな。」


「決定〜。じゃあ羽双、後はよろしくね〜。」


人任せかよ!?ってか羽双が俺達を過去に送れるの!?お前等グルだったのか!


「‥チッ、やっぱり僕ですか。…面倒ですが、魅異さんに馬鹿頼みをしつこくされる方がよっぽど面倒なので、不本意ですが送ってあげますよ。」


非常に嫌そうだな。ってか羽双の特殊能力か?もしそうなら初めて見る事になるな。


「それ。」


[キィン]




「…着きましたよ。」


えぇっ!?それ。の一言で過去にワープできるのか!?


「一定以上のダメージを受けるか、帰りたいと思えば帰れます。‥他にも此処の物は壊したりしても、未来に影響は出ません。‥持って帰りたいものがあったら、このバッグに入れてください。‥此処で気絶しても、元の時代に無事に帰れますよ。」


皆にバッグを一つずつ差し出す羽双。


「じゃあ皆、自由行動ね〜。ついでに三時間後には、この星ごと宇宙全体を消し飛ばすよ〜。」


未来に影響で無いからってそれは止めておけ!!


「此処は何時の時代ですかねぇ?」


「多分、今年の元旦だってば!」


つい最近じゃないか!‥でも何か買っていけるから良いか。


「‥僕は寄る所が有りますので。」


「私も行きたい所があるから、お先に〜。」


「よ〜し、適当にいろいろ回るんだってば!」


「私もアミュリーさんに着いて行きますよぉ!それでは行きましょう!」


おぉ〜、行ってらっしゃい。…うるさいのも居なくなった事だし、俺も適当に回るか。


もちろん正月だし、餅を撒いてる所に拾いに行くぜ!





「いやぁ〜、取った取った。やっぱり吸い込み式の銃は便利だぜ!」


俺は餅撒きで吸い込み銃を使って、撒く前の餅をばれない様に沢山貰っておいた。


えっ、卑怯?いやいや、特殊能力を使って相手を気絶させようとしてる奴とかに比べたらマシ。


「で、も一箱は多すぎたか?よし、この際だし持って帰ったら、羽双に分けてやるか!多分、和風好きだし貰うだろ!」


…ハッ!辺りの客から殺気が!皆が戦いながら取ってる間に、楽して取ったから当然か。…こっそり逃走!



「どうやら、誰にも気付かれなかったみたいだな。」


…いや?背後に気配がする。誰かに付けられてるな。


試しに軽く小走りで進んでみる。…着いて来るな。


やっぱり餅を取り過ぎたせいか!でも渡すわけにも行かないし。


ここは後ろをいきなり振り返って、どんな奴か確認。怖そうな奴なら撃ち飛ばす。優しそうな奴なら適当に謝る。これで良し!


〔全然ダメだろ!〕


うるさいボケ役。ボケ役がツッコミを入れるな。


「誰だ!」


そういって振り返る。後ろに居たのは‥女の子。


小学生位の身長で黄土色の髪で黒くて多少鋭い目つきの子だ。


冷静そうというかやる気がなさそうというか‥そんな感じ。


いきなり振り返ったからか、本当に一瞬驚いたような表情をしたように見えた。


「私か?私はウソウだ。お前は?」


「俺?俺は悟だ。」


「悟か。単純‥あ、いや、一応良い名前だな。」


単純って行ったよな…しかも一応良い名前ってフォローになってないぞ。


それにしても口悪っ…こいつの家族を見つけたら、注意してやるぞぉ!


「それで一体俺に何の様だ?」


「…さっきの餅撒きの時の事だ。」


やっぱりかぁぁぁ!俺の餅狙いか!


「アレは一応ルール上問題じゃない!だから餅はやらないぞ!」


「別に餅を吸い込んで取ったから、文句を言いに来たわけじゃあない。」


えっ、そうなの?‥でも結局気付いてるんだなコイツ。


「お前‥私の馬鹿兄を知ってるだろ?何処に居る?」


「いや、俺の知り合いに、妹居る奴なんか居ないし。」


「嘘付け‥早く言わないと呪い殺す。」


怖い!本気で呪い殺されかねない雰囲気が出てる!!


「ちょっと待て!兄の名前を言わないと分からないぞ!」


「馬鹿兄は馬鹿兄だ。名前は言いたくもない。」


言ってくれ!そして殺意が目に見えるほど出てる!只者じゃないだろお前!


「ってかまずお前の苗字と名前の漢字位教えろ!そして知り合い位は言え!」


「苗字は神離で、名前は雨双。漢字は『う』が雨で『そう』が双と読む。知り合いには魅異って師匠が居る。」


しんそうの兄らしき人物。魅異関係でおもいっきり心当たりがある!可能性が高いのは羽双!


「羽双の事か!?」


「確かにそうだが、黙れ馬鹿野郎。いや黙るのは無理か?」


確かに目つきとかが鋭くて殺意とかが似てるな。髪の色は全然違うが。


冷静でやる気無しに見えるのもそのせいか。


「で、馬鹿兄は何処だ?早く連れていけ。」


確か、この時は羽双は旅をしてるはず。


「残念ながら、此処には居ないんだ。六月の二十日過ぎに帰ってくる筈だが。」


「そうか。」


そうか。って礼の一言くらいはくれても良いと思うんだが。


「とりあえず、ありがとう。‥えっと、誰だっけ?」


名前くらい覚えてくれ!


「まぁ‥良いか。馬鹿兄とはいつ会える?」


「羽双にいつ会えるか?あー、お前次第かも。」


「その位分かれ。そしてその位何とかしろ、この野郎。」


んな無茶な!此処は未来には影響しない過去の世界だし、どうにも出来ないぞ!


〔それなら、俺が何とかしてやろうじゃないか!!〕


出来るのか!?


〔いや無理。〕


無理かよコノヤロー!


〔本当は何とか出来るぞ。俺の使える超脇役技でな!〕


嫌な響きだが‥まぁこの際それで良い。でもその前に説明を求む。


〔この技は何ですか?‥この技は、今まで見た事の一部を、過去の人物に伝える事の出来る技だ!しかも未来に影響するというお得効果付き!他にも自由にに言葉を付け足す事も可能!これで捏造した未来も見せます!‥まぁこれは便利ですね!〕


テレビショッピングかよ?しかも一人二役。


〔技に対してツッコミを入れないとは。この技の効果は、夢として現れるから気にされない事も多いんだ。〕


まぁ、それだけ出来れば十分だ。よしまずは帰るぞ!


「急で悪いんだが、そろそろ帰らないといけないんだ。」


「帰るのか?なら早く帰れ。」


じゃあ早く帰らせてもらうか。えぇっと‥帰りたいなぁ。


[キィン]




お、帰ってこれた。他の皆はまだ居ないみたいだな。


〔よし、あとは俺に任せろ!住所とかも付け足しておいた方が良いよな。〕


いや付け足さないと場所が分からないだろ。


〔他にもいろいろ付け足しておくか。いつ頃の雨双に送る?〕


今日の朝の夢位に送っとけば良いんじゃないか?


〔オッケー。送っ‥〕


[ピンポーン]


このタイミングは‥雨双がもう来たみたいだな。


〔昼頃に送ればよかったんじゃないのか?〕


[ピンポーンピンポーン]


「はいはい今出ますよ。」


[バキィィッ!]


ドアが急に開いて俺にヒットしました!軽くぶっ飛んだぞ!


「あ‥一応ゴメン。」


「ホント最低限の謝罪だな‥」


別に、一応を付ける必要はないのに何故付ける?…って、誰かと思えば雨双じゃないか。


「お菓子発見。‥よし食べよう。」


それ俺の分!でも開けるのは止めないぞ。あれは開けたら、中身が飛び出すお菓子で、ビックリ箱の使い捨て版お菓子付きみたいなもんだ。


「うぁあ!?」


雨双は見事に引っかかって驚いたな。ちなみに勇者社の試作品だが、中身が飛び散るという欠点があって、販売するかどうかが中々決まらないらしい。


「お、脅かすな!」


お菓子の袋に怒っても意味は無いぞ。


「こんなもの居るか。」


[バキィ!]


ゲホァ!こっちに袋や飛び散った中身を投げるな!


[キィン]


「到着だってば!」


「いやぁ、楽しかったですねぇ。」


アミュリーと雑魚ベーが帰ってきた。って雑魚ベーは来なくて良い!


「んっ?そこの可愛い子は誰ですかぁ!?」


「私は雨双だ。一応、よろしく。」


「アタシはアミュリーだってば。よろしくだってば!」


「そ・し・てぇ!私は天才・有能・最高である‥」


「この人は雑魚ベーって言うんだってば。」


[ガガァーン!]


あっ、雑魚ベーが効果音と共に落ち込んだ。


「さっきの効果音は、‥何処で鳴った?」


雨双、それは誰もが分からないと思うぞ。


[キィン]


「ふぅ‥あっ、雨双さん。」


「たっだいまぁ〜♪おっ雨双、久しぶりだね〜。」


魅異と羽双が同時帰宅。ってか羽双、妹にさん付けはどうかと思うぞ。


「魅異さんお久しぶりです。馬鹿兄はどこを歩いてたんだ?」


扱いの差がかなりあるな‥


「って雨双が敬語を使ったぁ!?」


[バキィッ!]


雨双の右ストレートが俺の顔面を捕らえた。‥そのまま俺は地面にドサァと倒れる。


「お前はもう黙ってろ、私だって敬語くらいは使うさ。」


普段は使わないだろ!実際魅異には敬語を使ってたが、羽双には使ってなかったし!


「ところで馬鹿兄、この家の権利者は誰だ?」


「一応、悟さんです。」


「何だお前か。これから私は此処に住むぞ。宿代がほとんど無いからな。」


んな無茶な!大体この家は現在だけでも定員オーバーなのに!


‥あとで魅異に増築を頼もう。そして無理なら即追い返そう。








でも無理であってくれぇぇぇ!!!

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