58話:主人公のヒートアップ!?
@悟視点@
「な・・な、何とか到着‥出来たな・・・・・」
「と、当然だぜ・・・!」
いい返事?だな。ちょっとマジで死にそう!・・・俺達はあのあと泳ぎ続けて‥あっ烈は歩き続けてだな。それで何とか陸まで到着する事が出来た。ちなみに今は朝の7時くらい?
「それより悟!何で船で数日掛かる海を泳いできたのに1日で着けるんだ!?」
「お前は泳いでないだろ・・・あとそこはツッコミ禁止だと思うぞ?」
着いちゃった訳だしブツブツ言わない!‥気になるけどさ。
「それでどうする?見事に道が二つに分かれてるけど。」
目の前にはU字型で左と右に分かれている車道が一つある。右は上り坂で左は特に坂のない普通の道だ。おっ左は大きな町みたいな所につながってるな。
「そんな事も有ろうかと地図を持ってきたぜ!!」
と言って烈が取り出した地図は確かに特星の此処の場所の地図だと思う。だが‥
「ふやけてるじゃねえか!」
[バゴォッ!]
「げふぅっ!」
思いっきりハンマーで殴る。だって何かでオレンジ色の液体でふやけて読めないし!
「泳いできたからふやけて当然だろ!!」
「水上歩行してきたのにふやける方がおかしいわ!」
「波で数回転んだんだからしょうがないだろ!!」
波で転んでオレンジ色にふやけるわけないだろ‥
「まぁ転んだんならしょうがないよな。」
「当然だぜ!!」
「そうそう。そういえばこの地図には何をこぼしたんだっけ?」
「オレンジジュースだぜ!!」
[バッコオォォォン!!]
大体予想通りだがやっぱりオレンジジュースか。
「さて、単純馬鹿も吹き飛ばした事だし町にでも行くかな。」
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!」
烈め、もう復活したのか‥って!
「悟ぅぅぅ!助けろ!マジで食われる!」
烈が走ってきたがその後ろにはゾンビの大群‥何でぇ!?
「あの町はゾンビだらけだぁ!上行け上!!」
「わ、分かった!」
何で毎日こんなに運が悪いんだよ!
「はぁ、はぁ、何とか逃げ切った。」
ってか途中烈とはぐれたし。まぁヤラレ役の根性で生き残るか。
「ハッハッハ!だいぶ疲れているようですねぇ〜。」
げっ、この奇妙な笑い声とこの喋り方は‥
「雑魚ベー!」
ってか此処とは逆方向に飛ばしたはずなのになんで此処に居るんだ?
「ベータです!!まったく、誤解を招くようなあだ名は辞めて欲しいですねぇ。」
誤解を招くじゃなくて真実に導く‥だろ?
「で、雑魚ベーが俺に何か用でもあるのか?」
「だ・か・ら!雑魚ベーじゃなくてベータだと言ってるでしょう!今日は昨日の決着がついてないので宿敵として決着を付けに来たんですよっ!」
そんな事だろうと思った。って!
「決着ってお前の負けで決まっただろ!?」
「シャラァーップゥ!とにかく此処で決着をつけさせてもらいますよぉ!」
拒否権無しかよ!?まぁ雑魚ベー相手だから即効で終わるだろうな。
「新必殺・ジァーャンピィーングドリルキィーックゥッ!!」
無駄に読みにくいし無駄に長い名前だなオイ!
今回は木にジャンプして木を蹴ってこっちに回転キックをする攻撃か!
でも・・・・・回転以外は前回とあんまり変わらねぇ〜。
[ズガガガガガガガガッ!!]
「・・・・・本当にアホだな。」
前回と同じく避けるまでもなく攻撃が外れる。そして回転により地面にその名の通りドリルのように穴を掘ったんだ。しかも結構深くまでキックが続いたようで‥
「今日は此処から出られないのでこのくらいで勘弁してあげましょう!命拾いしましたねぇ。私に非常に盛大に感謝することですね。アッハッハッハッハッ!」
と、まぁ出られないらしい。まぁこのまま放って置いても迷惑なので‥
「プレゼントでもどうぞっ!」
そういって一つの弾を撃つ。
「えっ?なっ何ですかこれはぁぁぁ・・・」
ちなみに今撃ったのはセメント弾で撃った場所に一定の量の固まる前のセメントを出し続ける魔法弾だ。
さてと、結局のところ何処だ此処は?雑魚ベーが原因で二倍分からなくなった………
「悟はっけぇ〜ん。我ながら惚れ惚れするような感だねぇ?」
発見されても何処に行けば良いか分からない‥って!
「アミュリー!しかも瞳オレンジバージョン!」
喋り方では分からないが確かにアミュリーだった。ってかギャップが大きくて別人に思える。
「悟が遅いから私が羽双にパシリさせられてたんだよ?」
何故疑問系?あっ喋り方の特徴か。これまた無理矢理な特徴だな。
「あっ、悪かった。ところで何処へ行けばいいか分かるか?」
「私が道を知ってるから着いて来れば良いと思うよ?」
とって〜も心配なんだが・・・・・疑問系だからってのも有るが主に心配なのは瞳の色が黄色に近づくと馬鹿になる事だ。
「あっちゃ〜、こりゃあ道に迷っちゃったかな?」
「早いってのこのアホ!」
「悟ってアホなの?」
俺じゃねえぇぇぇぇぇ!!
「何かオレンジの瞳のアミュリーは多少苦手だ‥」
「見惚れるところが多すぎて?」
「違うわ!どうやったらその結論になるんだ!?」
「フフフフフッ!その答えには私が答えましょう!」
ざ、雑魚ベー!あのセメントを脱出したのか!?
「誰?」
「良くぞ聞いてくれましたっ!私は‥」
前と同じ紹介をするつもりかよ?邪魔してやろう。
「そいつは全ての仕事がクビになったフリーターの雑魚ベーだ。」
[ガガァーン!!]
あっ固まった。
「今のうちに逃げるぞ!」
「えっ?ぁぁぁー離してぇ!?」
アミュリーを右腕に抱えて逃げる!ってか暴れるな落とすぞ!
多分この光景を見た人は小学生の誘拐と勘違いするかもしれないが誘拐じゃない!!フリーターの変人から逃げてるだけだ!
「・・・・あれ、私は今まで何を?ってさっきの可愛い子と宿敵が居なくなってるでは有りませんか!?しかし逃がしませんよぉ〜!」
此処まで来れば‥大丈夫じゃねぇぇぇ!!猛スピードで追いかけてきた!?
「フハハハハ!私から逃げようなど宿敵ながら甘い人ですねぇ。さぁ早くその子を私に下さい!」
「渡したらどうする気なんだか・・・・・」
「渡されたらどうする気なの?」
アミュリー、あいつには計画の文字が無いからどうするか聞いても答えないと思うぞ。
「まずは家族のフリでもしながらデートを満喫したいですねぇ。」
あっ、多少は考えてるのか。ってか小学生位とデートって頭は大丈夫か!?でもその点でいくと烈も同じか。
「??…結局悟と雑魚ベーのどっちが見方なの?」
今の話を聞いてて分からないのかよ!?こりゃあ瞳が髪の色に近づくほど馬鹿になるの効果の差はかなりありそうだな・・・・・・とりあえず俺が見方だと言わないとな。
「見方は俺だ!」「見方は私です!」
って、俺が言うと同時に言うんじゃねぇ雑魚ベー!ってかお前は敵だろ!
「えー?どっちかハッキリしてよ?」
「私は彼の宿敵ではありますが貴方の敵では有りません。なぜなら私は可愛い子が大好きだから!貴方は十分すぎるほど可愛すぎるのでっどぅわぁぁぁい好きですよぉ!!」
大声でそんな事を叫べる雑魚ベーを少し見直したぞ‥
あー、いろんな意味で恥知らずなその性格を少し分けて欲しいかも。
「よし決めたぜ!」
俺は急ブレーキをかけて止まる。ちなみにさっきまで走ってたんだが‥全然疲れてない。海で泳いで体力でもついたのかな?
「その子をくれる決断でもしたのですか?」
「いや、そんなんじゃない。だが俺は一つ決めた。」
他人と自分との関係を把握できる思考!自分の恥ずかしい事を何のためらいも無く言う勇気!そして相手に言いたい事をはっきり言う根性!まさに完璧じゃないか!
「今から俺はお前を正真正銘、真の宿敵であると認めてやろう!!」
俺は雑魚ベーに人差し指を向けそう言う。
「・・・あーっはっはっはっは!!」
「どうした?」
何か気に入らない事でもあったのか?
「今頃何を言い出すかと思えば!私たちは出会った頃から宿敵でしょうが!」
「・・・クックックッ!そうだったな!」
思わず変な笑いが出るが‥自然な事に思えてきた。
「じゃあ宿敵同士だし決着をつけようじゃないか!!」
「ハッハッハッ!良いでしょう!私と貴方のどっちが上か気になりますねぇ!!」
@アミュリー視点@
「私はどうなるのかな?それ以前にどっちの見方をすれば良いんだろ?」
〔俺的にはツッコミ役を応援してやって欲しいな。〕
「わわぁっ!?誰なの!?」
〔俺?俺は魅異との将来の婚約者!(のつもり)‥ボケ役・悟だぁぁぁ!!〕
「魅異さんの知り合いかぁ?あと頭に響くから叫ばないで‥?」
〔まぁまぁ気にするな。で、ツッコミ役の俺の様子が変だと思わないか?〕
「ツッコミ役の悟?まぁいつもとは違うって感じかなぁ?」
〔俺は基本はボケの役でツッコミ役は基本はツッコミの役だろ?でも俺が誰かにツッコミをするようにツッコミ役もボケる事があってそれが今みたいな状態だが、今回の場合は悟が雑魚ベーの話で心動かされる‥まぁヒートアップしてボケの状態が強くなってるのが今回の場合だ。
この状態になった時は言いたい事は言いまくったりなど実際のボケ役の俺よりも馬鹿な状態になるんだ。だから性格などはツッコミの俺で行動や思考がツッコミ役の俺のボケ状態と言うオリジナルな奴となるんだ。
もちろん逆のパターンもあって俺がツッコミ状態になる事もあるんだがその場合は俺はヒートアップする事が無く、思考行動が俺のままでのツッコミになるから今の状態を作るのは絶対に無理だと言う訳だ。ついでにこのヒートアップを元に戻すには方法があってツッコミ役のヒートアップは超強力なツッコミ攻撃で、俺がもしもだがヒートアップした場合は超強力なボケ攻撃でヒートアップは元に戻る。何でかって言うとこれは感情的になるものだから超強力な本来の役割攻撃を叩き込めばショックで元に戻るって方法だ。まぁ実際にこの方法で治せる奴なんかほとんど居なくよっぽどの強さを持ってる奴じゃないと駄目だな。まぁ超強力なボケ攻撃の出来る奴と超強力なツッコミ攻撃の出来る奴を例をあげるなら‥って聞いてるか?〕
「ZZZzzz・・・?」
〔立ったまま寝るなぁ!!起きろぉぉぉ!!!〕
「ひゃっ!!?叫ばないでって言ったのに?」
〔人の話中に寝るのはどうかと思うが?しかも立ったままで。〕
「話長いよ?あとさっきの起こす時のツッコミもヒートアップ?」
〔人の話効いてるのか聞いてないのかハッキリして欲しいな!そして俺の場合はヒートアップじゃない!〕
「そういえば何で私に話すことが出来るの?あと何で私に話したの」
〔何故話すことができるかは最近新しく覚えた技がこれだからだ。ちなみにこの技は使用範囲が狭いから注意。何故話したかは実はお前に話すように見せかけて読者の皆さんに話してたんだ。とは言っても別に読まなくても問題NONOだけどワザと長く説明したらしい。〕
「読者?読まなくて良い??MOMO???」
「NONOだ!じゃ、暇つぶしになったし帰るか。」
何か意味不明な人だったかな?あっ、悟のバトルを見忘れてた?
@悟視点@
「さ…流石、宿敵だけの事は‥有るぜ!」
「あ、貴方も中々…やりますねぇ!」
流石は宿敵!立ち直りの早さは俺の知ってる中で五本の指に入るぜ!
「今から何でも有りのルールなんてのはどうでしょうか?」
「何でも有り?おもしろいしやってやろうじゃないか!」
自分から話を持ちかけるという事は何か策があるのか。だがそんなもの通じないぜ!
「いきますよぉ!」
正面から来るか!この勝負もらったぁ!
「返り討ちにしてや‥」「あっ!背後に神離さんが居ますねぇ。」
ハイィ!?まさか魅異!いや羽双が遅いから裁きに来たのか!?あれ居ない‥
「隙有りですよぉ!!超必殺・ジァーャンピィーング片足ドリルキィーックゥッ!!!」
[バゴゴゴゴゴゴゴッ!!]
「アゴォッ!」
宿敵を名乗るには相応しいキックだ!!片足のドリルキックはマジで効く!!
と考えた瞬間顔から土の中にめり込む。もちろん回転しながら。
宿敵の攻撃で土を食うことになるとは‥予想外!
[クルクルクルクル、シュタッ]
見えないけど多分後ろに回転して着地したんだろう。土が不味っ!
「この勝負、私の勝ちですねぇ‥」
「甘ぁい!!」
ガバッと顔を土から出す。グキッて音がした気がするんだけど‥まぁ無視!
「流石ですねぇ。しかし私は言葉で隙を作ったりはしませんよ?」
「それは試してみなけりゃ分かりはしないだろ!正面突破で行くぜ!」
そういって突進する!もちろん言葉で隙を作る方法だ!
「宣言するとは流石は宿敵だけの事はありますねぇ!」
構える雑魚ベー。俺の使う言葉は‥
「後ろに小学生くらいの可愛い子が沢山居るぞ!」
「えっ!?可愛い子は何処ですかぁ!?」
光速?で後ろに振り返ってキョロキョロと探す雑魚ベー。
「弾速キック!!」
[ズコォォォォォッ!]
「ぶはぁっ!?」
俺の蹴りを受けて木に突っ込む雑魚ベー。ちなみにこのキックは弾速ほど早くは無い。
「この勝負の勝者は‥」
「まだ決まってませんよぉ。」
木から頭を抜いてそう言う雑魚ベー。流石は宿敵だ!あの蹴りを受けたのに普通に無事なんて!しかも頭にクワガタを五匹も乗せて復活とは‥凄い!!
「それなら次の技で‥」
「‥最後にしましょうか。」
俺も雑魚ベーも最後は蹴り技で決めるつもりだ。俺が使う技はノーダメージだったが過去に魅異を飛ばしたあの蹴りだ。まぁ魅異がワザと飛んでいった可能性もあるが。
「「これで最‥」」
「騒ぎすぎですよ。」
[ベゴオォォォォォッ!!!]
一瞬で意識が遠く‥ってか意識が消えた。ついでにいろいろツッコミたくなった。
〜山奥の村[木亭村]〜
「それでその後に私と羽双さんで悟と雑魚ベーを此処まで運んだのですー。」
「嘘だと言ってくれぇぇぇ!」
アミュリー瞳レッドバージョンの言葉に対し全力で嘘だと言ってくれと頼む俺。
さっきまでの話が本当な訳が無い!俺が雑魚ベーを宿敵と認める事も無い!
「最後のところは僕も見たので真実です。」
羽双の容赦ない一言。最後って事は俺と雑魚ベーがキックで決着をつけようとして羽双の超強力な一撃を受けたことか。確かに頭がヤバイ位痛い。
ってかさっきまでの話の通りに行動した記憶がある。でもこの記憶は無かったことにして欲しい。宇宙人に植え付けられた記憶って事でも良いから・・・・・
「ちなみに明日になったらゾンビの居る町を抜けてこの大陸一の町に行きますので食べられる準備でもして置いてください。」
あの町か‥ところでゾンビ関係で何か忘れてるような?
「結局このオチかよおぉぉぉぉぉ!!ってかゾンビ達来たぁぁぁぁぁ!!」
@ナレ君視点@
「58話更新完了〜。今週も更新できて良かった。」
【でも出来る限り多く更新してくださいよ。】
「OKOK。」
【それにしても今回は‥】
[ドドドドドド!]
「なんだこの効果音は?」
【ぞ、ゾンビの軍団がこっちに来てます!】
「はいぃ!?」
【先頭に烈が居ます!】
「何で此処に来れるんだ!?と、とにかく逃げろ!」
【あっはい!】
「おっと!それでは皆さん次回もお楽しみに!!」