表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/83

55話:家では暴れないようにしよう!

@悟視点@


「ふぁ〜、よく寝た。」


久々によく眠れたな。まぁ昨日あれだけ大変だったからな。


「平和な朝なんか久しぶり‥」


[ドゴオォォォォン!!]


「‥やっぱ俺には平和な朝なんて無いのか?」


って言ってる場合じゃない!今日は俺とアリュミーしか居ないからさっきの爆発音はアリュミーが何かやったんだろ。


「おいアリュミー、いったいどうした?」


「ふぇぇ〜です‥」


リビングの真ん中には真っ黒になった謎の物体‥に見えるアリュミー。一体何があったんだ?


「マジでどうした?」


「夜中に蚊が私を襲うんです。それで退治しようとしたら失敗したんです‥」


どんな方法で退治しようとしたんだよ‥


「とりあえず着替えて来い。魅異の服なら勝手に使っていいぞ。魅異の部屋に居る見張りのスライムは‥黒い袋にでも詰めとけば大丈夫だから。」


「分かりましたです。魅異さんの部屋は何処です?」


「3階の魅異の部屋って書いてあるところだ。」


「それじゃあ行ってくるです。」


はいはい〜。さて俺は朝飯でも作るか。何にするかな?


[ピンポーン]


あれ?誰だこんな朝早くに。



[ガチャ]


「誰ですかこんな朝早くに。」


「僕です。」


「あっ羽双。とりあえず中に入る?」


「はい。元々そのつもりでしたので。」



「ところで魅異さんは居ますか?」


「えっ、居ないけど。」


「そうですか‥」


魅異に用でもあったのか?とりあえず朝飯を羽双の分も作るか。


「あっ、僕が作ります。お邪魔してる事ですし。」


「えっそう?じゃあ任せるぞ。」


やっぱり礼儀正しいな。同じ高2とは思えないな。


[スパパッ]


「出来ましたよ。」


「早っ!ってかそのマグロの刺身って今斬ったのか!?」


「そうですけど何か?」


何処にマグロなんてあったんだ!?ってかスパパッだけで見事に斬れてるし!


「マグロって何処にあったんだ?」


「此処ですけど。」


そう言って羽双が取り出したのは大きめのビン。中には卵みたいなものが有るんだが。


「魚の卵?」


「はい。」


一言の返事をしてマグロの刺身を皿に盛り付けていく羽双。動作が速ぇ。


「どうやっ‥」


「質問は受け付けません。」


最後まで言わせてくれ!そして気になるから教えてくれ!


「後はご飯ですね。」


「あぁ!炊飯器のスイッチ入れ忘れた!」


俺とした事がこんなミスをするとは‥


「スイッチは‥これですね。」


「でも炊き終わるまで数十分位‥」


「炊き終わりました。」


最後まで言わせて!ってかもう炊き終わったの!?そんな訳‥あっ炊けてる。


「羽双、マジでどう‥」


「質問は受け付けません。」


頼むから最後まで言わせてくれ!即答とかマジで少しショックだから!


「あっ、料理を運ぶの手伝おうか?」


「結構です。」


確かに軽々と持ってるし必要なさそうだな。でも‥ちょっとは考えてくれ!



「退屈ですー」


「誰ですか?」


あっ、アリュミーの事忘れてた。アミュリーはリビングのソファーでダラ〜と寝転んでる。


「あの子はアミュリーと言って何故かこの家に来た子だ。」


「よろしくです♪あっ名前は何です?」


「羽双と言います。」


年下と喋る時も敬語かよ!?何処まで礼儀正しいんだ?


「貴方が魅異さんが言ってた1番弟子です?」


「一応そうです。」


「それなら私と勝負してくださいでs‥」


「嫌です。」


アミュリー、羽双に勝負を挑んでも断られるだろうし確実に負けるぞ。


「どうしても駄目ならこっちからいくで‥」


[ヒュッ、ドコッ!]


「はらほりゃひれです〜」


何の音?ってアミュリーが目を回してる!


「羽双さっき何投げたんだ?」


「凍ったドライアイスですけど何か?」


「いえ‥何でもですハイ。」


何か言ったら投げられるかもしれないから納得しておく。


「とても軽く投げたので大丈夫ですよ。」


「そ、そう。」


アミュリーは鼻に当てられたらしく鼻の部分が少し赤くなってる。ちなみに凍ったドライアイスは完全に砕け散っている。威力高ぇ。


[ピンポーン]


「おっ、誰か来た。ちょっと見てくる。」


「勝手にどうぞ。」


勝手にって此処は俺の家なんですけど‥まぁいいか。



[ガチャ]


「何か用ですか?」


俺の家を訪ねて来たのは知ってる人‥じゃなくて知らない女の人。年は20前後かな?


「どうも。勇者社の社長秘書をやっている篠頼 几骨と言います。」


几骨?社長秘書って事は魅異関係の事で用事か?でも社長秘書なら魅異が居ない事も知ってるよな・・・・・


「別に社長の事で来た訳じゃありませんよ。水魅さんが見つかったので引き取ってもらいに来ただけです。」


水魅居たのかよ!?


「馬鹿社長が自分の部屋の変な機械に入れてそのままにしてあったみたいですよ。」


やっぱり馬鹿魅異が原因かぁぁぁ!!


「それで水魅は何処ですか?」


「これですよ。」


そういって几骨さんが取り出したのはヒラヒラとした紙みたいなの。


・・・・・これですか。潰れてるのか?


「潰れてるのではなく乾燥してそのようになったみたいですよ。社長の機械も中に入れたものの水分などを蒸発させる機械のようでしたので。」


「へぇ。なるほどな〜」


あれ、何か変だな。俺は潰れてるなんて聞いたか?‥聞いてないよな。


思考を読まれてる!?


「あっ、気付いたようですね。」


「マジで思考を呼んでたの!?ってか先に言ってくれ!」


「別に言う義務はありませんので。それではもう行きますね。‥あと私は46話で登場しましたので詳細はそっちを見てくださいね。」


読者への伝言かよ!?



「羽双、水魅がこんな状態で帰ってきたんだがどうすればいいと思う?」


「放って置けば良いですよ。」


良いのかよ!?ってか刺身が残り十枚位しかないし!


「悟さんが遅いので二人で先に食べてたです♪でもほとんどは羽双が食べてたです。」


「とりあえず俺も食うぞ!」


マジでこの刺身美味い!って残りがどんどんと減ってく!




「食べ終わりですー」


「で、水魅はどうする?」


このまま放って置く訳にも行かないし。


「‥この際なので斬りましょうか?」


「それは駄目だろ!」


羽双ならこの星を斬る事も出来そうだから駄目!


「チッ、なら熱湯にでも沈めるのはどうですか?」


「確かに水分が蒸発してその状態になってるので有効だと思うです。」


「じゃあそうするか。どの位の間沈めておけば良いんだ?」


「数十万度ならお湯をかけるだけで元に戻りますよ。」


何っ!そっちの方が手っ取り早いじゃないか!


「それなら水圧五十万度圧縮弾!」


その名の通り五十万度のお湯で作ってある魔法弾だ。


[ドバシャァァァン!!]


「熱!!」


おぉ復活した。


「あれ?此処は何処かな?」


「此処は悟さんの家です〜♪」


「よかったぁ〜。師匠に変な機械に閉じ込められて焼け死ぬかと思ったんだよ。‥ところで誰?」


マジでご愁傷様。あと気付くの遅いな。


「その子はアミュリーって言う子で魅異の事を知ってるらしいぞ。」


「師匠の事を?じゃあ私の事も知ってる!?」


「知りませんです。」


[ガーン]


おっショックでも受けたみたいだ。ってか効果音は何処から鳴ってるんだ?


「ところで師匠は‥あっ!羽双!」


「何です?」


羽双に気付いたようだ。さっきから喋らないと思ってたらお茶を飲んでたよ・・・


「丁度良いから私とバトルしてどっちが師匠の一番弟子か決め‥」


「嫌です。」


水魅、羽双の実力を知っているのなら挑むのを止めるのが身のためだぞ。


「えぇー、じゃあ師匠の一番弟子は私で良いの?」


「そういう事で良いですよ。」


アッサリ譲ったぁぁ!!いや暴れられるよりはマシだけどさ!


「この際なので羽双さんが下級の神を倒した時みたいにそこの人も適当に倒したらどうです?」


アミュリー、それじゃあ家が持たない可能性があるんだが‥


「しょうがない‥地穴じあなレベル一」


技名を言うと同時に包丁を地面に刺す羽双。


[ドゥガアァァァン!!!]


刺した途端地面が一気に崩れていく!ってか落ちる!!


「ぎゃあああぁぁぁぁぁ!!!」





「痛って〜、死ぬかと思った・・・」


此処は何処だ?周りが全体崖みたいになってる。水魅とアミュリーは気絶‥いや寝てるな。


「家の屋根が有るって事は‥」


滅茶苦茶大きい穴の中!?んっ、太陽が真上にあるって事は昼か!


「あっ、手紙が有る。なになに『疲れたので帰ります』って書いてあるな。」


・・・・・せめて俺を引き上げてから帰れよ!!!


「チクショー!人の家で暴れてくんじゃねぇぇぇぇ!!」

@悟視点@


「55話更新!見事に悟の家は壊れたな。」

「ってか直るのかアレ‥」

「次の話になれば直るぞ。」

「マジで!?」

「マジで。まぁギャグ小説だし大丈夫。それでは皆さん次回もお楽しみに!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ