53話:50話突破パーティ編/食後の運動はバトル!
@悟視点@
【さて、じゃあピザ食いバトルも終わった事だし‥】
「いやいや!俺何も食ってないんだけど!!」
【食後の運動に戦闘でもしてもらいま〜す。】
戦闘‥一体誰とだ?
「だから俺は何も食ってないって!!」
「戦闘の相手って誰ー?この中のメンバーで戦うのー?」
相変わらずナイスなタイミングの質問だジャルス。
「その前に俺が何も食って‥」
【それじゃあ説明します。まずは今からくじ引きで、メンバーを3つに分けます。そしてそれぞれ別の場所にワープして戦う・・・それだけです。】
【ちなみに相手は、特星の神様の上・中・下・の三つの中から、ランダムで選ばれます。そう校長が言ってました。】
神様ねぇ・・・正直あまり驚かないなぁ。前に見たことあるし。
というか、電話で呼んだ筈の校長が居ないな。何かサプライズでも企んでそうだ。
「なぁ・・・俺の飯‥」
「メンバーの足りない分はどうするのー?」
足りない?えぇと俺・烈・ジャルス・ナレ君・確かに足りないな…
【ちゃんとゲストが居るので大丈夫です。来るまでにくじ引きでも引いてて下さい。】
〜くじ引きシーンは省略〜
メンバーは俺と烈・ゲストとゲスト・ナレ君とジャルスの三つになった。
ってか、ゲストとゲストが被っちゃってるよ!ゲスト同士が組むって卑怯な気がするぞ!ゲストが強い場合はだけど・・・。
【後はゲストが来るのを待つだけですね。】
「それまでの間に飯を‥」
「お邪魔します。」
ナイスタイミングで来た!!って…
「ゲストって羽双!?」
「はい。」
滅茶苦茶強いじゃんか!!魅異にまともにダメージ与えた奴だぞ!!
「そしてもう一人は私です!皆さん元気でしたかー?」
校長が近くの押入れから出てきた!ていうか、居たなら大食い大会にも参加しろよな!
「羽双君も、協力感謝しますよ。」
「寿司を奢る約束を破った場合は…覚悟してくださいね?」
こ、怖っ!覚悟してくださいね?のところが特に!声のトーンが低かったし!
「ええ。・・・ちゃんと奢るので、その睨みを悟君へどうぞ!」
何で俺!?羽双も素直にこっちを睨むな!
「それではワープさせますよ。波動移動~。」
〜異次元1(悟・烈)〜
「到着〜。・・・って起きろ!」
「アボベェェェ!!」
寝てたから顔面キックをお見舞いしたら、変な悲鳴を上げやがった。・・・・・騒がしい。
「あっ、悟!!此処は何処だ!?」
「サバンナ的な所だ。」
今言ったように、何かやけにサバンナ的で、象サイズのライオンみたいなのが遠くを走ってる。
「ってか腹減ったな・・・悟!あのライオンでも狩ってきてくれ!!」
「嫌だ、食われる!それ以前に潰される!」
それにしても、神様は何処に居るんだ?見る限りそれっぽいのは居ないが・・・・・。
「とりあえずそこの家に行こうぜ!!」
「家?そんなのなんか‥有ったよ・・・」
サバンナには似合わない、立方体で虹色のシンプルな家が、後ろに建ってたよ・・・
あっ、看板まで‥『この先ギルオーラ様の城』って書いてあるな。矢印つきで。
「・・・これの何処が城なんだよ!?どう見ても家か小屋だろおぉぉ!!!」
「そこはツッコんでやるな悟!良くある事だろ!?」
「良くある訳ないだろ!しかも虹色の家ってどんなセンスだよ!?」
「俺のようなセンスだ!!」
「死ねぇ!」
跳び蹴り顔面狙い!
[べコォ!]
「ぐぼばっ!」
おぉ、我ながら結構良い当たりじゃないか。
「さて、さっさとギルオーラとか言う奴を倒しに行くぞ。」
「ぁ…あぁ・・・・・」
「さて、家の前まで来たわけだが‥どうやって入る?」
まっ、烈に聞いたところでロクな答えは返らないだろ。
「見る限り、この家は一部屋しかなく、ドアの鍵は開いてるから、ドアを蹴り開けて、勝負しろとカッコ良く言うのはどうだ!!??」
予想外に良いアイディアだな・・・・・
「よしそれに決定だ。じゃあ二人で行くぞ1、2の3!」
[ドカッ!]
「「おい俺達と勝負し‥」」
「きゃ!?」
[バタン]
「・・・・・どういうことだよ!?」
「いや知らねぇ!!!!!」
うるさっ!・・・それでさっきの状況を説明すると‥突撃したまではいいんだが、中に居たのは女の子で、しかも入浴中でした。それで驚いて俺がドアを閉めたって訳だ。
なーんで、ドア開けた正面に風呂を作るかなぁ。
「それでどうするんだ?」
「よし!!もう一回突撃しよ‥」
[ベコォォッ!]
「ぐぎゃあぁ!!」
跳び蹴り2回目。まぁそう言うと分かってたけど。
「とりあえず、看板まで戻るぞ。」
「やっぱり『この先ギルオーラ様の城』って書いてあるな。矢印はあの家の方向を向いてるし。あの子がギルオーラ?」
「とりあえず、もう一回家に行ってみようぜ!!」
「まぁ、お前が突撃したから入浴も終わっただろうし、別に良いぞ。」
「お前が、って!悟も突撃しただろうが!!」
「お前の作戦だろ。って訳で謝るのはお前な。」
「ひ、卑怯者!!」
何か同じ場所を往復すると疲れるな・・・いや距離はそんなに無いけどさ。
[コンコン‥ガチャ]
「はい?」
やっぱさっきの女の子だ!見かけは水魅と同じくらいの年齢だ。まぁ、簡単に言う小学生くらいだな。
瞳は緑で髪は金髪‥いやレモン色だな。見かけは明るそうな雰囲気。
「えっと、‥いきなりで悪いんだけど、お前が神様?」
「はい!私は神様の中でも上級ランクなんですよ。あっ、お茶でも飲んでいきますか?」
「いや、俺達はバトルに‥」
「飲んでいきます!!」
何勝手に返事してるんだコラァ!俺は早く帰りたいんだぞ!・・・心の中で叫んでも聞こえないけど。
「あと、クッキーも食べますか?」
「あ、でも来る前にピザ‥」
「マジで食べたいです!此処に来るまで何も食べてないんです!!」
そういえば、烈は何も食ってなかったな。でも遅刻する奴が悪い。
「じゃあそこの席で待っててくださいね。」
「はぁい!!!」
マジでうるさっ!
「ところで名前は何て言うんだ?」
「悟ぅぅぅぅぅ!!!」
何か烈が、普通に聞いちゃったよこの人!的な表情をしてるが無視。
「私ですか?私はアリュミーです。アリュミー・レイカレーンと言います。」
「「ありゃ?」」
「それじゃあ、お茶を入れてきますね。」
ギルオーラじゃなかったな。ギルオーラだったらそれはそれで驚くが。
「それにしても見事にワンルームだな。」
一つの広い部屋に、キッチンや玄関やベットや洗濯機やテーブルやその他多数がそろってる。風呂は正面。
「お茶が無かったので、紅茶を入れましたぁ。クッキーはもう少し待っててくださいね。」
「どもー。」
「ありがとう!!親切にされるのは久々だ!!」
久々なのは当然だな。所詮はお前だし。
「いやぁ、良い子だなあの子は!!」
「後で戦うって事を忘れるなよ?」
「えぇっ、戦うのかよ!?俺にアリュミーを攻撃するなんて無理だぁ!!」
それが敵の作戦かもしれない、って事は言わないでおくか。言っても反論するだろうしな。
「クッキー出来ましたよ。はいどうぞ〜。」
ほ〜、結構上手に出来てるな。ってか神様でも料理ってするんだな。
「じゃあ俺も貰うかな。」
「させるか!全部俺が貰う!!」
って!一気食いするな!粉が落ちてるぞ!
「ま、まいっはふぁ‥ゴホッ!クッキーは全部試食したぜ!!」
「そこまでしてまで、全部食う神経が分からねぇな。」
「うるさいアホ!!俺の神経は天才的なんだ!!」
天才的?あぁ天才的に馬鹿だって事だな。
「さて、バトルしてもらいたいんだが。」
「いいですよぉ。私の技で私のものにしてあげます♪」
「アリュミーのものになっちゃいます!!!」
烈がすでに敵に回りそうだから殴っていいか?ってか殴るか。
[バコッ!]
「いってぇ!!冗談だ冗談!!だから無言で不意打ちで殴るな!!!」
「それなら試しにアリュミーを攻撃して来い。」
「オッケー!行くぞ!!今回の武器は妖刀・呪恨魔炎刀だ!おりゃあぁぁっ!!」
おぉぉ!凄い気合だ!コレはいつもの烈と違うんじゃないか!?
「あのー、まだプレゼントがあるんですけど♪」
「えっ、マジで!?」
そこで止まるなよ!やっぱいつもの烈だぁぁぁぁ!!
「コレでもどうぞ!」
[ズコォッ!]
「ぐぉはっ!?」
特星辞典を投げつけられたぞ。・・・レアな本だな、あれ。
「ってかいきなりやられてどうするんだよ!?」
「俺はもう‥ダメだ。」
「お前は元々駄目人間だったような気がするが・・・」
「ひ、酷ぇ‥」
いやー、だって真実だしなぁ。
「それそれそれぇ!」
って特星辞典を三つも投げてきた!!
「危なっ!ホーミングミサイル弾!」
[ズコォォン!」
1つは相殺!残り二つはどうする!?‥あっ、そうだ!
「烈ガード!」
「俺!?」
動けないんだからこの位はしてもらわないとな。
[ガスッ!ゴスッ!]
「ほぐぁぁぁぁ!!」
最初からこうすれば、ホーミングミサイル弾を一つも使わずにすんだのに‥損したぁ!
「喰らえ!三流刃弾!」
「行きますよ!宇宙からの流星弾!」
[ズバババァン!]
「きゃあ!?」
「よっしゃあ!流星弾とやらを貫通して、ダメージを与えたぜ!」
俺の実力も、神様上級ランク位まで上がったかぁ。フフフ、コレが主人公の実力だ。
「いやぁ、流石です。私でも敵わないなんて普通の人じゃありませんね?」
いやいや!俺は普通の主人公だから!
「でも、私はまだ上級クラスとしての実力を出してませんよ?」
「ええぇ!まだバトル続くのかよ!?」
「いえ、今日は私の負けですので、帰って良いですよ。」
帰っていいの!?よっしゃ!やっと帰れるぜ!
「それじゃあワープさせますね。」
「おぉ頼む。」
「後、そのうち家にお邪魔させていただきますね。」
家に来るのか?まぁ別にいいけど、その時に魅異が居るかもしれないぞ?
そしてもし居た時に来たら、疲れが普段の十倍くらい多くなる筈だ。
「まっ、その時は、クッキーの作り方と紅茶の売ってる場所を書いてある紙をくれ。」
「分かりましたぁ。それワープ♪」
[キィン]
〜異次元2(ジャルス・ナレ君)〜
@ナレ君視点@
「到着ー」
【とりあえず付きましたね。】
場所は‥どうやら山のようですね。しかも岩だけの。
「眺めが良いね此処ー。」
【あっ、おにぎり有るけど食べますか?】
「良いねー、景色を眺めながら食べようー。」
まぁ敵の神様が見当たらない事ですしのんびりするのも良いでしょう。
「さてー、弁当も食べたし神様でも探そうかー?」
【そうですね。でも何処に居るんですかね?】
「それは俺のことかな〜?」
ありゃ、相手から来てくれましたね。
【貴方が神様ですか?】
「いかにも!俺は中級クラスの有名な神(自称)である錆嵐愚様だ!」
【では早速バトルをしたいんですが。】
「良いだろ!掛かって来い!」
「じゃあ〜、ランダム特技ー。」
[ズゴオォォォォォン!!]
流石は神様、ジャルスの攻撃を見事に避けましたね。
「いや、待て!いきなりその威力は反則だ!」
よし、私は後ろからこっそり攻撃しましょう。丁度、前時代的なビームビー玉があるので。
「だってランダムだからしょうがないよー。」
「クッ!」
いまだっ!
[バチチチッ!]
「甘いんだ、バカが!」
あぁっ、防がれた!って飛ばさないで下さい!
「そらそらぁ!さっきの不意打ちのやる気はどうしたぁ!?」
【もうありません!ってか何故ビームビー玉なんか持ってるんですか!?】
[バチィィン!]
「神様だからだ!お前こそもってる理由を言え!」
[バチチィッ!]
【ナレ君のあだ名を持ってるからですよ!】
[バチィン!]
場所は崖際で、形勢は五分五分‥何か逆転の出来事でもあれば良いんですが。‥とか思っていれば何か起こるはずです。今までのパターンなら。
「ランダム特技ー・・・・・ナレ君自爆だってー。」
【「えっ?」】
[バゴオォォォォォン!!!]
【「うわぁぁぁぁぁ!!」】
このままじゃあ、この神様と一緒に崖下に!!こうなったら‥
【ちょっと背中をお借りしますね。】
「は?」
[ピョーン!・・・スタッ]
愉快なジャンプ音で神様を踏み台に無事着地!
「お帰りー。」
【あ、危なかった。】
「だろうねー。」
とりあえずこれで帰れる・・・よかった。
「ところでどうやって帰るのー?」
【ちゃんと帰還ボタンを持ってますよ。神様を倒さないと、使えない仕組みですが‥】
[ポチッ]
【倒した今なら使えるんですよ。】
「やっと帰れるねー。」
【そうですね。】
[キィン]
〜異次元3(校長・羽双)
@羽双視点@
ここは‥森?
「どうやら到着したようですね。」
「そうですね。あっ、羽双君。頼みが有るんですけど。」
めんどくさいなぁ。
「嫌です。」
「頼みの内容言う前にですか!?」
「はい。」
「・・・お願いですから。ちょっとで良いので‥」
邪魔な‥
「分かりましたから退いて下さい。邪魔です。」
「おや、良いのですか?」
少しならいいか‥
「少しだけですよ。」
「実は‥」
「嫌です。」
「この戦いで、手加減してあげて下さい。」
図々しいなぁ。
「嫌です。」
さっさと終わらしたいので。
「そう言わずに。貴方は強すぎるんですから。そうですねぇ、お饅頭を好きなだけ奢りましょう。」
饅頭ですか?
「・・・・・・・ちっ、しょうがないので戦いますよ。だからちゃんと饅頭一万個用意してください。あと相手が来たら黙っててくださいね。」
「あぁ、はい。‥一万個ですか。」
「とりあえず相手を探しましょう。」
「その必要はない。僕は此処に居ますので。」
あっちから来たんですか。楽で助かりますよ。
「あなt」
「黙っててください。で、名前は?」
「僕はバルサイディング・カタオバーラルド。下のランクだけど神様だ!」
下のランク‥雑魚か。
「雑魚ですか。」
「雑魚って言うなぁ!僕はこれから努力してもっと強くなるんだ!」
熱心な事は良い事ですが‥
「まぁ、無駄な努力ですね。」
「何だと!?」
聞き返しても一度しか言いませんよ。
「えっと‥バクチク・カバーでしたっけ?貴方程度じゃ、無駄な努力で終わるだけです。」
「バルサイディング・カタオバーラルドだ!覚えろ!」
面倒だし略そう。バルカタ?・・・バカでいいか。
「嫌です。あと面倒なので略してバカで良いですね?」
「言い訳ないだろぉ!」
うるさいなぁ‥
「僕は正直、貴方の名前になんか興味はないんです。とにかく消えてください。」
「消えてたまるか!」
わがままの多い雑魚だなぁ‥
「それなら神様を辞めてください。」
「なっ!?そんなことする訳‥」
「貴方に神様をやる資格なんてありません。辞めたら皆が喜びますよ。」
「そ、そ、そんな・・・」
「もう邪魔なのでそこの土に埋まっててください。」
そしたら帰れるんで。
「神様なんか辞めてやるぅぅぅ!!!」
「別にそれは勝手ですけど、僕のせいにしないで下さいよ。」
さて、これで終了。
「終わったので帰らせてください。あっ、もう喋っていいですよ。」
「そうですか?じゃあこの帰宅ボタンを押してっと。」
[ポチッ]
「これでよし。あの人は神様を辞めそうですね」
「辞めるんじゃないですか?僕には関係ありませんけど。」
[キィン]
〜パーティ?会場であるリビング〜
@悟視点@
[キィン]
おっ、校長と羽双も帰ってきたな。
「よう、お帰り。」
「ただいまー。‥あれ?烈君とジャルス君は?」
【二人は眠いから帰りましたよ。】
「えぇ!?これからがメインですのに!」
「・・・・・じゃ、僕も帰ります。」
「ま、まあまあ。さっきゲストとして来たばかりじゃないですか。」
必死に止めてるが‥無理だと思う。
「そんなの僕には関係ありません。さよなら。」
ほらな。普通に却下されただろ。
「では、せめてパーティについて一言だけ、何かコメントを下さい」
「ちゃんと饅頭を送っといてください。」
[ガチャッ、バタン]
ハハハハ!饅頭を送れだって!
【・・・どうするんですか?誰かゲストを呼ばないと。】
「仕方ありません、今すぐ電話して来てもらいましょう。」
「呼ぶなら一人で良いぞ。多いとうるさいし。」
「じゃー、少し待ってて下さい。」
あっ戻ってきた。
「どうだった?」
「次回に来ると言ってました。って訳で次のイベントは次回ですよー。」
【次回は何をやるんですか?】
「確かにそれは気になるな。疲れることなら俺も帰るぞ。」
【次はちょっとした話を聞いてるだけだ。】
おっ、それなら楽そうだ。あと次回のゲストを楽しみにしてるぜ!




