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47話:変な夢やらセールスマンやら不法侵入やらいろいろ

『私こそが全て!全ては私の物!!それは運命!宿命!なのに反抗する気!!!??』


『いや、お前の物になる位なら、普通は反抗するだろ。犬でも鳥でも馬鹿でも。』


『そこは、もう少しかっこいい事を言うべきですよ。』






〜家 (リビング)〜







@悟視点@


あぁ〜。今日は朝に変な夢を見たが、とって〜も平和だ。魅異が、水魅と魅亜の2人と何処かに出かけたから、今は俺しか居ない。


この平和な時間を破壊するバカが、今は出かけてるんだぞ!これほど嬉しい事はない!


そして俺はテレビ見ながら、魅異に飲むなと言われていたジュースを、贅沢にも飲んでるところだ。


魅異が帰るまでの平和な間は、絶対に誰とも会わないぜ。


[ピンポーン♪]


「すみませーん。」


・・・この家の人は出かけてまーす。居留守じゃ有りませんから、帰ってください。


音が聞こえるといけないから、テレビはイヤホンをつけて見るか。


[ピンポーン♪キラァーン♪ピンポーン♪ピンポーン♪]


今、何か光るような効果音が聞こえなかったか!?


「マジで早く開けてくださーい!こっちは時間が無いんですよ!」


なら来るなよ!早く諦めて帰りやがれ!


[ドンドンドン!]


「俺様を誰だと思っている?貴様が中にいる事はお見通しだ!早く開けな!!」


口調が荒くなった!?見通さなくて結構だし、早いところ諦めてくれ。ってか、インターホンがあるんだからノックをするな!・・・よし番組終了。


[ドガッドガッ!]


「ドアごと蹴り飛ばすぞ!!早く開けやがれ!!」


はいはい、番組終了したから嫌々出てやるよ。


「誰だ?」


「あっ、初めまして。私は特星内新商品紹介係をしている者です。セールスマンとは違いますよ。」


100%セールスマンだな。自分から言ってるのと同じだ、バーカ。


「で、平和に過ごしている人様の家のドアを、蹴った馬鹿で非常識で怪しい邪魔者が何の様だ?」


あくまで普通に話してるが・・・場合によっては撃ち殺‥撃ち倒すつもりだ。


「詐欺等でよく売られてる、新商品の販売に来ました。」


「認めてるじゃねえかぁぁぁ!!しかも詐欺紛いの物を売りに来たのか!!」


「えぇ。これさえ買えば、貴方は詐欺に騙されたも当然!今なら10万セルの所を、−50%オフで15万セル!これはお買い得だよー!」


あぁ、もう。早く家の中に戻りたい!そして平和を取り戻したい!・・・オーバーすぎたか?


とりあえず追い返さなければ!


「俺には必要ない!それじゃ!」(超早口&ドアを閉める)


[ガッ]


「まだ他にも商品がありますので、お待ち下さいよ。」


何ぃ!足でドアを閉めるのを防いだだと!?だが甘い!ドアを全力で閉めて。


[グキッ]


「ぎゃああぁぁぁ!!」


開ける!


[ドガァッ!ドゴォォン!]


「ぐげふぅ!」


当然ながら、ドアに飛ばされ壁に激突。後は偶然を装えばOKだな。


「あぁ悪い。まだ商品が有るって言ったから、ドアを開けただけだ。商品も見たいが、俺は忙しいから。」


[バタン]


・・・よっしゃ!詐欺紛いのセールスマンに勝利!俺に商品売るには後10年は滝での修行が必要だ。・・・・・セールスマンが滝で修行は変か。


「ってか何するべきか・・・よし寝るか。」


3秒で決定。主人公は時間が大事なんだぞ。





〜夢?〜


『封印を解いた私に敵う訳が無い!!!』


『封印は解けても、魅異自体には2つの弱体化の術が掛かってるぞ。』


『魅異さんなら余裕で解けますけど。・・・でも貴方じゃ無理でしょうね。』


『私を馬鹿にするなぁ!!!私こそ、この星の支配者だ!!!!』


『馬鹿は馬鹿だろ。ってか神を超えても、魅異を超えれてないだろ?』


『そういえば、魅異さんの体は何処へ行ったんでしょうね?』


『奴はもう、私の作った迷宮で永遠に彷徨ってる筈だ!!!』


『えっ、そうな・・・』


『あぁ、そ・・・・。結局・・・・・・。』



ピンポーン!?




〜ハイ夢は此処まで!〜



[ピンポーン!?ピンポーン!?]


「うるさぁぁい!そして何故疑問系!?」


マジで夢の内容を忘れるだろ!・・とりあえず居留守を使うか。


[ピンポーン?ピンポーン?ピンピンピンピンPINPO−N!!!]


効果音が悪化していきそうだからやっぱり出る事にするか・・・


[ガチャッ]


「よう悟!」


元気良く、そう言ったのは烈だったが、服装が『巷ではクリスマスの日の夜に、良い子にプレゼントを配りにソリに乗って来て、基本は煙突から不法侵入すると噂になっている、今では季節外れのおじいさん』の姿をしている。


近所の人に、俺が痛い人だと誤解を受けたらどうするんだ!


おっ、右手に中身入りっぽい袋を持ってる。


「・・・とりあえず、今すぐ右手に持ってる袋だけ置いて帰れ。」


「親友が来たのにその対応はおかしくないか!!??」


「梅雨の時期にサンタの格好をして、家を訪れる方がおかしいだろ。」


普通なら速攻で、ドアを閉めるか攻撃するかの選択のところを話しかけてやったんだから、凄くマシな対応だろ?


「それで何のようだ?」


「プレゼントを持ってきたんだが、何か欲しいか?無料は無理だが安値で売るぞ。」


無料じゃないのかよ!お前もセールスマンか!


「今すぐ帰ってくれたら、凄ぉく嬉しいんだが。」


「まぁ待て!話だけでも聞いてくと良いぜ!!」


「良くねえ!ってか嫌だ!俺は寝たいから帰れ!」


[バタン]




「・・・帰るか」


「あ〜、そこの怪しい男。私は警察の者だが、ちょっと取り調べをさせてもらう。署まで来なさい。」


「えっ!?俺は全然怪しくないぞ!!」


「全ての面において怪しいな。早くパトカーに乗れ!」


「誤解だあぁぁぁぁ!!」





外でパトカーの音がしたが・・・まぁ関係ないな。


「それにしても、眠気が完全に取れたなー。」


魅異達がもうすぐ帰るだろうからそれまで待ってるか。


〔ふあぁ〜・・・おはよー。もう朝か?ちょっと寝坊したな。〕


朝?既に夕方だ!ってか寝坊レベルじゃないぞ!


〔魅異は何処だ?まさか誘拐とか!?〕


いやいや、常識的に有り得ないから!そんなことが有ったら、特星全体が乗っ取れるほど凄いぞ!


〔じゃあ、世界一長いコンセントを作りに行ってるとか・・・〕


それなら有り得るな。それより暇だぁ!


〔それなら暇つぶしでもしようぜ!チェーンジ!〕


[キィン!]





「チェンジ完了!天才を超える俺様の降臨だぁ!」


〔それで俺はこっちですか。・・・結局お前は何をするんだ?〕


「企業秘密に決まってるだろ。後、待機場所に行った事有るか?」


〔待機場所?行った事ないが。〕


「それじゃあ行ってみろ。ホッペをつねれば目が覚めるだろうから・・・俺のコンセントに餌をやっといてくれ。」


〔コンセントは餌なんか食わねぇよ!・・・どれどれ〕


[ギュッ]


〔いてぇ!・・・・〕


「さて、無駄にうるさいツッコミも居なくなった事だし、魅異の部屋に忍び込むぜぇ〜。」


変人?ハハハ何とでも言いな。何回も死に掛けたけどな。


「行くぞ、民衆よ!罠を恐れず死の地へ、レッツゴー!」



〜家 (魅異の部屋)〜


@ナレ君視点@



ども。此処からは私が実況をしていこうと思います!あと悟は1人で2役やるそうです。


「こちらA部隊、今は敵地の目の前に居ます!『こちら本部、よし突撃だ!』」


[ズゴォォォォン!!!]


「突入しまし‥」


[ヒューグサッ!]


突入した途端にギロチンが降ってきたが、見事に回避。


「『何があった!?大丈夫か!?』何とか大丈夫です。」


そして最初に悟が目指すは水道。


「水道まで到着しました!『そうか、ならば最初はそこに仕掛けておいてくれ。』」


仕掛けるのは盗聴器。絶対に見つかると思いますがねぇ。


「仕掛け終わりました!『よし、後は君に任せる!』ありがとうございます!」


おっと此処からは1役で行くそうです。


「んっ?ナレ君、そこをちょっと右に行け。」


えっ?あ、ハイ。


[カチッ、キィィン!ドッゴオォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!]


えぇ!?うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!


「圧縮したエクサバーストを仕掛けるとは。ってかナレ君が消滅したじゃないか。壁の修理代も結構掛かるし、・・・カモン、校長。」


「あっさり登場!で、呼びましたか?」


「ナレ君が消滅したから呼び出してくれ。糸電話の電話番号を教えてやるから。」


「糸電話の電話番号!・・任せてください!しょーかんー!」


1回・・・し、死にました。


「それでは帰りますので、糸電話の番号をお忘れなく。グッバーイ。」


[カチッ、キィィン!ドッゴオォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!]


「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


こ、校長が危うくエクサバーストに当たるところでした!


「よし後は窓の近くにも仕掛けるか。」


[ピッ、ピー!!ピー!!ピー!!]


「あっ、何か押した。」


またですかぁぁぁ!!!


「貴方達が侵入者ですか?」


何と、防衛用らしきスライムが現れました!


「侵入者じゃない!魅異の部屋に盗聴器を仕掛けて、会話を盗み聞きする貴族だ!」


最後にありえない嘘を付いたぁぁぁ!って貴方『達』?


「普通の人には姿が見えないようですが、僕はその程度見抜けます。」


凄い!って言いたいけど、神離の付く人達含めて、いろいろな人達は私の事が見えますよ。


「凄ぇ!魅異の部屋の覗きもできるのか!?」


アンタは何聞いてるんだぁ!?


「いや、だから覗きが出来るかどうか‥」


んなもん聞くなぁ!


「一応、出来ますが。・・・次の日には消されるでしょうね。」


「やっぱりな。・・・・・じゃ、そろそろ帰るわ。」


いやいや、スライムを倒して下さいよ。このスライムが、魅異さんに侵入した事を報告して、私まで殺されたらどうするんですか?


「頑張ればいい。」


そうですか・・・それじゃあ帰りますか。


「ちょっと待って下さい!」


「何か用?サインはやらないぞ!」


「絶対いりません。スライムが喋ってるのに疑問は感じないんですか?」


あれ?そういえばおかs‥


「全然。何処がどうおかしいんだ!?そして何故俺のサインが要らないんだぁぁ!?」


「アンタのサインなんか要るかぁ!そして疑問に思ってください!なぜか聞いてください!」


「じゃ、帰るか。」


えぇ!?スルーですか?


「まともに聞いてくれたら、魅異さんの写ってるこの写真を、持って行って良いですよ。」


魅異さんがピースして写ってる写真ですか。


「まともに質問させていただきます!」


悟さんなら普通の写真位は持ってそうですけど・・・持ってないんですか?


「魅異の写真やビデオを手に入れる事は出来るんだが、必ず次の日に破れてるんだ。・・・とりあえずあの写真を持ち帰るぞぉぉぉ!!」


いや、持ち帰るって言っても此処は家ですけどね。


「とりあえず質問は3つだ。何で喋れる?特殊能力は?あと魅異の事で知ってる事を教えてくれ。」


「喋れる理由は、魅異さんの能力で言葉を教えられたからです。特殊能力は硬度変更です。魅異さんの事で知ってる事は・・・確か左肩に何者かを封印してたらしいですよ。」


「おっファンタジックな予感。その事について詳しく言え。」


「確か特星に着いてから、ボロボロな者を暇つぶしに封印したらしいですよ。神様を超えるくらいの力を持ってる者らしいです。」


魅異さん以外にも、神様を超える存在って居るんですね。


「ラジオ体操が上手な奴とかも、神を超えてるよな。」


超えてません。


「前に左肩を見せてもらったら、小さな魔方陣みたいなのが書いてありましたよ。」


「左肩見せてもらったのか!?・・・いいなぁ。俺も今度見せてもらおうかな〜?」


無理だと思いますよ・・・ってかヨダレを垂れないでください!


「以上質問の答えでした。ハイ写真をどうぞ。」


「よっしゃ、持ち帰るぞおぉぉぉぉ!!」


だから此処は家ですって。


「それじゃあ部屋に戻るか。」


私も帰りますね。それではまた出番があったら絶対読んでくださいね〜。












結局、その後にボケ役悟とナレ君は、魅異に侵入したことがばれて、勇者拳を喰らったのであった。

あと、私はナレ君2です。

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