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46話:社長は今日は仕事をするようです

@魅異視点@



「いや〜、仕事は忙しいね〜。」


いま私は仕事中だから話しかけないでね〜。・・・あと『〜』は口癖だけど思考内でも使う事が有るからお忘れなく。当然使わない事も有るけどね〜。


あぁ〜、退屈で忙しい。社長は大変だよ。


[ガチャッ]


「社長、仕事は終わりましたか‥ってか漫画を読んでるのに仕事中だなんて考えないで下さい。本当に仕事してると思ったじゃないですか。」


「それはいいけど、思考を読むのは止めてと思わないよ〜。」


「フェイントで騙そうとしても無駄ですし、面白くともなんともありませんよ。あえて言うならカス以下に等しいですね。」


さて、今頃だけどこの人の自己紹介だよ〜。この人は‥


「私は篠頼ささらい 几骨きほね。性別は女でとりあえずこの社長の秘書をやってます。」


年は20で、眼鏡を掛けてるね。視力がやや悪いらしいよ~。


「社長、人の自己紹介中に、勝手に紹介しないで下さい。ハンターを雇いますよ?」


「気にしてる事を言っちゃってゴメンね〜。」


「ク・・・とりあえず自己紹介の続きをします。特殊能力は相手の考えてる事を聞き取る事よ。読心術とは違う筈。」


性格に過激クールなところが有るから、注意が必要だよ。私は大丈夫だけどね。


〔私はあの人は苦手です・・・〕


あっウィル居たんだ?


〔発言は控えてましたけどね。あと、ちゃんと仕事したらどうですか?〕


「元勇者様の言うとおりです。ぶち殺しますよ?」


「下っ端にやらせておいて〜。」


「別に構いませんが、これだけ書いてください。」


プリント5枚?まぁ良いや。


「分かったから、残りの仕事は部下に任せておいてね〜。」


「分かりました。」


[ガチャッ、バタン]


「さ〜て1枚目は・・・特星本部への税金か〜。私のサインを書けばいいんだね〜。」


〔税金って有ったんですね・・・〕


「基本的に消費税とかは無いけどね〜。社長税とか店長税は有るんだよ〜。」


〔へぇ〜。私はそっちの方は詳しくないので、知りませんでした。〕


「普通はそんなものだよ〜。よし完成〜♪」


〔結構時間が掛かりましたね。〕


「だって、『変な星でツッコミ劇場2回目!?の全員の台詞を、全て噛まずに30秒で読めば承認』って書いたんだよ〜。」


〔なんて事を書いてるんですか!?しかも本部に!〕


「さ、次のプリントは・・・勇者社からのアンケートみたいだね〜。」


〔アンケートって。勇者社の社長に実施しても、意味がないような・・〕


「まぁやっていこう〜♪『1:今日の天気は?』日本は雨だね〜。」


〔普通は特星の天気を答えるのでは?・・・それ以前に、アンケートじゃなくて質問ですよね?〕


「細かい事は無視するのが真理だよ〜。『2:どっち?』ぼーる。」


〔質問も変ですが、繋げて読むのは違いませんか!?〕


「これで最後だよ〜。『このアンケート少ないと思う?』結構多いと思うよ〜。せめて1つに減らして欲しいね〜」


〔少なすぎますし重要な質問がありませんでしたよね!?〕


「そうだね〜。それじゃあこの紙を、烈の家に大量にコピーして送りつけよう〜♪」


〔嫌がらせですか?〕


「趣味だよ〜。」


〔悪趣味ですね・・・〕


「次は学校への寄付金だね〜。『今後のこの小説のストーリーに大きく影響しますので、NOを選んでくださいね。校長より。【学校に50セル寄付しますか?YESかNOに○をしてください。   YES・NO】』NOを○して・・・これで良しだよ〜。」


(寄付しないんですか?)


「こっちの方が面白くなりそうだからね〜♪次は挑戦状だよ〜。」


(こういうのを普通部下に任せるものだと思いますが・・・)


「えっと〜『1度貴方を見た時から恋をしてしまいました。3時頃に高校近くの公園で待ってます』うわ〜、ベタな事書いてるね〜。今は・・・2時57分だね〜。」


〔挑戦状じゃないですよね!?それより行くんですか?ベタな内容なのに・・・〕


「『ウィルさんへ』だって~。」


〔私!?いえ、間に合いませんけどね!どど、どうしましょう!〕


「公園はこの窓から一直線に行った所だね〜。‥勇者球〜♪」


[バコォン・・・・ズゴォォォン!!]


〔えええええええぇ!?〕


あっ、返事書かないとね。


「『君の気持ちは分かったよ〜。だから私の思いを、君の心臓ハートを貫きはしないけど、吹き飛ばす勢いで送るよ〜♪ ウィルより。』これでOK〜。」


〔いや、まあ、断るから良いですけど!待ってる方は無事ですか!?〕


「まぁね〜。それで最後は差出人不明〜?どんなのだろ〜?『この手紙を読んだ社長は、読んでから1日以内に、この手紙と同じ内容の文を、ぴったり50枚他の人に送らないと死にます。』でも私にはそんなのは通じないよ〜。」


〔・・・・・どうするんですか?〕


「水魅の部屋に50枚送って、悟に100枚送って、この手紙の送り主には『5時間以内に、1枚の謝罪の文を書いて送らないと、この調子で手紙を送り続けるよ〜。』って手紙を600万枚送っておけば大丈夫だよ〜。」


〔600万枚は多すぎだと思いますが。・・・あと、水魅さんと悟さんにも送るんですか?〕


「嫌がらせ的な意味でね〜。それじゃあ、仕事も終わったし、公園にできたクレーターでも直しに行こう〜。」


〔手紙を送った人以外に、巻き添えがいませんように。〕






















「ぎゃぁぁぁぁ!不幸の手紙が100枚も来たぁ!」


「こっちは50枚だよ!一体誰の仕業なの!?」


「私は来てないわ。良かったぁ。」

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