40話:現代エリアで暇つぶし!
@悟視点@
今日は学校が休みだから、俺・魅異・ジャルス・烈の初期レギュラーメンバーで、現代エリアを歩いているところだ。‥あー、やっぱ前言撤去。魅異は、中学や小学の時、p給食を乗せて来るようなワゴンに乗ってるな。しかも勝手に動いてるし・・・どういう仕組みだよ!?
「いや〜、今日は痛筋肉だから、このワゴンでしか来れなかったんだよ〜。」
「痛筋肉ってー?」
「筋肉痛の読み方を、魅異が勝手に変えたものだったと思うぜ!!」
ジャルスの疑問に烈が答える。ってか俺も何のことだ!?って思ったぞ。あと、痛筋肉が筋肉痛と分かる烈も、魅異同様おかしい気がする。
「言い方が紛らわしいから、次からW筋肉って意味にしろ。」
「OK〜。」
OKなんだ!?冗談で言ったんだぞ俺は。
「痛筋肉の意〜味はぁ、W筋肉ー♪W筋肉ー♪W筋肉ー♪フフゥ〜♪」
「変な歌だねー。」
「魅異の〜歌はぁ、とても変ー♪とても変ー♪とても変ー♪ふはははは〜♪」
魅異と烈、変な歌を街中で歌うな!ジャルスだけまともだ!
ってか、烈は変な歌だと思うんなら真似するな!
「痛筋‥あぁー!!雪ダルマ販売店発見だよー!レッツGO〜♪烈、邪魔だよ〜。」
[ドンッ!]「ぎゃぁぁぁぁ!!」[ドガァン!]
雪ダルマ販売店!?今の季節にそんなのやってるのか!?
そして烈が魅異に突き飛ばされて、4億tトラックに突っ込んだ!
〜3分後〜
「おまたせ〜♪」
上機嫌に魅異が帰ってきた。烈は現在も車に轢かれてるが、皆スルー。
「何か買ったのー?」
「もちろんだよ〜♪見よ!これぞ名槍・超激軽レインボー槍・改!」
・・・口調が変わったのは良いとして‥それが名槍!?
いや、どう見たって、様々な色の超細い紙コップを接着剤でくっ付けて、先にクラッカーを逆向きして乗せた、子供用の遊び道具にしか見えないんだが!
それ以前に雪ダルマ販売店に、何で槍が売ってるんだ!?
「多分、それは偽物だと思うよー。」
「俺もそう思うが。」
「ならば我が技を受けてみよ!新技・レインボーショット!」
口調を戻せ!って!
[ズゴォン!ズゴォン!ズゴォン!ズゴォンバリィィン!!]
「武器は使い手を選ぶんだよ〜♪この武器も、私みたいな槍使いなら使いこなせると思うよ〜。」
「流石は魅異だねー。」
「あ、あぁ。そうだな。」
でも、武器の棒部分の紙コップを投げるなんて、槍使いなら絶対しないよな。しかもあんな音出しながら、銀行の防弾ガラスと巨大金庫を貫通するなんて、普通じゃ無理だ!
ジャルス・・・こういうときにツッコミを入れてやれよ。
「それじゃあ、次行ってみよ〜!」
「「おー」」
〜高校〜
「・・・で、何で今日は学校休みなのに、此処に来たんだ?」
「私の傷が、高校に来ないといけないって反応してるんだよ〜。」
お前に傷?そんなの宇宙が消滅してもありえねぇだろ。
「そういえば、此処って特星エリアのはずだよな。」
「そのはずだよー。」
ジャルスが答える。
「・・・なんで現代エリアの中に有るんだ?」
昨日まで此処は特星エリアだったはずだぞ。
「それは私の会社が、現代エリア広げよう計画を進めてるからだよ〜♪」
「お前が原因かい!」
「あっ、悟君に魅異君にジャルス君じゃないですか。」
「校長!?」
今日を休日にした校長が学校に居るなんて・・・意味ねぇ〜。
「校長ー、前に貸した『宝クジを大当てしよう5月号!』の雑誌は読み終わりましたかー?」
ジャルス、そんなの校長に貸してたのか!?
「いやぁ、それがまだなんですよ。流石に500Pも有ると、中々読み終わりませんね。でも昨日、この雑誌に書いてある方法で、200万セル当てましたよ。」
500P!?もはや雑誌じゃなくて本だ!そして200万セル当たったのか!?・・・今度貸して貰おうかな?
「悟〜、次に行くよ〜」
「あいよ。」
〜高等槍部練習会場〜
「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」」」
今は逃げてます!30キロの重りを足に付けた先輩2人と、一緒に全っ力で逃げてます!何故かって?
後ろから俺達目掛けて、槍を投げてくる隠納さんと魅異が居たら、普通は逃げるだろぉぉ!!
簡単に言うと
・魅異と一緒に高等槍部練習会場に行った
・隠納さんが重りを付けた先輩2人を追っかけてた
・魅異が何してるかを聞いて「槍投げの練習♪」と隠納さんが答える
・魅異が「面白そう〜」と言ったので俺は身の危険を感じてダッシュで走る
・その直後に魅異の槍(&バナナの皮)が飛んできたので両方を避ける
・隠納さんも再び槍投げを開始
・俺は先輩達と合流して今の状況に
まぁこんな状況だ!マジで何で槍投げの練習をしてるの!?槍魔術の影響!?とにかくヘルプミー!!
〜50分後〜
「に、にげ・・逃げ切った・・・」
マジでキツイ!30000秒も全力疾走で走る事になるとは。
先輩2人は、途中でスタミナ切れが原因でスピードが落ちて、槍が直撃して気絶してるな。
「凄いわね〜、悟君。この槍投げから逃げ切るなんて、流石は有名ツッコミ役ね。」
「有名?」
何で俺が有名なんだ?
「いや〜、私のツッコミ役って事で有名らしいよ〜。」
魅異のツッコミ役・・・確かにアイツへのツッコミをしてる奴は、俺とウィルくらいだよな。
「いてて‥」「ふぁ〜」
あっ、先輩達が起きた。
「あ〜、死ぬかと思った。」
「絶対に逃げ切れないって。」
確かに俺でも逃げ切るのは無理だと思う。(←実際は逃げ切った)
「でもそこの悟君は逃げ切ってたよ。」
「そうそう〜。」
「「マジで!?」」
「あっハイ。確かに逃げ切りました。」
先輩達2人が驚いて聞いてきたから答える。そんなに凄い事か?
「あの槍投げを逃げ切ったのか、凄いなー。俺は端豆目 馬那無って名前だ、まぁよろしく。ちなみにふぁ〜って言って起きた方。」
「俺の名前は黒布 核炉で、いてて‥と言って起きた方だ。」
「俺は雷之 悟って言います。」
普通に自己紹介をする。
「よ〜し、自己紹介も終わった事だし、もう一回槍投げ練習でもするのはどう?」
「いいね〜。それじゃあやってみよ〜。」
「「「マジで却下!」」」
俺と先輩達のTツッコミが見事に決まったのと同時に、俺はダッシュで高等槍部練習会場から出て行く。中から核炉さんと馬那無さんの悲鳴が聞こえてた。
あの2人がツッコミ役ではなく、やられ役に見えてしまうが、まぁ良いか。
さて、誰も居なくなったし、家に帰るか。水魅と魅亜が多分居るだろうし。
次の日の朝、烈が車に轢かれている中、ジャルスと校長は宝くじの当たりを引いたらしい。