37話:地球旅行編/呪いすごろく!
@悟視点@
「さて、もうすぐ5時だし、そろそろ戻るか。」
今日は結構のんびり出来た。公園にシート敷いて寝れるって素敵だぁー!・・・ちょっと喜びを大きく表現しすぎた。俺はツッコミ役の方です!
「今日の晩飯をどうするか・・・俺は昨日朝飯担当したから、ウィルか魅異に任せるとするか。」
・・・・・んっ?あのコートを着て、ダンボールの家で1人ボードゲームをしているのは‥
「校長!?」
「この声は・・・悟君ですか。何故こんな所に?」
校長でした。何してんだ、こんな所で?
「校長こそ何故ここに?」
「ボードゲームをやろうと思ったんですが、相手が居なくて困ってたんですよ。」
あっ、嫌な予感!
「そうですか!それじゃあ俺はこれで。」
「それではまた会いましょう。」
あれ!?いつもは俺を引き止めてボードゲームをやろうと言うよな!まぁ、それはそれで好都合!グッバーイ!
〜(前回魅異が奪い取った)家〜
「・・・・・で、何で校長が居るんだ?」
「すごろくゲームを皆でしようと思ったので、来ました。」
何で俺より先にこの家に着いたんだ!?ってか何でここだと分かったんだ!?
「私は当然参加だよ〜♪」
「師匠が出るようなので私も。」
「俺も出るぜぇ!!!」
「僕も出るよー」
【出番が少ない私も参戦!】
ナレ君まで!?
「皆出るようですよ、悟君。当然主催者の私も出ます。」
「しょうがない・・・俺も出るか。」
皆出るんなら文句は無いしな。それに逃げる真似は出来ない。
「それでは・・・呪いのすごろくゲームの開始です!」
[グゥン!]
・・・すごろくに吸い込まれるんですけどぉぉぉ!!!
〜差別すごろくフィールド〜
「いてて・・此処は?」
殺風景な少し広めの部屋だな。中心にすごろくボードが有る。
「此処は何処だろ〜?」
少しは動揺しろ。
【此処が私をレギュラーキャラに加えるための部屋でしょうか】
ナレ君はレギュラーには入れないと思うぞ。
「楽しみだねー。」
この状況を何故楽しめる?
「燃えて来たぜぇ!!」
それなら水でもかけてやろうか?
「師匠ー!何処ですかー?」
隣に居るだろ!
「へぇ〜、こんな風になるんですか。」
校長も知らなかったのか・・・って!
「校長この事知らないのか!?」
「えぇ。初めて遊びますよ。」
「じゃあ呪いのゲームがどうとか言ったのは!?」
「説明書に書いてありました。あと、終わらないと出られないようです。」
嫌な予感的中!終わらないと出られないってどんな仕組みだよ!?
「とりあえず順番を決めるか。勝った奴から時計回りでいいだろ。」
〜ジャンケン中・・・ジャンケン中・・・〜
アイコが30回位続いてようやく決まった!魅異・水魅・校長・ジャルス・俺・烈・ナレ君‥の順番に決まった。ちゃんとコマは6個有る。
「じゃあ私の番から行くよ〜♪そりゃー。」
出た目は4みたいだ。
「4つ進めてー・・・あっ何か出たよ〜」
指示みたいだな。ええーっと、次の番の人に勇者拳をするだって。威力は超手加減でやることだって。
「し、師匠・・・可愛い弟子に、そんなことする筈がありませんよね?」
「勇者拳〜♪」
[ズコッ!]
「ゲフゥ!」
やっぱりやった!此処は地球だが勇者拳喰らって水魅は大丈夫か!?
「つ、次は私の番・・それっ‥」
出た目は・・・1.
「指示は・・・・・最悪だよぉ」
最悪?そんな訳・・・・・最悪だなこりゃ。1つ前の人から勇者拳を喰らうだって。
ってか何で使う技が決まってるんだ?
「勇者拳〜♪」
[ズゴォォッ!!]
「師匠ぅー!さっきより威力が上がってますよぉー!」
「次は私のターンですか・・・1ですね。」
あっ水魅と並んだ。
「指示は・・・もう1マス進むと出ました。」
水魅とは違う指示が出たな。
「此処の指示は・・・もう1マス進むと出ました。」
マジ!?
「えぇっと、またです。」
∞ループ・・・・・
〜5分後〜
校長が最初にゴールで部屋から消えた。なるほどゴールすれば帰れるのか。
「次は僕。・・・・・2が出たよー。」
指示は・・・特になし‥いいなぁ。次は俺か。
「俺のターン!・・・6だ。」
指示は・・・次の自分のターンまで逆立ち・・・そらっ!・・・あぁ〜。長いこと逆立ちなんかやってないからキツイ!
「俺の番だぜ!!そらぁ!・・・1だ!!」
指示は・・・逆で読みにくい・・えっと、爆弾の雨に巻き込まれれば、もう1マス進めるだと。
って事は進まなくても良いのか。普通は進まないよな。だが・・・
「俺は爆弾に巻き込まれても構わないぜ!魅異!!」
「まかせて〜。ガムが降り注いだと思ったら爆弾だったと言う悲劇〜!」
[ドゴゴゴゴォォォォォォン!!!]
烈は自らやってくれと頼んでるし。此処は地球ですよ。
「ハハ・・・ハ。これで・・・・・・・もう1マス進めるぞ・・・・」
そこの指示は・・・雷に巻き込まれればもう1マス進ませてやろう。・・だって。
「よし魅異!頼む!」
・・・復活早いな〜。
〜10分後〜
[ズゴォォォン!!]
烈はさっきからあの調子で攻撃受け続けてるが‥地球なのに良く生きてられるな。
「よっしゃ・・・これで・・・ゴールの1歩前だ。指令は・・・・何ぃ!?」
おっ、嫌なのでも出たか・・って、こりゃ最悪だな。振り出しに戻れだってさ。
「そんなぁぁぁぁ!!!!」
ってか長すぎた罰だ。俺はずっと逆立ちのままなんだぞ!!あと、振り出しには指令はなしだからな。
【次は私の番です!3ですね。指令は・・・次の人にミネラルと名の付く技を受けやがれ!?何故命令口調!?】
「ミネラルレーザー♪」
[ズバァァァ!]
貫通したようだがまぁ自動回復するだろ。
〜1時間後〜
「やっと帰ってこれたぁ。」
マジで疲れた。流石は呪われたゲームと言われてるだけの事は有るな。
ちなみにジャルスは俺より少し先に帰ってきた。
残りは魅異の攻撃でも受けてる頃だろ。
「って、料理作ってないじゃん!・・・しょうがないから俺が作るか。」
「流石は悟だねー。」
ジャルスも作れるはずだが。
「我が校の、誇れるツッコミ役ですからね。」
料理とは関係ないよな。
その後はまぁ普通にのんびり過ごせたから良かったぜ。
ちなみに残りが帰ってきたのは、次の日の朝飯食ってる時だった。