36話:地球旅行編/「目的はシュークリームとケーキですが何か?」byウィル
@悟視点@
「さ〜て、何処に行こうかな?」
今は何処かに旅行に行こうかと考え中だ。何故って?高校は校長が、新作のボードゲームをやりに出かけるとかで、何日か休みにしたから、その間は休日になったんだ。
まぁ俺的にはラッキーだけどな〜♪
「ここは久々に釣りでも楽しむのも有りだな。」
最近は忙しくてのんびりする暇も無い。決闘以外の授業はちゃんと出てるから、釣りをやれないんだ。だが毎日大変だし、家で寝てるのも有りだな。
「悟さん悟さん!」
おっ、ウィルか。
「お〜。ウィル、何か用か?」
「私と魅異さんと水魅さんとジャルスさんと烈さんで、地球旅行に行くんですけど、悟さんも行きませんか?」
今日はのんびりしたい・・・だが、ほとんどの奴が地球に行くって事は、視点はそっちになる可能性が高い。・・・でも普通は主人公視点だよな。
「俺は行か‥」
「あ、魅異さんが、今回は旅行に行く人の視点だと言ってました。」
「勿論行くに決まってるだろ!」
「それじゃあ10時に、高校の出入り口に移動してくださいね。」
「分かった。」
〜高校出入り口(10時)〜
「ってことで、高校の警備員を殴り倒して侵入するよ〜。」
「どういう事でだよ!?」
ちょっとは事情説明くらいしやがれ、馬鹿魅異め。
「いや〜。校長から許可を貰おうと思ったんだけど、場所が分からないから、殴り込みでゲートを使おうという考えだよ〜。」
「でもそれなら魅異が探せばいいんじゃないのー?」
いつもながら、ナイスアイディアだジャルス。これで出番が多ければ俺はかなり楽できるのに!
「ちっちっちっ、甘いよジャルス〜。何故なら、前は多少は販促的だった私も、術で今は弱体化してるからね~。」
「まぁ普通に殴り込みでいいじゃねぇか!!問題は誰が行くかだと思うぜ!!」
烈、殴り込みじゃあ普通は駄目だが。
「じゃ〜、殴りこみで烈と水魅が囮に決定〜♪」
「「はいぃぃぃ!!??」」
それなら俺も賛成だぜ。
「じゃ〜ね〜。勇者拳〜♪」
[ボゴォォッ!ズゴォォォォン!!]
ボゴォォッが勇者拳がHITした音で、ズゴォォォォンが高校に突っ込んだ音だ。
{何だ貴様等!?皆の者!そこの者を捕らえろ!!}
何故時代劇風!?
{コラァ!早く捕らえろ!!・・・あっ部下は皆カカシだった!}
アホだ!ってか気付くの遅いだろ!
「中が砂埃で見えないのに、的確なツッコミだねー。」
ジャルス・・・そこは分かってても無視するべきだ。
「喰らえ!スーパー烈キィィック!!」
[ドガァッ!]
「私はウルトラ水魅チョォーップ!!」
[ドゴォッ!]
「なかなかやるな!だが甘い!奥義、武士風な男のハイパーチャンバラアタ
ァッーク!」
[ベシィッ!]
・・・・・中から、非常にダサいネーミングの技名が聞こえてくるんだが。特に最後の!ってか武、士風な男って自覚してるだろ!?あと名付け親出て来い!
第一、技名にスーパーやウルトラやハイパーってベタだろ!それ以前に武器使ってねぇし!・・・武士風な男は‥使ってるかもしれないが。
「魅異、あの壁の穴にレーザーでも波動でもいいから、気絶する程度の技を撃っとけ。」
「OK〜♪‥地・空・海・宇宙を統一する私よ、今こそ力を少し返してね。・・・・・勇者砲!」
[ギュィン‥ドゴォォォォォーン!」
「「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」」」
あぁー、壁のヒビが大きくなった・・・
「少し強すぎるだろ。壁がさっきより破損してるぞ。」
「あれでも最弱に近いよ〜。勇者弾にしといた方が良かったかな〜?」
「ところで何で口上なんか喋ったのー?」
俺もそれは気になったな。馬鹿魅異が口上有りの技なんか使う訳がない。それ以前に口上を覚えられないだろうな。
「やっぱり、勇者には技の使用前の台詞は重要かと思ったから、それっぽい事を言ってみただけだよ〜。」
やっぱり馬鹿らしい理由だな。
「とりあえず行くか。」
〜地球(日本)〜
「さて到着!」
えっ?途中が省略しすぎ?気にするな。・・・とりあえず説明するか。
俺達は日本に居て、魅異の家を集合場所にして、5時まで自由時間にしたんだ。
・・・魅異の家と言うが、さっきまで別の人が住んでたんだが、魅異が脅し取っ・・じゃなくて半平和的な話し合いで貰った家だ。さて・・・俺も何処か行くか。
ちなみに途中、ウィルがケーキバイキングの店で、ケーキとシュークリームをやばい位食ってたが、見なかった事にした。