32話:新入生『水魅』登場!
@悟視点@
今は学校にいるんだが、新入生が来るらしい。別に珍しい事じゃないぞ。地球から引っ越してくる奴が結構居るからな。毎年何人も来るぞ。女子だと言う噂が広がっておりまーす。
〔どんな奴が来るか・・・獲物を見つけたカマキリの気分だぜ。〕
どういう気分だよ!?ってか何でカマキリ!?
「どんな人が来るんでしょうね?」
「さぁ?名前さえ知らないが。」
今日はウィルの出番。魅異が居なくても、ボケ役の俺が居るから休めないんだよなー。
〔それは良かったじゃないか。〕
良い訳あるかぁぁぁ!!!
「波動波!」
[ドゴォォォォン!]
誰だ!?って波動波を使うのは当然・・・
「何やってるんです、校長!?」
校長だ。ってか波動で扉を壊すなよ!
「グッドモーニング皆さん。」
「アンタのせいでバッドだ!」
ってか、皆は何故ツッコミを入れないんだ!?‥あぁ皆唖然としてるな。
「いや〜、今日は新入生がこのクラスに来るので、嬉しくて‥」
「アンタは子供か!?ってか、新入生って全員このクラスに来てないか!?」
「校長の特権を利用しただけですので、問題は無しですよ。」
扉を吹き飛ばすのは問題ありだろ?あと吹き飛んだ扉が、何人かの生徒に直撃してたぞ!
「とりあえず入ってください。」
「こんにちわー。」
今は朝だ!‥じゃなくて、この新入生・・ツッコミ所が多いって。
よし、特徴を簡単に書いておこう。
・体型が小6〜中1くらいで高2とは思えない。
・地球から来たのに、髪が黄緑な事。ウィルより少し髪が長い。瞳は薄紫。
・校長がドアをぶっ飛ばしたにも関わらず、平然としている。
・私服着てる
こんな所だな。私服着てるって事は・・・俺達に関わりになるだろうな。間違いなく。
ちなみに俺達は、校長からの特別許可で私服OKになってるぞ。(勇者と魔王は元々OKらしいが。)
「あと異常者・神離・変人・馬鹿のイカレた大勇者を見かけたら、私に教えるか、または殺すかどっちかしないと、見かけた人を殺すよ♪」
こ、怖い!ってか異常者・神離・変人・馬鹿のイカレた大勇者の知り合い!?
「勇者拳〜!!」
[ヒョイ、ズゴォォォォォォン!!!!]
魅異が勇者拳を使ったぁ!?ってかいつ変身したんだ!?
「この程度の勇者拳を受けずに避けるなんて・・・まだまだ甘いねぇ〜♪」
十分凄いって!
〔でもあれでも全力には程遠いぞ。〕
あっ、居たのか。
〔俺はいつでも砂糖水に浸かってるぜ!〕
浸かるな!少しの間黙ってろ!
〔はいはい。〕
「ところで知り合いか?」
「悟も見たこと有るはずだよ〜。名前は神離 水魅だよ〜。」
「・・・・・・・あぁ〜、昔居たな。確かお前と苗字が同じだから、微妙に覚えてるぞ。」
「魅異・・・やっぱり居たんだ。よし殺そっと♪」
「「えぇぇぇぇぇぇ!?」」
魅異も驚いてるし!
「ちょっと駅で待って!私が何かした!?」
何故駅で待つんだ!?
「私が弟子入りしてる時に、背が伸びる練習法とかいう一般人じゃ死ぬような練習をやらされて、結局0、2cmしか背が伸びてない事が有ったよ!」
弟子入りしてたんだ・・・
「でも、水魅が自分で考えた練習をやった時は、何cm伸びたっけ〜?」
「うっ・・・そ、それはちょっと失敗しただけだし‥。縮むとは思わなかったし。」
成功してないのかよ!?
「それじゃあ、私が居なくなった後に1回でも成功したのかな〜?」
何でそんなに自信ありげに・・・・・
「えっ・・と、当然成功したに決まってるよ!ってか何で知ってるの!?」
動揺しまくってるの丸分かりですよー。
「じゃあ身長を測ってみようか〜♪」
「絶対拒否!レディの身長を聞くのは常識外!」
そこは体重だろ!?
「しょうがないな〜、それなら水魅が最後に測った時の身長を公開して‥」
「そ、それだけはご勘弁を〜〜〜!魅異様、神離様、大勇者様〜!」
神離はアンタもだろ!
「えぇー、だって偉そうに何か言ってたしね〜♪」
「スミマセン!スミマセン−!!スミマセンーーー!!!どうかお許しを!」
「それなら私の弟子に再び戻ったら〜?」
「戻ります!いえ是非戻らせてください!」
「まぁ、それなら秘密にしとくよ〜。」
「このご恩、背が伸びるまで忘れません!」
一件落着?まぁそれは良い事だけど。
「当然、弟子なんだから私の所に居候するようにね〜。」
「はい師匠!・・・・・って‥居候?」
「背が伸びる方法他にも考えて有るんだよ〜。」
「・・・・・嫌だよぉぉぉぉ!!!!誰か助けてぇぇぇー!!!!」
「頑張ろう〜!」
水魅は寝る時は寝室(ベッドは2つ有る)で、部屋は魅異と共同で使うようになった
。
・・・次の日に家の階数が増えて、4階に身長アップ部屋(魅異と水魅専用)が出来て、水魅の悲鳴が聞こえてくるようになった。その日は足に、千切れないスライムをまきつけて魅異にジャイアントスイング(投げないバージョン)をされたらしい。