30話:主人公へのハッピー大作戦!
@クレー視点@
〜秘密の作戦会議場所〜
クレー「ふふふ〜、今回は30話突破記念にある作戦を行おうと思う。」
魅異「その作戦とは!?」
クレー「悟とウィルの好感度UP作戦」
ジャルス「だから、悟とウィルがここに居ないのかー」
烈「しかしそう上手くいくか?」
クレー「だーかーらー、皆を此処に呼んだんだ。」
校長「簡単に言うと、手伝って欲しいと?」
クレー「ああ。・・・・駄目か?」
魅異「片言でも全然OKだよ〜。ねっ皆?」
「「「おぉ〜!!」」」
クレー「だが人数がこれだけだと、場所の用意やら、大体のストーリーやらを作るのが難しいんだが。・・・・・校長カンパニーの社員を含めても、足りない。」
校長「面目ないです」
魅異「場所や道具の設定とかなら、勇者社の社員も使えば良いよー。ウィルの行動は私が何とかするしね〜。」
ジャルス「僕は2人の会社の、社員の手伝いでもするよー。」
烈「俺もだ。」
校長「私は高校の生徒と教師に、手伝わせておきましょう。」
クレー「これで作戦の人数分は多分たりると思う。大体のストーリーは本当は出来てるんだ。これだから出来れば今日中に覚えてといてくれ。」
〜次の日の朝(ゴールデンウィーク最終日)〜
@ウィル視点@
〔ウィルー!起きないと遅刻するよ~!!〕
ん〜、何言ってるんですかぁ〜、魅異さん。今日はまだゴールデンウィークですよぉ。お休みなさぁ〜い。
〔えー、でもカレンダーの日付〜。〕
日付も5月6日のはず・・・・・ですよね。
「えぇー!5月7日!?なんで明日が今日になってるんですか!?」
〔ウィルは2日前のゲーム事故の疲れで、昨日は1日中寝てたんだよ〜。〕
いや、そんなはずは有りません。多分1日分多く、カレンダーをめくったんでしょう。
〔それならテレビでも見てみたら〜?〕
テレビですか?
[ピッ・・・昨日5月6日に事件があり‥(省略)‥物騒な世の中ですね〜。現在時刻は9:30分です。さて今日は5月7日ですが、ゴールデンウィークが終わって忙しい人も‥ピッ]
・・・・・遅刻寸前じゃないですかぁぁぁ!!!
〔だから言ったのに〜。〕
準備準備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これで完了です!
〔あと、悟がまだ寝てると思うから、起こさないとね~。〕
「悟さーん!起きてください!!」
〜秘密の作戦会議場所〜
@クレー視点@
「最初は騙すのに成功。OKOK。」
まぁ絶対に成功させないといけない場所だからな。さて次は・・・
「クレー、出番だぜ!!」
「あっ、そうか。」
「こちら魔王。魅異、作戦SPを開始だから、いったんウィルと悟を離してくれ。」
[こちらスライム。了解〜。]
「・・・電話でつながるのか!?」
〜現代エリア〜
@ウィル視点@
〔ウィルー!忘れ物したからいったん戻って〜。〕
えぇー?まあ、まだ家からあまり離れてないから、問題ありませんかね。
「悟さん、私ちょっと忘れ物をしたので、取りに戻りますね。」
「そうか。それじゃあ急げよ。」
「はい!」
@クレー視点@
〜秘密の作戦会議場所〜
[こちらスライム~。引き離すのに成功したよ〜。]
「そうか!よしクレー、あれを召還してきてくれ!!」
「分かった。」
あれはかなり強い筈。悟に倒せるか?
@悟視点@
〜特星エリア〜
「特星エリアまでとりあえず来たけど、ウィルは忘れ物見つかったかな?」
[キィン!]
「んっ?何だ‥ってデカッ!!」
目の前に現れたのは、異常にでかいスライム(黄色半透明)。すっぱい種類だな。
「とりあえず、・・・・・通してくれないか?」
[・・・・・・・・・」(頭を横に振る)
この星のスライムに泣き声は無いのか。・・・残念。とりあえず邪魔なので、倒しまーす。
「空気圧圧縮砲!」
[カキィン!]
打ち返されましたー、頭で。頭は確かコンニャクより柔らかくて、ゼリーほど柔らかくは無い・・・だったと思う。
[ドゴォン!]
当然帰ってきた弾は回避する。
「空気圧竜巻砲+火炎砲=火炎竜巻!」
[ゴォォォォ!!]
これでスライムが溶ければ俺の勝ちだ!
[・・・・・・・](頭を回転させて火炎竜巻をかき消す)
「マジで!?」
[・・・・・・・](頭を回転させて攻撃)
[ドガガガガ!]
「危なっ!」
・・・・・あっ、そうだ。
「銃剣装備っと。・・・常識を超す錬金術のコラボレーション!」
[グワァン!]
「・・・・」(何かに吸い込まれた)
スライムを吸い込んだ穴に、枕を放り入れる。
「そして‥常識を超す合成!」
[ギュルルルズコーン!]
これは、常識を超す錬金術のコラボレーションで吸い込まれた物を、合成する技だ。
今回吸い込んだスライムと枕を、合成したって事だ。これでスライム枕が出来るはず。
どれどれ結果は、・・・普通より高反発なスライム(黄半透明)!?まてまて、何でそんなものに!・・・とりあえず取り出してみるか?
「とりあえず出てこい」
[グワァン!]
出てきたのは何かよく弾むスライム(モンスターではなく、素材)。ってか、普通より多少硬そうだ。
これは・・・・・仕留めたぁぁぁ!!
「よっしゃ!とりあえずこれは持ってくか。」
さて、スライムを手に入れたし、帰れ。
「・・・・・って何で帰るんだよ!?」
え〜、駄目か。
「駄目に決まってるだろ、ボケ役の俺!ってかなんで出てきた!?」
スーパーボールが俺を呼んだからだ!
「呼ぶか!ってか寝てろ!」
とりあえず、ロケット発射数秒前のロケットに入った人位、軽〜い気持ちで待て!
「重すぎるわ!かなりの緊張感だろそれ!」
「じゃあ、幼馴染の同級生と、待ち合わせをする気持ちで待て!」
「それならウィルの方が絶対良いって。」
いや魅異の方が良い。
「いやウィルの方が良い。」
・・・・・
「・・・・・」
魅異!
「ウィル!」
魅異!!
「ウィル!!」
ボケ役!!!
「ツッコミ役!!!」
絶対ボケ役!!!!
「絶対ツッコミ役!!!!」
何で、ボケかツッコミかになってるんだ!?
「お前が始めたからだ!!」
ハハハ、俺に罪を被せようとは、ついに空から泥沼まで落ちたな。
「真実だろ!!」
ああ俺だよ!!最初は俺だよ!!だがそれの何が悪い!!
「そこで逆ギレ!?」
時間稼ぎの何が悪い!?
「時間稼ぎ?」
ぅ。‥時間稼ぎ?何を言ってるんだ?俺がセル稼ぎを少しして、稼いだ分より2倍位の額の、お前の金を使って何が悪いって言ったんだ!テレビか!?それとも温暖化はお前が原因か!
「温暖化を俺のせいにするんじゃねぇ!!水圧圧縮砲撃ってるだろ!金を使うのはお前が悪い!テレビは無罪だ!」
では被告人のツッコミさん。そこの蛇穴の中でダンスをしなさい。
「はは〜。‥ってダンスなんかするか!蛇が出てきたらどうするんだよ!?」
噛まれる。
「結果じゃなく対処法を聞いたんだよ!」
細かい事を気にしてたら立派な秒針になれないぞ!
「なんで俺が秒針になるんじゃぁぁ!!」
やっと笑ってくれたか。父さん嬉しいぞ!
「思いっきり怒ってるから!何でお前が父親になるんだ!?魅異と夫婦漫才でもやってろ!」
あれ?お前の母親は魅異じゃないのか?
「どういう意味での母親だ!?いや、どっちもないがな!」
フ単語帳や裏技辞典に乗ってるぞ。
「んな訳有るかぁ!!ってか裏技辞典って何だ!?」
俺の頭脳。裏技その1・この星ではボケ役は基本的に強い。
「不公平だろ!?」
やっぱりコップはダイヤ製〜
「無駄に贅沢だな!」
ところで足元。
「んっ?モヤシ?何でこんな所に?」
俺の能力を此処から発動したんだ。
「あっ、枯れた。」
枯れたモヤシは‥
「爆発する。って!」
[ドゴォォォォォン!]
大成功〜。
「死ね!1回地獄に落ちろ!」
何回か落とされたことは有るけど、恐れられてたぞ、俺。
「一体何をやらかした!?」
地獄全体をモヤシだらけにしただけだ。
「まさか・・・・・」
ドーンって感じ。働く奴が60万分の1に減少して泣いてたぞ。
「可哀想に。」
その後、ビー玉王国に改名したらしいな。
「何で!?」
俺へのお礼だと。
「アホだろ!」
そういえば、本に主人公の決定事項ってのが載ってたな。
「どんなのだ?」
何かいろいろ書いてあったな。帝国・パラダイス!確か主人公に好きな相手などが出来た場合‥
「あっ、悟さーん!!」
おっと、ツッコミの未来の恋人が来たぞ。それじゃあお休み〜。
「えっ、ちょっと待て!話の続きは!?ってか帝国・パラダイスって何!?」
って行ったか。俺はツッコミ役の方ですよ〜。
「待っててくれたんですか!?」
「いや、大して待った気がしない・・・」
「でも今は10時50分ですよ?」
・・・・・・・・・ハイ?
「マジで!?」
「マジです!急ぎましょう!」
ボケ役のせいで時間がぁぁぁ〜〜〜!!・・・おっ、そうだ。
「ウィル、これ要るか?」
「これは伝説級のレアスライム!良いんですか、貰っても!?」
「別に俺は要らないし。」
「ありがとうございます!よく弾むタイプのスライムですか〜。珍しいですね♪」
おぉ、喜んでくれた。でも俺はスライムの良さは分からないなー。
@クレー視点@
〜秘密の作戦会議場所〜
「またまた成功!作戦に狂いは無しか。」
流石は悪名高い、ボケ役の悟だけの事はあるな。
「作戦もラストスパートだ!校長は居ますか?」
「当然居ますよ。あとクレー君・・・ナイスクエスチョンマーク!」
?にナイスって、正直喜べねー。
@悟視点@
〜高校(屋上)〜
「・・・・・で、なんでこんな事になってるんだ俺達。」
「高校に来るのが、遅れたからじゃないですか?」
「・・・・・来ない方が良かったよな。」
「同感です。」
今俺達は高校に来るのが遅れた罰を受けているところだ。
周りからすれば面白いが、俺達からすればかなりキツイ。
罰の内容?それは・・・・・
「それにしても、何で屋上にバンジージャンプのロープで片足結んで、逆さ吊りなんですか?」
「さぁな。」
まぁ、ウィルの言ったとおりの状態だ。体の距離はわずか2cm。ちなみに遅れた授業は体育で、羽雨流さんに罰は、
・2人で校庭を1年間の間1秒5000周(遅れる度に1万周追加)で走る
・2人で1年間バスケットゴールに頭から授業終了まで突っ込む
・2人で授業終了まで屋上から逆さ吊り
のどれかを3秒以内に選ばないと全部にしますよー。と言われて、3つ目を選んだのだ。
ってか3つ目以外は1年間だし強制的だろこれ!
逃げようとすると、校長並に早い足で追いかけてきて、骨を折られるから注意。
羽雨流さんは力は弱いけど、捕まると逃げれない・・・なんでだよ?
良い人なんだけどなー。罰さえ軽ければ。
「ってか、何分くらいたった?」
「えーっと、丁度5分ぐらいですね。」
時間が経つの遅いな。
[ヒュー、ゴンッ]
「「イタッ!」」
風でロープが揺れて、頭と頭がぶつかり合った。痛い。言っとくけどロープの長さは4階下の6階位まで伸びてるから、風で簡単に揺れるぞ・・・ヘルプミー。
「ウィル、大丈夫か?」
「大丈夫です。痛いですけど。」
それにしても、この風は何だ?両サイドから出てるぞ。右に吹けば両方右に。左に吹けば両方左に揺れるから、普通はぶつかる筈が無いんだけどな。
「ウィル、この風おかしい・・・って!」
「んー。」
寝てるし!!ってかいつの間に!?口半開き!腕だら〜ってなってるし!悪く言えば死んでるように見える!
「ウィルー、起きろー!一応6階だから、落ちたら死ぬぞ!」
「むみゃー」
猫の泣き声!?
「おぉーい、聞こえてるかー?」
「むにょ〜。」
スライムの伸びる時の効果音!
[ピンポンピンポーン!]
「やったー!ってノリでクイズをやってしまった・・・」
アホじゃん、俺。
[ヒュー、ムニュ♪]
・・・・・・・・・・ヒュー、ムニュ?ウィルの寝言?いやそれより・・
「んん!?」
俺の口が塞がってるんですけど!!そして目の前にウィルの寝顔があるんですけどぉぉ!!!
腕が縛られてて、どうにも出来ないだとぉぉ!?
@ナレ君視点@
〜秘密の作戦会議場所〜
おぉーーーーー!!!
「おぉーーーーー!!!」
はいナレ君です!いまキスシーンを見ています!
「ナレ君と同文です。とは言ってもウィル君の方は寝ていますが。」
質問!
「何だ?」
この映像はどうやって撮って有るんですか!?あとどうしてウィルは都合よく寝てるんですか!?あと両サイドからの風は、どうやって出してるんですか!?というか、ウィルの気持ちの確認は大丈夫ですか!?
「撮影はナレ君2に任せてます。ウィル君には魅異が催眠術をかけて、眠らせました。両サイドからの風は、勇者社と校長カンパニーの会社が合同開発した、超巨大ビュービュー君で、烈君とジャルス君が遠くから風を出しています。ウィル君が悟君に好意を持ってる事は、私の波動パワーで読み取れました。」
それじゃあ、もう1つ。このシーンは私達以外に誰が見てますか?
「教頭は授業生徒全員に、参加料の食堂無料券を配ってますし、クレー君はそれを貰いに行ってます。烈君とジャルス君は風を出してる途中です。・・・・・私達達以外で見てるのは、魅異君とナレ君2と寝たフリをして黙っている、ボケ役の悟君位ですかね。」
そうですか。案外少ないんですね。
「極秘プロジェクトですし。さて、そろそろウィル君に気付かせましょう。」
えぇっ!?どうやって?
「簡単です。もしもし、こちらは波動です。」
[ピッ・・・もしもーし、こちらスライムだよ〜。]
「もしもし、視点が変わってから20秒後に、催眠術を解いてください。オチのない、良いムードになるでしょう。」
[OK〜・・・ZZzzz‥ピッ。]
「これで良しっと。」
FNRって?
「フィナーレの略ですよ。おっと。」
[ピッ・・・こちら安全だよー。]
「視点が変わってから、30秒後に風を止めて下さい。」
[了解ー・・・ピッ。」
[ピッ・・・こちら危機一髪だぜ!!]
「ナイス大声!視点が変わってから、30秒後に風を止めて下さい。」
[了解だぜ!!・・・ピッ]
「準備完了!さあ、短い夢の時間です!」
@悟視点@
〜中吊りバカ〜
バカじゃねぇ!!ってツッコミ入れてる暇もねぇ!ウィルが起きる前に何とかしないと!‥別にキスが嫌なわけじゃないんですよ!でも、この状態で起きたら、俺が変人扱いされるかもしれないんだ!ってか相手寝てるってのも悟ポリシーに反する!
「んーー。」
ヤバイ!ウィルが眠そうな目を開けようとしてるんですけど!!ちょっと待てー!!
「んんー?んー!?」
起きた!ってかこの風、なんで都合よく頭に吹いてるんだ!?
[ヒュー・・・・]
風が弱まった!一足遅いぃぃ!!!!!
「えっ!?あれ!?私寝てて‥」
ウィル混乱中。
「魅異さんは・・・寝てて・・・私・・キスしてました!?」
気付かれた!!
@ナレ君視点@
〜秘密の作戦会議場所〜
「さて、夢オチにして下さい♪」
[ピッ・・・こちらスライム。了解したよ~。]
楽しそうですね。
「ええ、楽しいですよ。企画者のクレー君には感謝ですね。」
〜中吊り組〜
「あ・・・・また眠く・・・・・」
「俺も・・眠気が・・・・・」
@クレー視点@
〜学校〜
「おお、無事に終わったようだな。主人公らしい、良い夢が見れただろうな。」
さて、2人は魅異に家まで運ばせて、俺も片づけを手伝うか。楽しかったからな。




