29話:リアルRPG!?
@悟視点@
「ZZz・・・」
「勇者拳〜♪」
[ズゴガァァァァァァァァン!!!]
な、何だぁぁぁ!?・・・いや、本当は分かってるが。
「くたばれ!」
[バシィィィン!]
ハエ叩きHIT!
「ハウス&メロン!!酷いね〜。」
ハウス&メロン!?やられる時の言葉が変だ!って!
「扉が跡形も無く消えてる!?」
「勇者拳で消滅したんだよ〜。もうちょっと強化しないと、強盗に入られちゃうよ〜。」
「光速の技を使う強盗なんか居るかぁぁぁ!!」
「今は弱体化中だから音速だよー。それにかなり威力を落としたんだけどねー。」
魅異の滅茶苦茶行動は限度を超えてるけどな。・・・ってそれなら普通の威力はどんだけ高いんだ!?
「・・・・・・・・で、何のようだ?」
「校長が面白いものが出来たから、来いっていってたよ〜」
「・・・何処に?」
「・・・・・・・・覚えてないよー。エヘ〜♪」
ウザッ!そのエヘ〜♪を凄くウィルにやってほしいんですけど!!
「どうするんだよ!?まぁ行かないって言うのが1番だが。」
「ちょっと待ってね〜、現代エリアの特星校長カンパニーらしいよー。」
ウィルから聞いたんだな。ナイスウィル!
「ちなみに校長カンパニーは、私の勇者社と同じ位の大きさの会社だよ。」
コイツ会社持ってたの!?
「と、とにかく行くぞ。」
「おぉ〜♪」
〜やはり校長カンパニー〜
やはり!?まぁ来るのは当然だが。
「それで何の用です?」
「ふふふ、バーチャルRPGが出来たので、遊ばせてあげようと思ったのです。」
「・・・帰るか。」
「ちょっと待って下さい。」
「何です?」
「やってきましょう!」
「嫌だ!」
「クリアすれば女の子にモテモテですよ。ウィル君とか、尊敬するでしょうねー。」
「まぁ、武器の練習にもなるし、やってやるか!」
そうだ、折角だからウィルに銃剣を教えてもらうぜ〜。
ちなみに俺達以外にも、何人か集まってたぞ。もう部屋に行ったようだが。
「じゃあ銃を置いて、こちらへどうぞ。」
〜バーチャルルーム〜
「此処ですか!?」
何故俺に聞く!?
「俺が知るか!校長が案内するんでしょう!?」
「まぁ。・・・此処ですね。」
いちいちMAPを見ないと、移動出来ないのか!?
「え〜っと、この床全体にコントローラーが仕掛けてあって、靴との赤外線で歩くとかを感知する事により、ゲーム画面も同じように動く・・・らしいです。」
なんで説明書を見ないと説明できないんだ!?
「使う武器にボタンが付いていて、それを押せば画面に残りHPとTPが確認できるらしいですね。」
らしいってのが心配だ!
「敵や建物は立体で、そこら辺に出てるから、武器で攻撃すればOKです。特技は技名を言いながら、その技で攻撃すれば出せますよ。そんじゃ頑張りましょう。武器はそこから選んで下さい。」
そこって・・・これか?種類は剣系・槍系・杖系・グローブ系・その他いろいろあるが、銃系が無いぞ!・・・銃剣はあるからこれにするか。
「よし!開始d‥」
[ドゴォォォォォォォォォォォン!!!!!]
「いってぇ〜・・・のか!?」
聞くなよ!此処は・・・森?フォレスト!?ってか変な始まり方だな。ってか、帝国の時に現れた、ボケ役の俺が起きたのか!?
「服装はいつもと変わらないんだな。俺の生着替えのおかげだ。」
生着替えなんかしてねぇよ!・・・あ〜とりあえず進むか。そこに居るオーガっぽいのを倒してから。
[グォォ!]
「うるさい、低知能的なヤロー。ちょっとは俺を目指せ!」
目指すな!
[ハイ!]
喋った!?しかも敬礼した!
「よし!今から校長よりハゲて来い!」
[分かりました!]
それ以前にウチの校長はハゲてねぇよ!
「さて、馬鹿も追い返した事だし、地面で冬眠するか。」
何で!?今は梅雨の季節だぞ!
「黄金の天使と悪魔が、俺を待っている!」
待ってねぇよ!
〜洞窟〜
「ってことで洞窟に有る、盗賊の財宝を奪いに来たぜ!」
酷っ!
「ちなみにこの洞窟に着くまでに、50人位の盗賊を金の悪魔に変えちゃったぜ!ハハハ。」
笑い事じゃねえ!俺が見てた限りでは、金ぴかの悪魔人形の服を着せてたな。瞬間接着剤でくっつけてた。
「おっ、烈をはっけーん。」
おっ本当だ。何でこんな所に・・・盗賊の役か?
「おーい。腐ったアナタは此処に有るぞ。」
んなもん有るかぁ!!
「おっ悟、あのg‥」
「レッツ・スタートだ!ミニカーアタック!」
[ズガガガガ!]
名前の割には普通に斬ったぁ!
「ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぁぁぁぁ!!」
「滑り台ぃぃぃ!!!」
[グサッ!]
もはや滝に近いぞ!
「ぐはぁ!」
「スイッチオン!スイッチオフ!スイッチオン!スイッチオフ!オン!オフ!オン!オフ!オン!オフ!オン!オフ!ON OF ON OF ON OF ON OF ON OF!!!」
[ズガァァ!!ズゴォォ!!ズガァァ!!ズゴォォ!!ズガ ズバ ズガ ズバ ズガ ズバ ズガ ズバ ズガ ズバ!ザシュシュシュシュシュシュシュ!]
「ぎえぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・」
言ってる事は意味不明だが破壊力が凄ぇ。俺ってあんなに銃剣使えたっけ??・・・・・ボケ役が反則的に強いだけか?
「よし、後は自動連射フルオートライフル(効果20時間)をセットして、完了。次に向かって団扇で羽ばたくぜ!」
無理だろ!
[ズガガガガガガガガ(略)]
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ(略)」
烈は銃弾を受けてるぞ。たまに忘れがちだが、不老不死の効果が有るとはいえ、ダメージはちゃんとあるんだからな。
〜10分後〜
誰も居ないな〜。
「行き止まりか・・・これは俺が超えなければいけない運命の壁か!!」
違う!それはただの洞窟の壁だ!
「俺は蟻天国へと飛び立つ!」
蟻天国なんてねぇよ!ってか飛び立つな!
[ドガァァァァァァン!]
ぎゃぁぁぁ!!!爆発した!
[ゴゴゴゴゴゴゴッ!!]
「俺の笑いのオーラの音だ!」
洞窟の崩れる音だっての!!ってかヘルプーーー!!!
「左手アッパージャーンプ!」
[ドガッ!]
い、生きてる。・・・よく考えたらゲームなんだし、当然か。
「さて、眠くなってきたな・・・お休みぃ〜。」
よっしゃ交替だ!
「ってことで復活!」
やっぱり俺はツッコミ役に限る!
「さて、どうすればこのゲームは終われるんだ?」
「おぉーい!悟ー!」
この声は‥
「クレーじゃないか!どうした?」
「いやー、お前が行方不明で皆で探してたんだよ。」
「行方不明?これはゲームじゃ‥」
「ゲームをやる予定だったんだが、魅異がミネラルレーザーを撃って、それがシステム装置を貫通して、大爆発を起こしたんだ。それでお前達が此処まで飛ばされたというわけだ。」
大爆発を喰らってよく気絶してないな、俺。
「お前が見つかったって事は、爆発で吹き飛んで見つかってない奴はこれで全員か。」
「とりあえず、俺は疲れて帰るから、道案内をしてくれ。」
「わかった。」
やっと無事に帰れる。・・・絶対に誰か忘れてるよな?えぇーと‥まぁ良いか。
[ズガガガガガガガ(略)]
「悟を探しに来ただけなのにぃ!!俺を忘れるなぁぁぁぁぁ!!誰かヘルプミー!!」