25話:枕なら何でも良しの枕投げ大会開催!(前編)
@ウィル視点@
あっ、久々の私視点ですね〜。今日は少し前から計画していた、枕投げ大会を行おうと思います。
大会って言っちゃってますが、個人で行うので大きな大会じゃ無いですよ。
でも魅異さんが大型旅館を1つ貸してくれたので、会場は大きいですね♪
「ホテルを貸してあげても良かったんだけど広すぎるよね〜。」
「魅異さんの貸してくれた旅館も、かなり広いと思いますけど。」
「HOTELとは違って、階段の上る必要が無いから良いと思うよ?」
「確かにそれは同意しますよ。別の勇者に取り付いていた時に、筋肉痛になりましたからね。」
えっ?会話の相手は誰か?魅異さんですけど。設定無視とは違いますよ!
魅異さんの不思議なパワーで、私の体の代わりを作ってもらいました。枕投げだけは、魅異さんに負けないと思います。魅異さん、手加減するために弱体化すると言ってましたし。
「ところで魅異さんって、どの程度弱体化したんですか?」
「さぁ〜?それじゃあ1秒間歩いてみるよ〜」
「って居ない!?」
「ウィル〜〜。此処だよ〜!」
速っ!?見えませんでしたよ!本当に消えたように見えましたから!
「これでも結構遅くなった方だよ〜。」
「いつの間に戻ったんですか!?」
「さっきだよ〜。あと歩いて音速の早さみたいだね〜♪」
「・・・・・それって弱体化したんですか?」
「うん。歩いて光速+αの速度とかで移動出来なくなってるからねー」
「確かもっと昔から弱体化の術が掛けられてたんでしたっけ?」
「その時の事はあまり覚えてないんだけど、この星に来た時にやった診断の結果でそのことが分かったんだよ〜♪」
つまり2つの弱体化の術が掛かっているらしいですよ。普通なら動けないはずなのにどれだけ凄いんですか・・・
「そんなことより早く旅館に行こうよ〜。」
「そうですね。皆さんはもう旅館に着いてるはずですし、行きましょう。」
〜旅館(名前は『ダークペンダント』らしい)〜
@悟視点@
本当に旅館名かコレ!?
あっ、俺視点か。今は旅館の1つの部屋に居るんだが今頃旅館の名前に気がついたんだ。
このネーミングは何なんだ?この言葉しか思いつかないぞ。
旅館名にペンダントって、どーすりゃこんなアイディアが出るんだ?経営者の顔を見てみたい。
〈ちなみに悟は、まだ経営者が魅異だと言う事を知らない。〉
んっ?さっきナレ君の声が聞こえたような?・・・気のせいって事にしておくか。
・・・・・・・・・・・・・・・・
暇だ。暇すぎる!別に忙しい事に比べたらマシだぞ。うん。でも暇すぎるのもな〜。
「サイクリィィィング〜〜〜〜〜!!!」[ドガァァァァァァン!!]「ぐぉあ!!」
いてて・・ほらみろ!忙しいより暇な方がマシだろ。
「・・・って何してるんだぁぁぁ!!?」
ウィルと魅異が二人で、モーターボートに乗って目の前に居た・・・何故に陸で?
「何って・・・サイクリングですよ♪」
楽しそうにウィルが言うが・・・サイクリングは自転車でやるものだぞ!
「言っとくが、モーターボートに乗るのは乗船だからな・・・」
「えぇっ!?そうだったんですか!やっぱり魅異さんの間違いじゃないですか〜。」
「ありゃ〜、偶然間違えちゃったねー。」
絶対ウソだ!!だって目を逸らしてるんだぞ!!!
「まぁ、巻き添えは無かったみたいだし、良しって事でいいや〜。」
「何処をどう見たら巻き添えがないんだぁぁぁ!!」
〜20分後(広間)〜
あの後、皆に広間に集めるように頼まれたんだが・・・広すぎだろ此処!
廊下だけでも、2キロはあったぞ!しかも途中が迷路風になってて、銃弾が降り注いだり、落とし穴があったり、壁が倒れてきたり、自動販売機でジュースを買おうと思ったらモンスターだったり、モグラの大群に襲われたり、大量の小麦粉がオッサンの形になって説教してきたり、大変だったぞ!
・・・・・準備だけで前編が終わりそうだ。
「それじゃあ夜まで時間が有るから校長と私がコンビネーションボケをやるね〜。」
でた!この意味不明のボケ二人!
「うっ・・・・苦しい!1等兵・・・私はもう駄目だ・・奴を・・・覇者を倒してく‥れ!」
「2等賞ぉぉぉーーーーー!!!」
校長が2等賞で、魅異が1等兵の主人公らしいな。
「くっ・・・大丈夫・・だ。奴が死ぬまで私も・・死なん・・」
「に、2等賞・・・僕の財産独占の為に死ね!」
[ズキューン!ズキューン!]
「ぐぁぁ!」
「ハハハハハ!」
鬼だぁー!!自分の金の為に、2等賞を笑いながら殺したぁー!キャラ設定表によると、2等賞が死ねば、2等の宝くじとして機能するらしい!
「さて、王様に報告に行くか。」
〈そして・・・〉
ナレ君の声が聞こえたぞ!ってかキャラ設定表にいつの間にか追加されてる!?
「王様ー!2等賞が亡くなりましよ〜♪」
雰囲気軽っ!?
「おぉっ!そうかそうか。これで我も遊び放題じゃ〜!」
王様もひでぇ!ってか校長1人で何人の役をやるんだ?
「ところで王様、2等賞を殺ったら賞金の半分をくれると言いましたよね?」
この2人グルだぁぁ!!
「・・・あの世で探すが良い!皆の者、この外道を叩き切れ!!」
〈しかし誰も来ませんでした。〉
「無駄ですよ。この程度の事は予想済ですから。この城の兵は自給50セルでしたよね?自給100セルで僕の見方にしたので、誰も来ませんよ。」
「何!?き、貴様・・」
「これで僕は王に昇格する。うぅ〜ん、キング気分。」
「・・・・・・」(こっそり逃げる)
「そして何時かは世界制覇!ハハハハ!・・・って王は何処に逃げた!?」
「あれ?逃がしたんじゃないんですか?」
「んな訳有るか!チッ、妄想中に逃げるとは。」
主人公アホだ!そして校長3役目!
「よし、3大国の王達だけを集めてくれ。」
「はい!?どうやってですか?」
「適当にパーティーやるとか言っとけば、なんとかなるだろう。」
「ハイ!」
〈次の日〉
「「「ヘルプミー!」」」
何故英語!?ってか3人に聞こえるように言える校長もスゲー。
〈主人公は王様を集めて人質に取ったのでした。〉
酷っ!
「よく聞いてくれ。この王達の命が欲しければ、全ての国を僕によこせ‥」
「構わん!集中砲火だ!」
[ドゴォォォォン!ドゴゴゴォォォォン!ドゴゴゴォォォォォン!!]
〈3大国による集中砲火で主人公は自分の国と一緒に滅びま‥」
「僕を殺そうなんて甘ぁい!!」
〈滅びませんでした。〉
凄すぎるだろ!
「もうこんな世界破壊してやる!!!」
〈王様は元々馬鹿な頭がさらにショートしてしまいました。)
「うるさい!」
[バキューン!]
(ぎゃぁぁぁぁぁ!!〉
ナレ君撃たれた!
〈ナレ君1はやられました。ちなみに私はナレ君2です。〉
2なんか居たんだ!?
「全てを破壊してやるぅぅぅ!!」
〈そして主人公は物理学を無視するような力を手に入れました。手始めに3大王国を1時間で潰しました。〉
常識ハズレだなオイ!?
「おっ、これは大ピンチですな。」
〈しかしそれをネタにしようと考えた校長は、術を使って主人公の力を封じて、どーせだから遊び程度に赤ちゃんにして、性別を変えて、ついでに記憶を消して、適当な時代に送り飛ばしました。〉
校長が校長役で出た!?
〈そして別時代・・・子供の居ない夫と妻が普通に暮らしていました。〉
時代が変わった!?
〈しかし昔話で出てくる、おじいさんとおばあさんのように子供が生まれませんでした。〉
何故昔話で例える!?
〈しかしその親子の目の前に昔話のように子供が降ってました。」
昔話では子供は降らないから!!
〈しかもその子供は完全に無傷だったので、2人は最強の盾として子供を育て始めました。〉
オイオイオイオイ!!育てる理由が駄目だろ!
〈最初の内は普通に育ててましたが、そのうち子供はボールとして扱われるようになりました。〉
ひでぇ。
〈ある主人公が小1の日、父親がゴルフのボールとして子供をショットした時、見事に竜巻が来て、子供を吹き飛ばしていきました。〉
父親最悪だろ!あと偶然もいいところだ竜巻!
〈その子供は日本のちょっとしたところに落下して、不幸な同い年の少年に直撃しました。〉
少年、可哀想に・・・
〈その少年の近くに居た先生が、子供を職員室に連れて行きましたが、空から降ってきたと言っても信じてもらえず、先生を辞めさせられました。〉
先生、可哀想に・・・
〈そしてその同い年の子供に、ぶつかった少年が苗字と名前を適当につけました。苗字は神離れしているから神離、そして名前は魅力的で異常なので、魅異とつけました。そして少年の名前は雷之 悟と言う名前で、そのあと悟は散々やられつつも、魅異と変な星の高校に転校して、少しした状態が今の物語となっているのでした。〉
その物語の主人公のキャラ設定って魅異だったの!?
「ところでその話って本当なの〜?」
ジャルス、相変わらず重要な質問をするなぁ。
「悟と会ってからは全部事実だね〜。」
ほとんど作り話じゃねえか!
でも、本当に俺が名づけたのか?・・・・・覚えてないけど最悪の気分。
「・・・・・・あっ、そういえば竜巻って何で起こったんだ?」
「悟君、そこは作り話ですよ。」
そ、そうだった!くそう、俺が魅異と会った原因は分からないか!
「こうなったら枕投げ大会で全て忘れてやるーーー!!!」
「始まるまであと30分ありますから、それまでに枕の用意をしておいた方が良いと思いますよ。」
「えっ?俺持ってきてないけど。」
「この枕シーツ?を作れる機械を此処に置いておきますので、枕シーツの中に好きなものを詰め込んでください。」
「それじゃあ少しシーツを貰うぞ。」
さて、やるからには絶対優勝してやる!
@悟視点@
「25話目を更新。我ながらナイスなペースだ。」
「ナイスナイスなペースの割には昨日は更新しなかったんだな。」
「定休日。」
「定休日でも出来る限り更新しようって気はないのか!?」
「あったけど無理だった。それだけの事だ!」
「はいはい。ところで魅異の名前を俺が付けたって本当か!?」
「もう決定したからな。本当の事だ。」
「うぅ・・・ショックだ。非常〜〜にショックだ!」
「まぁ魅異の強すぎるのは何故かってのはまだ秘密って事で。」
「そうか。・・・皆s‥」
「それでは皆さん次回もお楽しみに!」