18話:ぶっ壊れた日常「帝国に攻め込もう♪」by魅異
@悟視点@
[ドゴォォォン!]
魅異か。今日はいつもよりも早く来たようだな。さて起きるか。
「おい魅異。壁を破壊するのもいい加減に‥ありゃ?」
魅異の部屋側の壁は壊れておらず、代わりに入り口に穴が開いている。
そのうえ魅異が居らずにロボットが1匹居るし。ロボットは4本足走行のようで、クモと人を組み合わせた感じ。銃を持ってるな。
「おい、何を勝手に人の家を壊してるんだ?」
「・・・・・・・・」
ロボットが銃を構えた!?それを‥
[ドコォーン!]
撃っ・・・・・ていない。当然俺が先に撃ちぬいたぜ!
「俺に勝つなんて20年早いぜ。」
20年経っても俺には勝てないだろうけどな。
[ドゴォォォォン!]
また敵か!?
「グッドゥムォニィーング、悟~!」
「・・・お前かよ!」
「私なら悪いー?おぉっ、それは高性能そうなロボット〜!」
「なんか入り口壊して、銃を向けてきたから返り討ちにしてやったんだ。」
「ロボットにも恨まれるなんて、悲惨ね〜。」
「うるさい!」
ってか高校行く時間だ!準備準備・・・よし完了!約2秒だぜ。
「行くぞ魅異!」
「少し待ってよ〜!」
〜校長室〜
んっ?場所がおかしい?ノンノン。教室にこのロボットを持ってったら、校長に呼ばれたんだ。
持ってったのは魅異なのに・・・
「いや〜、貴方達がこのロボットに襲われるとは‥予想的中ですね。」
「いや・・・的中なら、あらかじめ言わないと危ないでしょうが!」
「そうだそうだ〜♪」[バシィィン!]「ぎゃぅいぁ!」
喜んで言ったのでハエ叩きで叩いておいた。
「そのロボットは、昨日不老不死ベールの宝石を取っていったのと同じタイプらしいですが、詳しい事は分かっておりません。」
「盗まれたんですか、宝石が!?」
「あれは宝石だと言われてますが、本当はベールを作る為の永久燃料です。」
「それを盗まれたって事は、年とか取るの〜?」
「一応、そのエネルギーの予備分は特殊タンクに保存されてますが、無くなるのも時間の問題なんです。」
それにしても、そんな重要な宝物をどうやって盗んだんだろう?
「警備は厳重なんでしょう?どうして盗まれたんですか?」
「それは・・・・・・・・あまり言いたくないんですが。」
校長にも言いたくない事あったの!?聞きたい!
「大丈夫です。誰にも話しませんから。」
「それじゃあ言います。実は‥」
実は何!?
「警備員がペイントガードを見に行ってる間に盗まれたんです。」
[ズデッ!]
「いやいやいや、駄目でしょう、それじゃあ!」
「まだ、続きがありますから聞いてください。ちゃんと入り口は50桁のロックが掛かってたらしいんですが‥」
まさかそれを破壊したのか!?
「警備員が覚えられるように壁にそれを書いて置いたのを、見て開けたらしいですよ。」
[ズデデデデッ!!]
警備員が悪いだろ!
「宝石を外す時に使われたロボットが、これと同じタイプらしいですね。」
「何でそんなのが分かるんですか?」
「監視カメラに映ってました。その腕の部分のマークも一緒に。」
なんか変なマークが付いてるな。
「それは帝国のマークで、ロボットは帝国からの刺客です。」
「ふーん。・・・って!何で俺が狙われてるの!?」
「悟君は、何か帝国の欲しがる物は持ってませんか?超強力兵器とか。」
「帝国が欲しがるものねぇ〜。そんなもの持ってない‥いやまてよ・・・やっぱ持ってるぞ!」
レジェントofバトルの時に使ったが、名前を言わなかった銃・・・・・エクサスターガン!
「これですけど。」
「これはエクサスターガンですね。世界に5個しかない伝説の武器として有名です。」
「でも魅異も同じものを改良して、威力強化したものを持ってますよ。」
「盗みに来たのはロボットですよ。改造したから、別の銃と認識して盗まなかったのでしょう。」
「なるほど。ところでどうするんですか?予備が有るとはいえ、危険な状態だと思いますが。」
「悟君達に任せますので頑張ってくださいね。」
「・・・・・・俺達!?何故ですか?」
「魅異君が帝国に行きたがってましたし、能力的にも貴方達が1番だと思いますよ。」
「・・・まぁいいか。この程度は毎日の事だし。」
「あと、元々行く予定のRT・DX+君と行って下さいね。悟君には期待してますよ。」
RT・DX+も行くのか。
「魅異は嬉しいだろ・・・って起きろぉぉぉ!!!」
[バシィィィィィィン!!!]「ぶはっ!」
「帝国に攻め込む事になったから行くぞ。」
「やったぁ〜♪」〔えぇぇぇぇ!グスン〕
さっき魅異の中から、ウィルの驚きの声+グスンが聞こえた気がするが、気のせいか?
「RT・DX+は何処にいるんだ?」
「現代エリアのヒラムス公園で待ってるはずですよ。」
「よし行くか!」
〜公園〜
「この公園であってるよな。」
「多分ねー。」
「おぉー、やっと来たか。」
おっ、RT・DX+発見。
「此処に来たって事は準備OKだろ?」
「「もちろん」」
「それじゃあ悟はこれを使って、俺と魅異は歩きで行く。」
俺が乗るものって・・・・・車?
「いや待てコラ、俺は免許なんて持ってないぞ!」
「星1つがピンチだ、そんな事を言ってる場合じゃない。」
「確かにそうだけどさぁ‥」
「それに特星じゃあ免許制度は無いよ〜。」
「でも車は運転できないし・・・」
「買い物カートの要領で頑張れ。」
「ってか、お前らは歩きかよ!?」
「俺の本気の走りは車に匹敵する。」
どんな足だよ!?
「私の通常の歩く速度は制限されているけど、0,01秒で地球を十週に、銀河系移動が付いてくるよ〜。」
「制限?」
「そうだよ〜。今はちょっとした術で、身体能力を異常に下げてる状態なんだ〜。だからその術を解けば、今の状態より異常に身体能力が上がるんだよ〜。」
魅異は人間じゃない。そんな事は前から思ってたけど、此処まで人外とは。
「魅異って本当に人間じゃない気がしてきた・・・・・」
「まぁ、俺達は車の速度に合わせて移動する。付いて来れないなら車に乗れ。」
「わ、分かった。」
俺が走って追いつけるわけがない。だから車で行くか。