17話:競技『ペイントガード』発動!
@悟視点@
今は何か体育館に居る。何故かって?それは‥
「今日は数ヶ月に1回やるかやらないかの月間行事、ペイントガードをおこなおうと思います!!!」
‥と校長が言ったんだ。これは結構前にやっとことが有るが、何回も死に掛けたぞ!
ルールはシンプルで、腕にペイント球の制作腕時計(1分に1個のペイント球を制作)を付けて、相手にペイント球をぶつけたら相手は退場。ぶつけられたら自分が退場のルールだ。
それだけならいいが、ルール無用で相手を殴り倒してからだろうが、ヘリで押しつぶしてからだろうが、戦車で撃ち倒してからだろうが、何でもいい。
とにかくペイント球から逃げ切り、そして生き残る超過酷サバイバルゲームだ。しかも1位以外は罰ゲームが有りで、生き残るのに苦労するぞ。
参加しなけりゃいいと思う奴が居るだろうが、身体能力の多い順で50位までが強制参加させられるのだ。拒否権なんか完全に無しだ。急に始めるから休めないし、仮病使ったら後で参加者全員から集団で襲われるぞ。まぁ、優勝者は20万セルもらえるけどな。範囲は校庭全体で、ペイント球に1球でも当たったらアウトだ。
ちなみにペイントは当たった敵だけが付く仕組みになっていて、周りに飛び散ったりはしないし、自分のペイント球は銃で撃とうが、バットで打とうが、自由で自分に付く事は無い。(返された場合は別だが)さて長い説明はこれで終わり。
「では参加者を発表します。‥(省略)‥以上の人達が参加者です。あと1部の教師や、他の高校からの参加者や、重要キャラの参加などもありますのでお楽しみに。これで終わりです。」
やっぱり俺が入ってたよ、チクショー!とりあえず、時計は呼ばれた時に付けてもらった。
それより校長の最後の言葉が気になる・・・
「まぁ良いか。」
スタートまで後5分か。その間に説明で言い忘れた事を言っとくが、範囲から出たら失格で、相手を範囲外に出すのはOK。観客は範囲外から見物していて、アイスとかを食ってるだろう。
他にも盾などでガードしてもOKだ。チームを組むのも全然OK。
「さてと‥校庭に向かうか。」
遅れて罰ゲームってのは流石に嫌だしなぁー。
〜校庭〜
「ふぅ、なんとか間に合ったぜ。」
途中が滅茶苦茶混んでたから、少し遅れてしまった!
「それより人の少ない場所に移動しないと。」
人の多い場所では、巻き添えで退場を食らう事が有るからな。
[2・1・スタァァァトォォ!!」
テンション高!?
「やっぱり人ごみでは混戦状態か。逃げて正解だったぜ〜。」
「暇なら俺が相手をしてやろう。乱刹!」
[ズバババババ!]
「誰だ!?」
「いやいや、覚えてないのか!?」
どっかであったか?
「え〜〜〜〜と、誰だお前?」
「レジェントofバトルの時に居た聖王だ!(3〜4話参照)」
「あぁーそんなの居たなぁ。よっ、久しぶり!」
「気づくの遅いっての!前にやられたお礼をしようと思ってきたんだぞ!」
お礼じゃなくて仕返しだろ?
「お礼なんか要らん。くれても返す。だからさっさと帰れ。」
「酷っ!・・・鬼羅眼貴乱刹刃!!」
「俺提案のリバースショット!」
俺の最近考えた技で、衝撃波などを超強力な風を起こしてそのまま返す技だ。
「返したぁぁぁ!?」
「だーかーらー、くれても返すと言っただろ!ペイント球を喰らえ!」
[べチャッ!]
「久々の出番だったのぃぃぃぃ・・・・・・」
聖王は返した衝撃波ごと、観客達に突っ込んでいったぞ!
「残りの人数が結構減ったなー」
残り20人位か?
「そろそろ俺も敵を潰すべき・・・んっ?」
少し先で烈とクレーが真剣勝負中。・・・チェスで。
「何してるんだ!」
[べチャッ、べチャッ ドゴォォォォン!!]
ペイント球をぶつけて、バスーカで撃ち飛ばした。あぁ、スッキリ。
[残り人数が5人となりました!今からは10秒に1個のペイント球が作られます。]
残り5人!?一体何処だ‥って、居た。2人だけど。隠納さんと魅異だ・・・最悪!
「やっぱり悟が残ったねぇ〜♪」
「優勝は私達がいただくわよー 本当は私のみだけど(超ボソッ」
超!?そこまで小さいのか!?
「まぁいいか。優勝は俺だ!」
「「だから優勝は私達だって!」」
「あっそう。」
「連携技を見せてあげるわ。槍魔術‥ニンジンの大雨!」
「私流槍魔術、地獄からのゴボウの棘地獄!」
上下から攻撃か!だが甘いぜ!
「でもそれだと、俺の近くに有るお菓子の家まで巻き添え受けるぞ?」
「「お菓子の家!?何処何処何処!?」」
「アホだろ。ペイント球!」
[べチャッ!べチャッ!]
「「にょぅぃぃぃぃぃ!」」
訳の分からない悲鳴を上げてるが・・・今のはワサビ付きペイント球だぞ。
[残り人数があと2人になりました!]
「俺ともう一人か。」
誰かはもう分かりきってるけどな。
「やっと到着!おぉーやっぱり悟が残ったか。」
「やっぱりクレーか。」
うん予想通りだぞ。さっきまで見かけなかったし。
「まぁ、時間が無いから行くぞ。武器装備!クリエイターロッド!」
「クレーが杖装備って珍しいな。俺の装‥」
「特技クラッシュバースト!!」
[ドッゴォォォォォォン!!]
・・・・・・・反則だろ?
その威力といきなりの不意打ちは、販促的だチクショー!
「いやー、最近でいい出番が無かったから、魔王らしく目立ってみたかったんだよなー。」
「お前魔王場で仕留める!」
さて、ぶっ飛んでますが、着地くらいお手の物だ!
[スタッ!]
「よし!バトル再開‥」
[決着が付きました!終了です!]
「・・・俺にはペイント球は付いてないぞ‥何で終了!?」
〜自分の部屋〜
「はぁ〜〜〜〜〜・・・・・・」
「え〜っと、まぁ負けたけどしょうがないじゃないか、なっ?」
負けた負けた負けた負けた・・・・・ハァ‥今は俺が落ち込んでるので、クレーが何とかしようと頑張ってるが・・・こいつに負けるのはなぁ〜。
「ま、まぁ相手が俺だし。ていうか、場外負けだったんだからしょうがないだろ!」
「私ならそれでも勝てるかもよ〜♪」
「「・・・・・・・・・・・・」」
まぁいいや。今日は寝よう。