15話:変な物は強い効果を持ってることが多い
@悟視点@
〜教室〜
「今日は特別授業をおこないたいと思います。」
いきなり何言ってるんだ校長!?
「しかもこのクラスでしかやらないんですよ。ラッキーですね。」
[おぉ〜。]
皆驚いてる様子。俺的には他のクラスでやって欲しかったなー。
「そしてその授業内容は・・・装備品製作です!!」
[おぉ〜。]
同じ反応しかできないのかこのクラスは!?
「最近は物を簡単に買っては簡単に捨てる人が居ます。しかし資源の無駄だと思うんです。」
珍しく正論だな校長。
「しかしあまりに流行っていたので、私も要らない装備品を捨てたんです。」
駄目じゃん!!
「そしたら次の日、その捨てた装備品の価値が、捨てた日の6倍に上がってたんです!」
都合いいな、オイ!
「まぁそういう訳で、皆で価格の高い武器を、ゴミで作ろうと考えたのです。」
せこっ!微妙に詐欺に近いぞ!
「材料は1人アルミニウム∞を高校で用意します。あとは各自で用意してください。」
基本はアルミニウムか。まぁ各自での用意はやらずに、高校での部品だけで適当に作るか。
「ちなみに優勝者には、この高校で年に10個出すか出さないかの、超レア弁当をプレゼントしますよ。」
何っ!噂でも滅多に聞かないあの超レア弁当か!?まだ食べた事ないし、絶対に優勝してやる!
「評価は強さとナイス武器度で決めますから。あと他の生徒に決闘を挑んで勝てば、材料を奪い取るのもOKですよ。では・・・・・スタート!ちなみに装備品作りは、学校の制作・加工室でしてください。」
〜自分の部屋〜
何とか到着できた!途中何人かに決闘を挑まれたが、逆に奪い取ってやったぜ。
「これと、これと・・・あとこれも。」
材料は決定したし、行くか。
[ドゴン]
「何とか到着〜。」
おっ、魅異も来たか。どうせだからどんな材料を持ってくか見てくか。(壁には朝に開けられた穴があって、あっちの部屋にいける)
「おい、魅異は何を持っていくんだ?」
「あっ、悟居たんだー?私は材料は結構持ってるつもりだから、多少は多く持ってくよ〜。」
「あぁそうか‥ってどれだけ持ってくんだよ・・・」
魅異の背中には、キャンプ用品を入れるような、でかいカバンに無理矢理材料を詰め込んでる。
「どうせだから一緒に行こうよ〜。」
「ハイハイ。」
〜高校(制作・加工室)〜
到着!さてと作る武器は・・・今回はハンマーにするか。
「まずは名前きめだが名前は‥」
「野菜ジュース一丁上がり〜♪」
[ザパァァッ]
「何してんだ、この馬鹿魅異!」
野菜ジュースをかけやがった!なかなかシミになると落ちないのに!
「シャンパンをあたりに撒いてるだけだよー。」
なぜシャンパンを撒く必要が有る!?しかもそれは野菜ジュースだろ!
ちなみに教室での席が隣なので、ここでの制作もコイツは隣だ。大迷惑。
「今年はシャンパンを撒く年じゃないぞ!」
「えっ!そうなの!?」
ってかシャンパンを撒く年なんかない!
「もうシャンパンは撒くなよ。」
「はぁ〜い。」
これで大丈夫だ。そうだ!名前は『万年シャンパン祭り』にしよう。校長ならこの名前を気に入るだろ。次は基本素材だが基本はアルミにするか。アルミをまずは溶かしてそこに俺の魔法弾の超圧縮空気圧弾を3つほど混ぜ込む。
この弾1つに付き大災害並みの風圧が有るからな。このハンマー用の入れ物に入れて、しばらく放置すれば一つ完成。だがその少し前に、シャンパンを混ぜておくのがポイントだ。
「青汁の大津波発生ー!!」
[ザバァァァァン!]
「何やってるんだ超異常型馬鹿魅異ぃぃぃ!!!!」[ガン!]
「いった〜い!」
青汁の津波を起こした罰に頭を殴ってやった。うぉーこの青汁滅茶苦茶不味い。
「少し静かだったからちょっと遊んでただけなのに〜。」
「それは迷惑だ!特に俺に対してしか被害が来てない点でスゲームカつく。」
「そりゃ、他の人に迷惑かける訳にはいかないでしょ~。」
「俺にはいいのか!?」
「全然OK〜!」
[パシィン!]「アギャウ!」
ハエ叩き顔面HIT!普段の俺の辛さを知れ。
「次は災害なんて絶対に起こすなよ。」
「ハァ〜イ。」
・・・・・心配だ。ってか製作中の武器に青汁が混じってるし。
しょうがないから名前を『シャンパンと青汁の大暴走劇』にしよう。
「よし、固まったな。」
次でラストスパートだ。まずはこの製作用の刃物で丁寧に削っていく。
持つ部分は削ると持ちにくいから、そのままにしておく。
そして形が良くなった所でハンマーの頭の部分に、製作用の針で見えないくらいの小さな穴を開ければ完成。
「よし。これで完了‥」
「超強力タバスコショット!」
[ベチャベチャベチャ]
「辛ーーーーい!!」
魅異め・・・タバスコをヒットさせやがったなー!って滅茶苦茶染みる!!!
「また世界最上級ウルトラスーパー異常者型イカレ馬鹿アホ魅異の仕業かぁぁぁ!!!」
「ありゃ〜運良‥運悪く悟に当たっちゃったね~♪」
俺に対してわざとやってるだろ絶対!
「これはわざとだろぉぉ!」
「正解〜」
「よしこれでも喰らえ。」
[パッシィィィィン!]
「いったぁぁぁぁい!!」
「自業自得だこのヤロー!」
[ヒュッ!ヒュッ!]
「冗談抜きで当たるって!」
「それじゃあ当たれ!」
「絶対嫌だね~!」
「待てテメー!」
〜約30分後〜
「みなさーん、もうすぐ終了ですよー。」
もうそんな時間か。
「今回はまぁ許してやるか。」
あぁ、武器に何故かタバスコがしみこんでる。
しょうがないから名前を『タバスコと青汁とシャンパンの幻を超えたコラボレーション』にしよう。でもなんか武器の名前としてはイマイチ。
〜表彰式〜
「今回の武器で1番価値が高いと思われる装備品は‥」
いや、もう何でもいいです。俺の装備品は2位だったし。
「魅異君が作った『主人公サーチスーツ』です!」
[おぉぉぉぉ!]
何じゃそりゃ!?
「このスーツは主人公の位置をサーチして、付いて行く事ができるという優れもので、その機能を使えば目立つ事が出来て、上手くいけば主人公の座を奪う事もできるらしいです。しかも装備機能抜群で、タバスコを発射したりなどが出来ます。更に普通の服と薄さは代わらない。いや〜、流石は魅異君ですね。」
俺少しやばいよな!?主人公の座を狙われるよな!?よし逃げる!
「あれ?悟君がいませんね。賞品を貰えるのは、3位までに変更されたのに。」