12話:新入生?と元勇者の秘密
@悟視点@
「ZZZzz・・」
[ガンッ]
「いってぇぇぇぇ!!!!!」
タ、タンスの角でベタに足の小指をぶつけたぁ!
「いてて、今何時だ?」
【9:53】
・・・・・・・・
「遅刻じゃねぇかぁぁぁ!!!」
ちくしょ〜!目覚ましが壊れたのか!?
「朝飯食ってる暇はねぇ!」
早速学校に・・・とその前に
「魅異、お前何でもっと早く‥ありゃ?」
壁が壊れてない!き、奇跡か!?まてよ・・・壁が壊れてない=魅異はまだ寝てる。
「まったく世話のやける奴だ!」
俺も急がないといけないのに!!
〜高校(2-D)教室前〜
結局魅異は部屋には居なかった・・・って事は答えは1つ。先に高校に来たということ。
あのやろ〜俺を起こさずに行くとは!とりあえず入るか。
[ガララララ]
「すみません、目覚ましが壊れていて遅れましたぁ・・」
んっ?誰か分からないけど凄く可愛い女子が前に立ってるんですけど〜。
「あぁ、悟君、良い所にきましたね。ペリーペリーグッドタイミングですよ!」
「ペリー!?いや、惜しいですけど!ってかその子は?」
「この子は新入生のウィル=セトリイス君です。いま自己紹介中でしてね。」
「どうも初めまして。ウィルといいます♪」
「おっ、よろしく。」
うん。スゲー可愛い。俺の好みにピッタリで薄水色をした多少長めのショートの髪で、瞳は青。体型はあえて馬鹿魅異と比べると、魅異より多少痩せていて背は低く、中学生に近いが礼儀はよさそうだな。
「ところで悟君、魅異君を知りませんか?」
「えっ、まだ来てないんですか!?」
寮には居なかったしな‥病気で病院に居る事は絶対ない。神がリンゴの皮だけを食う位ありえない!
「あれ?それって常識離れしていて、物理学を無視する事が多く、ナレーションの姿が見えて、自称世界の常識を超える女の人で、本当の主人公より主人公らしくて、宇宙を消滅させる技を喰らっても気絶さえしない人ですよね?」
途中、俺を侮辱するような言葉が入ってたが、あんな可愛い子を攻撃するのは俺が許せない。
ってか攻撃した奴は俺が全力で葬る!‥それはともかく何でそんな事知ってるんだ!?
「何でそのことを知っているんだ?」
「あのぉ〜。そのことは一部を除く皆に秘密にって言われているので、後でいいですか?」
「それならしょうがないな〜。じゃあ後でにするか!」
「そうですね。ところで一部って誰の事でしょうか?」
ナイス校長。俺も気になるな。
「確か・・・悟さんと、ジャルスさんと、烈さんと、新魔王と、校長さんだったと思いますよ。」
魅異め。話が有るなら、何処か行く前に話せばいいのに。ってか、それ以前に、この子を俺に紹介してくれればもっと良かったのに!
「それじゃあ、自己紹介の続きをお願いしますね。」
そういえば自己紹介の途中だっけ。
〜昼休み(校長室)〜
[クルクルクルクルクルクル〜〜〜〜。]
・・・・・何やってんだこの人?とりあえず聞いてみるか。
「校長、何で椅子に片足で立って、クルクル回転してるんですか?」
「ノリに決まっているでしょう。」
「ノリで回転するなぁぁぁ!!!」
[ドゴッ!ドンッ]
「ぎゃぐお!」
校長の椅子を蹴って落としてやった。でもこの人なら絶対に大丈夫だ。
[コンコン]
おっ来たか。
「失礼しますね。」
「邪魔するぜー!!」
「やっと到着ー。」
「疲れた・・・」
聞き取りにくいから同時に言うな。
ちなみに誰がどれを言ったかは上からウィル・烈・ジャルス・クレーだ。
「結構時間が掛かったみたいだが、途中何かあったのか?」
「途中道に迷ってたんだぜ!」
烈、それは自慢げに言う事じゃないだろ!?
「やっぱ工事の時に、廊下を迷路にするように頼んだのは間違いでしたね。」
そんな事頼んだのか校長!俺も何か複雑な廊下だな〜と思ってたんだよ!
「えっと・・・話を戻していいですか?」
ナイスウィル。これで話が戻るだろ。
「あぁ〜そういえば何か話が有るんでしたね。」
忘れてたのか校長!
「簡単に言うと、私は勇者です。」
・・・・・・・・・・・・・
「「「マジで!?」」」 「「へぇ〜」」
左が俺と烈とクレーで右はジャルスと校長。
「本当です‥と言うより知らなかったんですね。それじゃあ説明しますね。」
本当は説明しないで欲しいんだけどなー。厄介な事に巻き込まれる可能性が有るから。
「私は、まぁ、勇者の記憶+思考+強さを持つ意思です。ついでに元勇者。」
「じゃあその姿は〜?」
いつもながらナイスな質問をするなー、ジャルスは。
「この体は魅異さんの体ですが、この姿は私の本来の姿です。」
「いやいやいや、変身なんか出来ないだろ普通!」
あっ、でもウィルは勇者だし出来て当然か。
「確かに普通は出来ません。ですが魅異さんの体だと、何故か出来るんですよ♪」
・・・・・魅異=普通じゃないってことは分かった。
「ちなみに私は魅異さんの意思と会話できますよ♪と言うより今は皆さんと魅異さんの両方と会話しています。」
マジで!?
「ちょっと待っててくださいね・・・・・えいっ!」
@視点ウィル@
〔本当に視点チェンジできるなんて魅異さんの体はすごいですね〕
〔でしょー。そりゃあ常識を超えるんだから、このくらいは出来ないとね〜〕
「魅異さんの能力を使って視点を変えました。」
「おぉー、どうやったら出来るか教えてくれないか?」
「出来るかは判りませんが。自分視点になれ〜って念じて、えいって言ったらできました。」
〔パープルマンボウって美味しいかな~?〕
何故にパープルか知りたいです・・・
〔多分‥ってか絶対に美味しくないと思いますよ。〕
〔それじゃあ透明マンボウ‥〕
〔何故、マンボウにそこまで拘るんですか!?〕
「さっきから驚いたりしているみたいだが、どうしたんだ?」
〔マンボウを笑うものはマンボウに泣k〕
〔笑ってません!それと1円を笑うものは1円に泣くですよ。〕
「魅異さんの発言が意味不明で、ツッコミを入れてるところです。」
〔意味不明って・・・やっぱりマンボウを馬鹿にしてるでしょ〜。〕
〔多少ですよ‥ってか魅異さんは外の会話は聞こえないはずですよね!?〕
〔普通はそうだよー。まぁ次からは聞こえないようにするから、今回の事はスルーね〜。」
〔それじゃあ今回はスルーしますね。〕
「とりあえず私はここまでしか知りません」
「それじゃあこれで解散にしましょう。あとウィル君の登場を記念して、悟君の部屋でお祝いしましょう。このメンバーで。」
「おぉっ、いい考えですね校長。俺の部屋の場所は皆分かってるよな。それじゃあ解散!」
〔悟君って魅異さんから聞いてたよりも優しい人ですね〕
〔おかしいなぁ?まぁ、優しくて良かったね〜。〕
とにかく、いい人ばかりでよかったです。