9話:突入!激突!魔王城!(後編)
@悟視点@
とりあえず城に突撃したのは良いが・・・
「クレーの部屋はどこだ?」
迷ってしまったんだよなぁ。此処の魔物は流石と言うべきか。スライムスーツを着た魅異が居るにも関わらずに襲ってくる。うっぜ〜。
「外から見た限りでは、この城は基本は5階建てみたいだねー」
ジャルスはナイス分析だ。IQ77とは思えない。
「あっ、ホールにでたよ~。」
そんなの見れば分かるぞ魅異。あとスライムスーツはいつまで来てるんだ?
「・・よく来ましたね。」
おっ、人型のモンスターさんが出てきたな。
「私の名前は‥」
「スーパー・ヴァンパイアだ〜!」
スーパー・ヴァンパイア!?流石にその名前は無いだろ!
「それは種族名です。」
種族名は合ってたの!?
「私が此処を守ってるからには貴方達を通せないので帰ってください。」
「え〜、駄目だったら?」
「私が全力で死守します。」
「ついでに貴方の武器も教えて〜。」
「私の武器は小剣です。それで結局・・・戦うのですね。」
「まぁな。」
「そうですか。では覚悟してください!」
おぉ、戦闘開始か!こっちは三人。こりゃ楽勝だぜ!
「悟とジャルスは直接戦闘向きじゃないから、私を援護してね~。」
・・・まぁ魅異の言ってることも正しいけどさ、俺は主人公として納得いかないよなぁ〜。
「って事で突き突き突き突き突き〜〜〜〜!!」
適当だなオイ!
「俺は・・・釘マシンガン!」
「ランダム〜〜〜宝箱!」
魅異の突きと俺の釘、ジャルスの宝箱から飛び出た短剣が、ヴァンパイアを襲うぜ!
「‥水流流水突き!」
「突きを抜けば、逆から読んでも水流流水になるね~。」
ツッコミ所が違ぁーーう!超高速の攻撃を全て、水の流れのように受け流した事の方が凄い!
「私は常に全ての攻撃を受け流せる状態で‥」[グチャッ]
「!!!!!??」
久々のワサビ砲を顔面にグチャ。常に受け流せる状態では無いな。
「アンダだち・・・おぼうぇてなひゃい!!」
泣きながら消えてった。どういう仕組みで消えるんだ?
「それよりボスが居た=次の階へ行く方法が有るって事で、階段でも探ぞ!」
「目の前にあるね〜。」
戦闘に夢中で気づかなかった・・・まぁ、良いか。
〜2階ホール〜
「此処が2階k‥」
「地刻割」
[ドコッ!」
「ケータイサービスの遅刻割引だ〜!」
「いってぇぇ!!」
なんかデーモンみたいなのに足を殴られたぞ。いってぇー。魅異が遅刻割引とか言ってるが、悪い迷惑だ。
「やれやれ、不意打ちを喰らうほど魔王城を甘く見てたか。」
だってクレーが魔王だしなー。
「おっ、そこに居るのは勇者ではないか。我と1対1でバトルをしないか?」
「嫌だよ~」
そうそう。そんな奴さっさと皆で倒そうじゃないか!殴られた仕返しを含めて。
「貴様が勝ったら、我の遅刻割引のサービス付きケータイをやろうではないか。」
「その条件乗った~!」
そんな条件にのるなーーーー!!!
「ルールは武器無しで相手を気絶させる、または降参を言わせれたら勝ちだ。」
「オッケ~!」
「それでは・・・・スタート!破壊波動!」
[ズドドドドドォォン!]
いきなり波動を撃ったぁ!?
「ところで波動とかは有りなのか!?」
「素手でできる事だから有りに決まっておる。それより、仲間がやられたのに、その程度の反応か?」
「魅異なら1800%無事だ。」
「そのとぉ〜り!」
あっ、出てきた。
「流石は勇者だ。」
「いやぁ〜、それほどでも。‥勇者波動拳!」
[ドゴゴゴゴォォン!]
絶対に今さっき考えた技だろそれ!
「甘いぞ!鬼拳!」
[ガコォォン!]
「流石は勇者って、奴は何処だ!?」
「後ろでしたぁ〜!勇者様降臨乃為之儀式打夜〜〜!!!」
[ドカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカ‥(以下略]
技名が喋る言葉になってるぞ!それでその儀式とやらで・・・・・敵をたこ殴りしてる。恐ろしい位の量の攻撃で・・・・・こんなんで勇者が降臨するか!!
〜10分後〜
「ふぅ〜、一丁あがり~♪」
「よし、次の階に行くか。」
魅異が何とかケータイを奪う前にさっさと行こう。あっ、あの敵も消えた。
〜3階ホール〜
「到着。」
「グフェフェ、よく来たなぁ!」
・・・頭悪いタイプ?‥いやだってイカレタ笑いをしていて、左手に鞭、右手に斧を持って、全身金ぴかの服を着た人間なんて、それくらいしか見当が付かないし。
「俺は魔王様三大部下の最後の一人だ!貴様達を捕獲してやろう!!(ククク、この部屋には1つだが、地雷が仕掛けて有るんでねぇ。威力が高いからそれで1撃だ!)」
あっ、イカレタ笑いがなくなった。三大部下最後の一人って、残りの二人はもしかしてさっきの二匹?
「今回は俺が行くぜ!」
「がんばってねー。」
「私が行きたかったぁ~。」
応援するジャルスと文句を言う魅異。どうやったら此処まで差が出る?
「別に3人出来ても良かったんだぜ?」
「それじゃあ主人公の立場が消えるんでね。」
魅異に出番を取られまくったからな。此処で取り戻す!
「魔物使いの力を見せてやる!!」
[カチッ]
「あっ‥」
[ドコォォォン!!!]
「・・・・・・・・・・・最後の方が強いと思った俺が馬鹿だった!」
何か地雷が仕掛けてあったみたいだが、それを踏んで、勝手に爆発して、上の階に飛んでった。多分かなりのアホだな、アイツ。
「よし、次の階に行こう。」
楽だし、得したと思えばいいか。
〜4階ホォォォォル〜
「よし4階!もう少しだ!」
「やっときましたか。」
「流石だ。」
「テメェら次こそ捕獲する!!」
おぉ、魔王3大部下が全員居たよ。まぁ全員倒すが。
「魔王はこの上だな?」
「確かに!今は客とゲーム中だろうな!!」
「あっそう。とりあえずお前ら邪魔。」
聞いておいて言ってしまったが・・・まぁいいや。
「お前達を捕獲するのは俺だ!!」
「残念。悟君とバトルするは私です。レンガ崩し!!」
[ガラガラガラガラ!!」
あっ、魔王3馬鹿トリオがレンガに埋もれた。それよりアイツは‥
「やあ。私を覚えてますか?」
「RT・DX+だっけ?」
確か大会の時に居た変な仮面をつけてた奴じゃん。
「その通〜り!貴方と再戦に来ました。」
「全然オーケーだぜ!」
俺の出番が増えるしな〜
「それじゃあ覚悟しな!空気圧圧縮砲!」
「覚悟なんか無くても、ノリ際あれば何とかしてみせます。グラフィックシールド!」
[ガキィン!]
「ならば接近戦で前みたいにぶっ飛ばすぜ!」
「前回とは違って、今回は私も武器を使います!」
それじゃあ、前回手加減だったの!?マジですかい。
「今回は弱めの・・・神気力剣と弐奔十動不剣で行きます。」
後者のはともかく前者のは強そうだぞ!?
「と、とにかく行くぞ!ゴルフスイング!」
「回転乱舞!」
回転して避けてしかも攻撃!?
「さて、覚悟しなs」
[♪〜〜♪♪〜♪〜♪♪〜♪♪]
「あっ、ナレーションですか。もしもし?」
[ちょっと!何で人のケータイ勝手に持ってってるんですか!?]
「あぁ〜、すみません、ちょっと借りました。」
[まぁ遅刻割引サービスに入ってるから、まだ電話料金はマシですけどね。]
遅刻割引に入ってるの!?ナレーションが!?
「そうですか。じゃあもう帰りますから。」
[早くしてくださいよ!]
[ピッ]
「ちょっと急用が出来たので、もう帰ります。グッバーイ。」
・・・・・・帰ったか。
「次に会ったら絶対勝ってやる!」
「とりあえず5階に行けるね〜。」
「遠いねー」
〜5階ホール〜
「誰もいないね~。」
「この部屋にクレーの部屋って書いて有るよー。」
これで何度目だか分からないが、ナイスだジャルス!
[ドカッ!]
「クレー!暇つぶしに来たぞー!」
「おっ。やっと来たか。」
「おぉー!!久しぶりだな皆!!」
何で烈がいるかは分からないが、昨日会ったばかりだろ。全然久しぶりじゃねぇ!
「それで何やってるんだ?」
「「チェス」」
「チェスだと?」
「昨日から徹夜でやってたんだ。」
「クレーは反則的に強いぞ!!」
へぇ〜、チェスねぇ。ちなみに俺は出来るぞ。弱いけど・・・
「ところで今は何時だ?」
「6時30分ジャストだ。」
・・・帰るか。
「十分暇つぶしになったからもう帰るぞ。」
「そうか。結局、何故来たんだ?」
「魔王城を1度見ておこうと思ってな。それじゃ。」
「俺を置いてくなよ〜!!もう道に迷うのは嫌だぁ!!!」
〜7時:自分の部屋〜
[次の情報をお伝えします。昨日まで修理をしていた高校が修理完了しました。]
「おぉ。やっと修理完了したか。流石は日常崩壊してるだけのことは有るな。」
明日は学校に行くのかー。・・・でも休みの方が良かった。
「さて明日に備えて寝るか。」
おやすみー。