新井さんの本音 ~修 サイド~
警視庁の山中です。
修は乗務終わりの彼のもとを訪れた。紺の制帽と制服。数台あるバスの一台の前に二人はいる
彼女のお兄さんだったんですね。修を前に彼は神妙な面持ちだ。
立木さんは犯人じゃないな。新井さんも言ってたけど。
黒のスーツに眼鏡の修は妹のたどった足取りを洗いなおすことにした。
彼にとってこの事件は手掛かりがほとんどない事件だ。
午前十時頃は回送車で流していた。犯人を乗せるとしたら最適か
山中君、疲れてない?
新井さん、どうしてここが…。
黒いパンツスーツ姿の有紀は修が心配でここに来た。
回送車で犯人を乗車させた線か。でもそれは無理ね。たぶん営業所に報告入れないといけないから。
ですよね。用心深い妹がそれをするはずないですから。
飲むか。山中君。
先輩として感謝の意味を込め、有紀はご飯に誘った。
修は酒の勢いを借り、本音を吐き出した。
越川先輩と新井さんって相棒なんで、俺らじゃ太刀打ちできないんです。
確かに達之とは相棒で恋人なんだけど、私も逃げたい時もあるの。
そんな時、死闘を繰り広げてるんだけどね。
それも大激闘。離さないって言うんなら浮気なんか反則じゃない?
新井さんの本音が垣間見えた。当然、お酒の力はある




