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宇宙で素敵な音楽が聞こえる

作者: シナミカナ

物事は一瞬にして変化するものだ。そう、簡単に。


何もない空っぽな空間・・・いや、空間なんてものさえない空っぽ以上に何も無いところ。

時間という概念もなくサラリーマンにとってストレスフリーな素晴らしい場所。

そこにいきなり馬鹿デカイ爆発が起きちまって宇宙と呼ばれるものが出来た。

これを説明するのは結果ありきの奇跡を通り越した憶測しかない。

何とか解明しようと小さな地球に住んでいるこれまた小さな人間がちっこい物差しを縦やら横やらナナメなんかにして宇宙を測っている。

この物差しのお陰で地球が丸いと気付くのにかなりの時間がかかったらしい。

失敗を学習した人類はついに丸い定規を作った。なぜか出来た物は半円だ。

これを分度器と言う。やはりどこか抜けている。


測るモノは最初は人から始まり奇跡を通して人々に道徳と言う尺度を与え、またあるときは地球を脱する巨大な機械が宇宙のどうしようもない広大さを教えた。

肉の塊である我々の限界はとうに越えていた。


そして、人類がただ一つ宇宙に向かって送り出した文明の物差しが漂っている。

無音の宇宙に漂う人類の叡知を詰め込んだレコード。

そこに素敵な音楽がある。

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