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回復
お寺にある銀杏は見事である
最近はお寺からお寺へ
銀杏を見に散歩している
黄金色と青空の対比
見飽きることがない
施設にいる祖母に会いに行った
認知症が進み、誰のこともわからない
産んで育てた娘と息子のことも
認識できない
話しても頷くだけだ
だが
「美人」
と言われると
にこーっと笑う
本当に嬉しそうに
おばあちゃんめ!
孫である我のことも
何もかも忘れたというのに
褒め言葉は残っている
不思議なものだ
思い出よりも
残るのは言葉
だったりするのだろうか
地元の友と会い
共に散歩して
自宅に招いてもらい
じっくり話し
我はたいへん元気になった




