表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぶじ産めるだろうか  作者: 我
6ヶ月まで
30/84

20週目 6ヶ月

毎日お腹が空いている

アドバイスをいただき

氷をかじり

白湯を飲み

これを繰り返しているが

満たされないこころ


物産展や飲食店のチラシが溜まっていく

美味しそうな写真

食べ物の数々

舐めるように眺める

絶対にこの姿

人様には見られたくない


幼少の頃から高校生まで

宝石のチラシを集め

綺麗な箱に切り抜いて

収集する

という日々を送っていた


憧れるが

欲望を達成するのが難しいとき

代替品として

写真で満足を得ようとする


3歳の頃と同じことをしている

成長とは一体


ダイエット中のひとには

「食べても太れないんです」

という悩みは嫌味になってしまう


だが、そのひとが悩んでいるのなら

他者が気分を害するのは

本当は変だ


我は太ったり痩せたり

体重の変動が多く

己との比較が可能だ


痩せたときに

布団に腸骨が当たって痛かった

痩せているひとはこれが日常のことなのかと

細ければ細いほどいいという風潮は

危険だと思った

脂肪があれば痛くないのだ

守られていたことを知った


同級生が結婚して間もない時期に

「まだ結婚したくなかった」

と言ってきた時

彼女に対して腹を立てた


我はその当時、未婚だった

(我は結婚したい!)

(好きな相手とずっと過ごせるのに)

(じゃあなんで結婚したんだ?)

疑問も怒りも

口にすることは出来なかった

この感情は僻みだと自覚していた


折に触れ考えた

そして今は反省している

彼女は嫌味を言ったわけではなく

正直な胸の内を吐露しただけだ

だが、我はそう受け取らなかった

嫌な言葉だと瞬時に拒絶した


ひとはひと

自分は自分

ちゃんと分けられたら良いのに

比べてしまう

焦る

悲しみでいっぱいだった


妊娠はすごく嬉しい

だが、それを嬉しいと

言うのは控える


同級生の素直な言葉に

勝手に傷ついた過去があるから


身勝手ではなく

まっすぐな人間だったら

どんなに良かっただろう


どの言葉がどれだけ人を傷つけるか

わからず

こわい


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ