20週目 6ヶ月
毎日お腹が空いている
アドバイスをいただき
氷をかじり
白湯を飲み
これを繰り返しているが
満たされないこころ
物産展や飲食店のチラシが溜まっていく
美味しそうな写真
食べ物の数々
舐めるように眺める
絶対にこの姿
人様には見られたくない
幼少の頃から高校生まで
宝石のチラシを集め
綺麗な箱に切り抜いて
収集する
という日々を送っていた
憧れるが
欲望を達成するのが難しいとき
代替品として
写真で満足を得ようとする
3歳の頃と同じことをしている
成長とは一体
ダイエット中のひとには
「食べても太れないんです」
という悩みは嫌味になってしまう
だが、そのひとが悩んでいるのなら
他者が気分を害するのは
本当は変だ
我は太ったり痩せたり
体重の変動が多く
己との比較が可能だ
痩せたときに
布団に腸骨が当たって痛かった
痩せているひとはこれが日常のことなのかと
細ければ細いほどいいという風潮は
危険だと思った
脂肪があれば痛くないのだ
守られていたことを知った
同級生が結婚して間もない時期に
「まだ結婚したくなかった」
と言ってきた時
彼女に対して腹を立てた
我はその当時、未婚だった
(我は結婚したい!)
(好きな相手とずっと過ごせるのに)
(じゃあなんで結婚したんだ?)
疑問も怒りも
口にすることは出来なかった
この感情は僻みだと自覚していた
折に触れ考えた
そして今は反省している
彼女は嫌味を言ったわけではなく
正直な胸の内を吐露しただけだ
だが、我はそう受け取らなかった
嫌な言葉だと瞬時に拒絶した
ひとはひと
自分は自分
ちゃんと分けられたら良いのに
比べてしまう
焦る
悲しみでいっぱいだった
妊娠はすごく嬉しい
だが、それを嬉しいと
言うのは控える
同級生の素直な言葉に
勝手に傷ついた過去があるから
身勝手ではなく
まっすぐな人間だったら
どんなに良かっただろう
どの言葉がどれだけ人を傷つけるか
わからず
こわい




