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ぶじ産めるだろうか  作者: 我
妊娠中期 5ヶ月まで
29/84

甘ったれるぞ

大丈夫だ

がんばらないと

と気を張っていると

周りが不安を覚えるということが

ある


自分の状況を把握できないというのは

深刻で

ある


夕方、スーパーから帰ってくると

家の前に人影があった

(なんかこっち見てる)

知り合いは隣の奥様しかいないので

目をそらして歩く


なんと人影は母だった

仕事を終え

2時間半かけて様子を見に駆けつけてくれた


お茶を入れていたら

ぼろぼろ涙が溢れて止まらない


「ストレス発散しなさいって胎教に悪いからって。でもちゃんと出来ない」

「全くストレス感じない生活なんてないから」


「悪影響ばっかり」

「わたしは妊娠してたのに気がつかないでお酒飲んでたし。父とも大喧嘩したしだいじょーぶよ」


「歩いても糖が減っているのか実感がもてない」

「……皆、糖が減るのわからないわよ」


母は笑った

ありがたかった


急遽

実家でしばらく見守ってもらうことに

嫁いだのに情けないが

甘ったれることにした


電車で隣の席に座り

眠る姿を見る

(小さくなったな……)

仕事で疲れているのに迎えに来てくれた

目頭が熱くなる

こらえた


我は母より生まれて

育てられ

30歳近くまで

その存在を脅威に感じた


今は違う

これからは子も、両親も

支えて守る立場になる

めそめそする状態から

早く抜けて安心してもらわねば


こう思えるまで生きてこられて良かった

母が生きていてくれて良かった


ずっとあったわだかまり

いざこざの過去

薄めて流して

生きる術を

こどもに教えられそうだ


教えるまでもなく

屈託もなく育ってくれるのが1番だが


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