ぎゃーっ!
2日前
下腹部にぷくぷくっと微かな違和感
これはもしや?
いや、望んでいるから気のせいだな
暴走しかけた己の興奮にストップをかける
昨夜、リビングでうとうとしていると
下腹部にドカっと衝撃が走った
体の内部だ!内側だぞ
間違いない胎動だ
「こわいこわいこわい」
主人に言った第一声がこれだ
「すごいの。ドカって衝撃がね、強い」
「こわいって……」
半ば呆れつつも
下腹部に手を当てる主人
「まだこの時期は当てても無理かと」
告げると
主人は手を離した
「まあいずれ」
うむ。待ち遠しい。ぜひ体感してほしい
じんわりと嬉しい気持ちと
面白いなあと思う気持ちが湧き上がってくる
頬がゆるむ
ゆるゆるだ
ベッドに横になっても
ドカっドカっ
衝撃は続く
激しいのう
我は眠りたいのだが
この子はいつ眠るのだろうか
昼夜の概念はまだないだろうしな
まあしかたない
眠くなったら寝たまえ
心の中で言い聞かせる
人間って不思議だなぁ
我も、主人も、友も家族も知人も見知らぬ人も
全員母親のお腹を
蹴っ飛ばしたり
殴ったり
頭突きしたりしたはずなのに
覚えていないのだから
物事を忘れるというのは
神様からの最大の贈り物というが
本当だろうか
忘れるから同じ失敗を繰り返すし
感謝の気持ちをすーぐどっかへやってしまうのではないか




