三年間とかとか
―世界の神と会ってから、1年後―
この1年間は、この世界の情報収集に力を注いだ、首が座ってからは、体内の気を用いる事で自由に歩くことも可能になり。隠れながら本を読み漁ることを日課にした。
<以下が知りえた情報>
・世界には魔獣や魔物が存在し、種族も人族、獣人族、妖精族、魔族など多岐に渡る。人口率は8:4:2:1
・まだ世界の大半は未開の地や魔境であり、探検などを生業にしている職業がある。
・わかるだけで国が6つ存在し、聖魔の森を囲むように存在する。大きな順にトリス連邦、ドリス帝国、神聖国、アルドニア王国、エルドニア公国、ガルドラ公国である。
・聖魔の森は、魔境に属し人の生活に多大に影響している。
・今の身分はアルドニア王国、公爵家、三男だ。上には双子の兄がおり、下には腹違いの妹がいる。
アルドニア王国は、聖魔の森に隣接しているが海が存在しない。また200年ほど前に二つの公国が独立したが、今でも共同の研究などをしており、魔物の素材と塩の貿易が盛んである。※他の二国は聖魔の森とは隣接しておらず、海が存在する。
・8歳になったら4年間、義務教育でアルドニア、エルドニア、ガルドニアの3国合同の学園に入学しなければならない。その後一年間の休暇後、高等教育に任意で進む。
・義務教育などの知識は、召喚された勇者が広めたものであり、勇者召喚は今でも数年に一回行われている。
・お金については。
赤貨→ミスリル貨→金貨→銀貨→銅貨の順
銅貨1枚で1Gゴルド
銀貨1枚で10G
金貨1枚で100G
黒貨1枚で1万G
紅貨1枚で100万G
また銅貨以外には半貨が存在してその貨幣の半分の価値がある。
だいた1Gが100円くらいだ
つまり赤貨1枚で一億円である
・魔法は空気中の魔素を取り込み魔力に変化し用いる。
・魔法の発動には色々な方法がある模様、母さんは無詠唱で発動していた。
・魔力は魔法を何回も使うか、称号の獲得や魔物などを倒すことで上がる。魔物を倒すことで魂の一部を吸収ステータスがわずかに上昇するようだ。よって冒険者などは高ステータスを持つことが多い。
以上。
最近はフィナたん(幼馴染兼従妹)の教育というか、ブラコンにするための努力と観察が主な日課になっている。
そしてフィナたんが言葉を覚え出し「にーに」と言われたときには、天にも昇る気持ちになったのはいい思い出だ。
いいこと尽くしである、そして絶対に他の男には渡してなる物かと決意を新たにしたね。
それとこの世界では魔力の影響か子供の成長は早いようだ、フィナたんと普通に会話しても誰も驚くことはなく、普通にしていた。
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―そして二年後―
「お兄様、そろそろお時間ですよ」
「ああ、もうそんな時間かい」
なぜ二年後かって、そりゃすることがなかったからだよ。
今日は俺たちの誕生会兼お披露目のパーティーが開かれるようで、兄達は学校で来れないが多くの貴族や王族が集まり盛大に行うらしい。
「それよりも、この格好どうですか?」
そこには 青いドレスに身を包んだ黄金色の髪の毛と碧色の目を持つ可愛い美少女がいた。もちのんフィナたんである。
「すごく可愛いよ、フィナ」
「そ、そうですか。ありがとうございます、お兄様」
仄かに朱色に色ずくのがまたいいよね。
「それじゃあ、行こうか」
「はい♪」
会場は大きなホールで立食形式だった。
普通は国の第一王女と一緒の誕生日会などもっての他だが、今は王都に住み王城に住んでいるのでしょうがない。
「今日は我が娘フィナと甥ルークの誕生会にご出席ありがとうございます。まだ小さいですが、甥ルークから皆様にお礼の
言葉があります」
え?そんなの聞いてないんだけど。
うーむ......
「今日は、私たちのためにありがとうございます。まだ未熟で至らぬ点も多い私どもですが、今後とも頑張っていきたいと思いますので。末永くよろしくお願いいたします。ルークフロイス・ルッテンベルフ」
……あれ?
なんでこんなに静かなの?
何かしくじったかな。
フィナがさすがお兄様という感じの目で見てくる。
「それでは今日は楽しんでください。それと今から子供たちの才儀を行いますので、良かったらお越しください」
何とか終わらせた。それと才儀とはステータスの才能がどの程度あるか測るものだ。
「それじゃあ、フィナから触ってごらん。」
スキル<鑑定>や『ステータス』では見れないので、水晶の色を見て測る。色が付かない場合は才能が空白の人かスキル<隠蔽>保持者だ。
「わかりました」
「青ですか、」
「「「「おおー」」」」
フィナたんは<全魔>の才能がある。なぜ知っているかは、<鑑定眼>ならば見えるからだ。
「次はルークだ」
「はい」
もしここでスキルを隠そうとすると無色になるので、少し漏らす感じで触るのがコツ。
「紫ですか。それに光も強い」
紫は魔法と武術の系統の才能。
「これは珍しい」
周りから「やはり神童か」や「将来が楽しみですね」とか「さすがルッテンベルフ家」などと言われていたので。
少し漏らし過ぎたかもしれない。
その後は、滞りなく会は進み挨拶回りやダンスなどで、疲れることが多かったが問題なくパーティーは終了した。