表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
知らない世界で街づくり  作者: 星野 シラセ
84/90

第4章 02話 臭い奴

だいぶ時間が空いてしまいましたが更新です。

今回は3話アップです

「給水タンクの設置はどうだ?」


村で初めて給水タンクを設置してから2週間、整備隊に順次設置をするように指示しているため何台か設置が完成した。


「はい、住宅地区を優先に設置しており現在4割程度完了しました。しかし設置希望が後を絶たず、先着順ということで整備に当っています」


「そうか、トラブルとかは起きていない?」


「今のところはトラブルはありません。無料での設置ですし、時間がかかっても今までの生活が悪くなるわけじゃないので不満も無くいつ出来るのか楽しみに待っているようです」


よかった。便利になるからといってすぐに全員が使えるわけではない。順番が遅くなる人も居るが、施工費用を村で負担したことがよかったのか不満も出ていないようだ。


「そのまま続けてくれ。でもちゃんと休みは取ってくれよ。整備隊が体調崩したら工事の遅れが出ちゃうからさ。これ村長命令ね」


「えっ?!そこで村長命令ですか?そんなに休みをもらっていいのでしょうか?特に疲れているわけでもないので大丈夫ですが・・・」


「それでもちゃんと休みとって!!みんなが働いてるのにオレだけ休み取りづらい。俺も休みたいんだよ」


「そうですか・・・わかりました。6日仕事をして1日休みのルールを守ります」


週休2日に慣れてしまっていた体には仕事を連続して行うのは堪える。っといっても今はもう慣れてしまっており、俺も休まなくても問題は無いが、みんなを休ませるために「俺が休みたいから」という風に言って6日働いたら1日休みというルールを作り休みを取ってもらっているのだ。


忙しい理由はこれだけではない。ここ最近は行商人達がモーン村の給水タンクの話を各町や村で話してくれているようで、移住希望者がかなり増えている。


例外なく面接を行って問題ないと判断した者だけを住まわせているが、それでも日に10人ぐらいずつ住人が増えている。


このままだとまた村を拡張しなくちゃならないな。整備隊に任せるけど手伝いも必要かもしれない。


そんな中、この村で奴隷商として店を開きたいという柄の悪い男が3人現れた。


「この村では奴隷商は必要ありません。お断りいたします」


クロが面接を行っているのだが、相手がまったく話を聞こうとしない。


「俺達は善良な市民になるさ。商売だってちゃんとする。村の住人でも犯罪を起こす奴は何れ出てくる。奴隷商がないと面倒なことになるから作ったほうがいい」


3人のうちの一番背が小さい男がしきりに奴隷商の必要性を言ってくるが、まったく持って説得力がない。


「村で人手が足りないときには奴隷商を通じて人員確保すれば人手不足はすぐ解消するだろう?」


今度は筋肉質のムキムキマッチョが話してくる。人員確保に奴隷商を使うのはどの町でも一緒だが、この村は他の街とは違う。


「なぁ、あんた。グルード商会って奴隷商会を聞いたことないか?俺達はそこから来てるんだ。悪いことはいわねぇ、つべこべ言わずに俺たちを村の中に入れな」


グリード商会だって?!また面倒臭いのが来たよ。グングルトの街にあった奴隷商会も同じところだったが、碌な連中じゃない。


「ちょっとお話中申し訳ありませんが、この村の村長をしていますユウと申します。この村はもともと奴隷をしていた者達が多い村であります。奴隷商はみな良い思い出がないため設置はしない方針としております」


「ん?村長だって?それにしちゃずいぶん若造だな。奴隷達を使って村を作ってるのは知ってるんだよ。だからすぐに奴隷を確保できるように俺達が店を開いてやろうって言ってんだ」


「すみません、口が臭いので離れていただけますか?それにこちらの方は雑巾みたいな臭いがするので臭いが届かないところまで離れていただけますでしょうか?。こちらの方は・・・見た目が肉団子に似ており魔物がよってきそうですので村から見えない位置まで移動していただきたいのですが」


おっと!いけない。思わず本音が出てしまった。


「あぁん?何言ってくれてんでてめぇ!!」


口が臭い男が殴りかかってきたので、体をずらし相手の腕を軽く流してから後ろに回り、自然な動作で後ろ側から腰の辺りを両腕で抱えるように持ちそのままバックドロップをすると見せかけ、背後に思いっきりぶん投げた。


バックドロップをすると確実に頭から落ちてしまい命が危ないだろうから遠くに投げたのだ。咄嗟の判断とはいえよくやらなかったと自分をほめたい。


「ユウ様、あのまま後ろに倒れても、今のように遠くに投げても命の危険度は変わりないと思います」


クロが俺の顔を見ながら呆れている。


「まぁ森の中なら木の枝に当るだろうし、荒野の方なら砂がやわらかいからダメージは少なそうじゃん?」


そんな緊張感のない話をしていると、残りの2人が逃げ出した。


別に勝手に逃げてくれるならこっちは助かる。面倒ごとがなくなったのだから結果オーライだ。


「ユウ様、あのまま逃がしてよろしいのでしょうか?あの者達が本部に戻り何か仕返しをしに来る可能性がありますが・・・」


「いいよ放っておいて、あのレベルなら警備隊だけで対処できるし、村の住人の強さはかなり者のだからちょっとやそっとじゃどうも出来ないと思う。いざとなったら俺が先に片付けるよ」


俺とクロのやり取りを見た他の移住希望者は、村長のふざけた力を目の当たりにして本当に移住しても大丈夫だろうかとためらう者も居たと居ないとか・・・


-----


数日が経ち、いつものように朝から外に出てみるとジュウシマツコンビが空から降りてきた。


「おはようございます。村長さん」

「私達早起きだから早速空で警戒していたのよ」

「すると遠くから何か近づいてきてるのが見えちゃったってわけ」

「あれはあまりよくない連中よ。そうよあれは臭い連中だわ」

「臭いといえば馬人族の二人も最近男臭いわね」

「そうね、あれは働く男の臭いって言うのかもしれないわね」


なんか話がそれてきているが、結局はなんか変な奴らが村に近づいてきてるってことだよな。


「ちょっとまった!よくない奴らってどのぐらいの人数なんだ?」


「そうねざっと100ぐらいかしら?」

「正確には103人だったわ」

「そうねその103人だったわね。私も数えたから間違えないわ」

「2人とも数えた数が103人だったなら間違えないわね」


いちいち面倒臭いけど、とりあえず人数はわかった。


村の中に入れることはしたくないので外に行こう。


「2人はクロ、ミミ、ティカの誰でもいいから、オレが警戒レベルを2に引き上げたって伝えてくれ。それだけ伝えればいいからな」


「わかったわよ、伝えておくわ」

「ケイカイレベル2ねそう伝えておくわ」


ちょっと不安だが大丈夫だろう。


俺は村の門のところに行き、門番をしていた警備隊の人に事情を伝える。


「とりあえず状況はわからないから門を閉めてやぐらで一人は待機ってことで。もう一人は隊長のところに行って事情を説明してきて。警戒レベルは2だ」


「了解しました」


門番にはいつも2名配置しており、二人とも警備隊のメンバーだ。訓練をしているためきびきびと動いてくれる。


俺は門の外に出て、村へ通じる森を進む。神秘の力を展開して周囲1㎞を探索したがまだ集団は近づいていない。


本当は門のところで迎えてもいいのだが、門の外に村に入れなかった者たちが何人か居座っているので、巻き込むのも面倒臭いし村に入れるのはやめたかったので森に入る前に迎えようと思ったのだ。


森を抜けて左手には辺境の荒野、右手はエーテハイムの街に続く街道が続いているが、やっと探索範囲に引っかかった集団は真正面から来るようだ。


道という道はないが、そっち方面はあまり行ったことがないので何があるか正直わからない。


でもそちらからくるというのであれば大きな町か何かあるのだろう。


とりあえず土のマテルで集団が来る前に村に続く森の道の前に深さ5m、幅3mの溝を作る。これでいきなり乱入は出来なくなった。一人で待っていると15分ぐらいで相手の姿が見えてきた。


馬車に乗っている者、馬に乗っている者、歩いている者さまざまだが、目を引いたのが大きな像のような魔物を使役し大きな荷台を引かせている。ここらでは見たい魔物だ。


しかし近づくに連れて相手の様子がよく見えてきた。本当はマテルで望遠鏡のようにしてみることも出来るのだが面倒臭いからやらなかったのだが正解だったらしい。


盗賊のような毛皮の服を着ており顔もすすけていて汚い。ジュウシマツコンビが言っていた通りに臭そうである。そんなむさくるしい男共をマテルを使いアップで見なくてよかった。


馬車が引いているのは幌付の二台だが、大きな魔物が引いているのは檻がついた荷台のようだ。中には凶暴そうな猛獣が入っているようだが、俺には荷台を引いている大きな魔物のほうが強そうに見える。


さらに少し待っていると溝の近くまで一団が近づいてきた。


「よぅ、そこの兄ちゃん。この先に羽振りが良い村があると聞いたんだがしらねーか?」


「この先には村はあるが、羽振りがいいかはわからないな。それにそこは猛獣は入村禁止なんだ」


「猛獣なんて一匹もいねぇ。ここに居るのはちゃんと躾されたペットだけだ。そうだろお前ら!」


頭?のような男がそういうと周りのむさくるしい奴らが「おぅ!!」と返事をする、それを聞いているだけで臭そうに思えるから厄介だ。


「まぁペットが躾されていてもお前らが猛獣に見えるから入村はお断りだ。他の街に行くなり元の街に戻るなりしてくれ」


「あぁん?!お前は状況がわかってねーみてーだな。俺らが村に入るといったら入るんだ。お前が決めることじゃねぇ」


言っていることがおかしい。馬鹿なのだろう。かわいそうだがそういう人も居るんだから仕方ない。


かわいそうな人だと思っていると、頭の男が後ろに指示をして足枷を付けられた男女5名が前に出てきた。


見たままだと奴隷だろう。妖精族の奴隷が5人でマテルを使い始める。普通であれば妖精族は神秘の力の容量が多く強いマテルを使えるといわれている。


その妖精族が5人で神秘の力を集めて土のマテルを使い、目の前の溝を埋めていく。


「このやろう!!遅いんだよ」


奴隷の近くに居た男が土のマテルによる溝埋め作業に時間がかかっていることに苛立ち、奴隷を殴っていく。


奴隷の目はもう希望もないただの言いなり人形のようになっており、殴られた後も立ち上がりマテルを施行し溝を埋めていく。


確かに神秘の力の容量はあるのだろうが、うちの村の子供のほうがこの5人よりうまくマテルを使うのではないだろうか?


それは通常では異常なことであり、モーン村の教育がどれだけすごいことかを物語っているのだが俺にはピンと来ない。見慣れてしまっているので目の前の光景はちょっと出来の悪い子が頑張っている程度にしか見えないのだ。


「どうだ!!俺達はマテル使いを多く従えている。お前らが抵抗するなら村ごとつぶしてやるぞ!!」


これでもかというほどのドヤ顔をして自慢をしている。回りでは「お頭!さすがだ!」とか「男の中の男だ」とかよいしょしている。本当にうざい。


面倒臭いがこっちにこられてもいやなので右手をさっと振り、土のマテルでもう一度溝を作る。まったく同じサイズの溝だが一瞬で溝を作ったことにむさくるしい男達は動きが止まる。


そりゃそうだ。5分掛けてやっと埋め戻した溝を2秒でまた溝にしてしまうのだから。いくらやっても溝は埋まらないだろう。


俺のマテルの発動を見て5人の妖精族の奴隷が恐怖の表情を見せる。まったく表情がなかったため恐怖の表情とはいえ人間味が出た。


「何回でもやってやるが、お前らみたいな臭いやつは村に入れたくないんだよ。悪いけど帰ってくれ」


「なっなにを言ってやがる。俺は言ったことはまげねぇ。しかたねぇ奥の手を出すしかねーな」


すると奥の豪華な馬車のところに行きなにやら話しをしている。


やけにペコペコ頭を下げているが、頭より偉い奴がいるのだろうか?


すると馬車からローブをかぶった人間が一人降りてきた。見た目はマテル使いのようだが・・・


次の瞬間オレ目がけて火の玉が猛スピードで飛んできた。


かなりの勢いだが距離があったため目の前にマテルで障壁を作り火の玉を辺境の荒野方面に弾き飛ばした。


すると遠くで火の玉が着弾し10mぐらいの火柱を上げる。結構威力がある。あれをまともに食らったらさすがにやけどするな。


「ずいぶんと危険な挨拶なんじゃないか?そんな火のマテルが当ったらやけどするだろ!!」


「お前さん、謝るなら今のうちだぞ。このお方は裏社会のマテュリスとして名が知られているブブリギアン・フェンファイフェン・モモルモルティっ!舌噛んだ!!」


なんか覚えるのが面倒臭い長い名前だな。そんな長い名前はこの世界に来てからはじめて聞いたわ。


「この方はブブリギアン・フェンファイフェン・モモルモティっ!!また噛んだ」


いい加減面倒臭い。本人は何故しゃべらないのだろう。頭の男が頑張って名乗ろうとしているが、何度やっても噛んでしまうらしく回りも気が抜けてきている。


「もういい!こっちはそんな長い名前を覚える気はない。そこのマテル使いのおっさんはブリブリで決定だ。ブリブリ!好き勝手にマテルをぶっ放してきたら承知しないからな!」


あまり表情が見えなかったマテル使いだが、俺の挑発に反応しフードを取りこちらをにらみつけてきた。まぁ自分でもネーミングセンスが小学生レベルだと自覚しているので相手が怒るのも無理は無い。


ブリブリは見た目は30後半ぐらいのおっさんで、髪は黒く、肩に付くぐらいに長い。肌が白く弱々しく見える。


「なっ?!お前なんて事を!!偉大なマテル使いをよりにもよってブリブリと呼ぶなどと!!」


神秘の力の量はかなりのものがあるようだが、一般人に比べて多いというだけであり、うちの村の住人なら同じぐらいの奴が何人かいる。ってことは、マテュリスと同じぐらいの神秘の力を秘めているって言うのだからうちの住人は一般的にはかなりすごいのかもしれない。


「お前・・・よくも私を馬鹿にしてくれたな。後悔することになるぞ」


ブリブリはそう言うと杖を持った片手を自分の前に出し、もう片方の手を空に向けて神秘の力を集めだした。


見る見るうち空が暗くなり雷が鳴り始めた。


「死ね!!!」


雷のマテルでサンというマテルだが威力がかなりあるようだ。かなり冷静に見ているが、普通であれば相手が技を出す前に攻撃したり邪魔をして「くそっあと数秒時間を稼げれば・・・」ってな感じで苦戦をしてもらうのだが、やっぱりヒーロー物や戦隊ものでは相手が準備できるまで攻撃せずに待ってるじゃん?


そんなことを考えることが出来るぐらい余裕があるということなんだが、まともに雷を食らうのは痺れそうなのでオレから少し離れた所に土のマテルで地中の砂鉄を一気に集め20mぐらいの避雷針を建てる。


ピカッ


雷が光ったと思ったら次の瞬間には轟音が鳴り響き避雷針に雷が落ちる。よかった、一応他の防御策も考えていたが、目標に一直線に落とせるほどマテルでコントロールは出来ないようだ。


通常の雷なら近くにある高い木に落ちたり避雷針に落ちたりするため実験をかねてやってみたのだが、予想通りだった。


「なっ?!」


ブリブリが驚いているようだ。この世界には雷の性質についてあまり知られていないらしい。


自分の自慢のマテルが戸煮に何をするでも無く、変な棒を出しただけで防がれてしまったことに呆然としている。これはブリブリだけではなくほかの奴等も一緒のようだ。


「そんなマテルだけでマテュリスを語れるなら、うちの村にはゴロゴロいるぞ。もう終わりか?それならこっちから行くが・・・」


「ばっ!馬鹿なことを言うんじゃない!お前の実力を見るために試しただけだ」


ブリブリは次のマテルを準備し始めた。すると、狩りに行っていた村の住人が森の中から出てきて俺のところまで近づいてきた。


「ユウ様、こんなところでどうしたのですが?雷もなっていますし村へ・・・あら、あの方達は?」


「なんだ、ユシカとアルニ達か。みんな狩りの帰りかい?あいつらはなんか村に入りたがってるんだけど臭そうだから帰ってくれって言ったんだが、聞いてくれないんだよ」


俺のところに来たのは猫族のユシカと兎族のアルニだ初期からいるメンバーで今は狩りのメンバーを束ねてくれている。まだ若い猫族や兎族の狩人を引き連れて狩りに行っていたようだ。


「それはまた面倒くさいやつらですね。私達で追い返しますか?」


頼めば楽そうだが、確実に弓で総攻撃始めるよな・・・。


「お願いしたいところだけど、いきなりお客さんを追い返すのは失礼だから、相手がこれからマテルを放ってくるから怪我をしない程度にマテルで相手してやって」


「おっ、マテルでですか。この子達も最近ずいぶん上達したので、丁度良い経験になるでしょう。いざとなったら私達も加勢します」


ユシカが言うのは15歳前後の猫族の男の子1名と兎族の男の子1名、女の子1名だ。みんな村に着てからマテルの練習をしている。学校の授業では基礎を、学校の奥に新しく作ったマテル広場では子供達が遊びながらマテルの練習をし、狩りのときも先輩から実践的な指導をしてもらっている。


そんな会話をしていると、ブリブリがマテルの準備が出来たらしくこちらをにらみつけてきた。いちいち行動が読みやすいやつだ。


「女子供とはいえ容赦はせぬ。覚悟しろ!」


今回放ったマテルは風のマテルのウェアというウィンドカッターのマテルだが数が多い。ざっと100はあるのではないだろうか。風を集めてカッターにしているが風の密度が高いためうっすらと白く見え、数が少なければ避けられるが多いためにすべて避けることは出来ない。


「お前達、風のマテルの対処法はこの前やったね」


「はい!先輩」


子供達はそれぞれ神秘の力を展開し対応をしようとしている。実はこの時点でブリブリは目を見開いていた。子供達の神秘の力の展開がブリブリと比べてもかなり速いのだ。


神秘の力を瞬時に手に集め、火のマテルを放つ。そして自分の前には水のマテルを展開した。


風のマテルはあくまでも空気を操作しているので、火のマテルで周囲の空気を一気に燃焼させると、それに引っ張られて形を成すことが出来なくなる。相手より練りこんだマテルの量が多ければこういう対応もできる。そして火のマテルの熱さを防ぐために水のマテルを展開したのだ。


子供達の対応は完璧だ。しかし呆気にとられていたブリブリ達は咄嗟のことに対応が出来ず、軽いやけどを負っていた。


「ばっ、化け物かお前等・・・」


マテュリスならもっと強いのかと思っていたのだがそうでもない。本当は自称マテュリスってなだけで弱いのではないだろうか?


「化け物とはなんだ!失礼な。うちの村の住人はほとんどマテルをつかえるぞ。この子達はまだ見習いレベルなんだ。加減をしているなら遠慮は要らんぞ」


「おい!私はこんな化け物がいるとは聞いていないぞ。契約違反だ、帰らせてもらう」


「先生、それはなぇぜ。うちらを守るために来てもらったんだ。ちゃんと仕事はしてくれよ」


ごちゃごちゃうるさくブリブリ達が文句を言い出したのでいい加減嫌になってきた。


「もういいよ、お疲れ様。みんなマテルの使い方がうまくなったね。これからも練習するんだよ。後は俺が引き受ける」


そういうと俺は少し多めに神秘の力を展開する。水のマテルを一気に練り上げダイダルウェーブを発生させる。


砂漠に近い辺境の荒野方面ならいずれ水が少なくなり止るだろう。適当に考えて一気に流してしまおう。


?!


むさくるしい男達はオレの発生させた大きな水の波をみて口をあけたまま動けなくなっておりそのまま流されていく。命を落とすことが無いようにコントロールしたのでいずれ開放されるだろう。


よし、周囲をちゃんと整地して元に戻してからみんなで村に戻った。

村がでかくなるにつれてよくない輩が増えてきますね。

第4章はいろいろと動きがある章となります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ