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知らない世界で街づくり  作者: 星野 シラセ
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第3章 16話 付録?

今回は2話upです。


久々の神様登場。でも神様って次元の裂け目を治してるんじゃなかったのか?

学校での先生をこなしながら、ニルニア鉱石の発掘や加工の様子を確認して1日を過ごすのがここ最近日課となった。


そして、ここ最近ではニルニア鉱石を使用した武器や防具を作成をはじめており、製品が出来てきたので相場を知るためにも一度売りにいこうということになった。


売りに行くのは俺とクロ二人で行くつもりだ。今回は剣を1本に盾が1つ、胸当てが1つを売りに行く事となった。


「場所はどこがいいだろう?エーテハイムかグングルトか、それとも隣の大陸まで足を伸ばすほうがいいかな?」


「ズズ達がニルニア鉱石で武器などを作っていたときはどこに売っていたのでしょうか?聞いてみて同じ販路を使えそうならそこに売るのがいいかと思います」


そうか、ズズ達に聞けばどこに販売していたかわかるな。よし早速聞きにいこう。


クロと一緒にズズ達がいる加工場に向かう。途中、空を飛び回る鳥族の二人を見た。二人はこの村を気に入ってくれたようで特に飛んでいくそぶりも見せずに、俺がお願いした村の周りの監視作業をしてくれている。


いつも報告がうるさいのが玉に瑕だが、空から広範囲で監視してくれるのは心強い。神秘の力を展開して周囲を察知するのと合わせると掻い潜って村に潜入することはかなり難しいだろう。


魔物の動きも狩人に連絡してくれるようで、村の食糧確保も効率が良くなったと聞いた。見た目はアレだが、結構みんなとうまくやっているらしい。


ニルニア鉱石の加工場に着いた。加工場は町工場のような平屋建ての建物で、中に入ると受付があり奥に進むと作業台がずらりと並びニルニア鉱石で作った武器屋防具の細工や飾りつけなどの最終仕上げをやるところとなっている。


そしてそのさらに奥には鉱石を溶かし金属だけを取り出したり、ハンマーで叩いて形を整える場所となっている。ここは採掘場からの搬入や火を使った作業があり危険なためなるべく奥の方に配置した。


カウンターにいた妖精族・・・名前は確かパクトだったかな?パクトにズズを呼んでもらうように頼む。


パクトは隣の大陸で購入した奴隷だが、マテル備蓄の石を加工できる特技があるため連れて来た。実際にマテル石を加工してもらったが、石自体を加工するというより、石の潜在能力を引き出すことが出来るようだ。


石を調べて神秘の力をところどころに加えたら石の神秘の力の備蓄量や出力量が今までよりさらに多くなっていたのでびっくりした。


武器や防具に小さなマテル石を組み込むことで、神秘の力を使わないでもマテルの力を持たせることもできるようなので、ズズたちと武器屋防具の製作をしてもらっている。


加工場の奥からズズはすぐに来てくれた。


「どうしたんだ?今日はいつもより来るのが早いようだが・・・」


「今日はちょっと聞きたいことがあってね。今までズズ達はニルニア鉱石で作った武器や防具をどのように販売していたんだ?」


「そうか、販売ルートか。オレ達は作るの専門だったからちょっとわらかんので、嫁さんを連れて来るよ」


そういうとズズは家の方に向かって走って行ってしまった。


クロと一緒に少し加工場の中を見学していつも通り順調に作業が進んでいるのを確認していると、ズズがピリを連れて帰ってきた。ピリはモモちゃんを抱っこしている。


オレはピリからモモちゃんを渡してもらい、抱っこしながら会話を始めた。


「ピリ、ニルニア鉱石で作った武器とか防具はどんなルートで販売していたんだ?」


「ニルニア鉱石で作ったものは専属の商人を介して大きな街の貴族たちに販売していたようです。信用のおける商人だけに販売をしていましたが、今はその商人は村に出入りしていません」


まぁそうだろうな。ニルニア鉱石で作った武器屋防具は価値が高いから、場所がばれると攻め込まれる可能性がある。だから本当に信用置ける商人だけに販売を頼んでいたのだろう。


そして、地下の都市もいつの間にか人がいなくなってしまって商人も足が遠のいたのだろう。もしかしたら仕入れが滞って短気な貴族にひどい目にあったりして引退してしまった可能性だってある。


しかし、すぐにそういう信用置ける商人を見つけることもできないだろうから当分の販売はできないかな?


「ユウ様、販売ルートの確保はすぐには難しいため当分は廃墟で入手したということにしてはどうでしょうか?廃墟の高い階層で入手していれば信憑性も増しますし売るにしても廃墟の入り口に居るいつもの商人に売ればどうにかしてくれるのではないでしょうか?」


あいつか。あいつなら商人ネットワークを駆使していろいろ手伝ってくれるかもしれないな。


「そうだね、その案で行こうか。じゃあとりあえず剣と盾と胸当ての3つを1つずつ持って行って、廃墟でいろいろ集めてから一緒に売ることにしよう。そうすれば相場もわかるだろう」


方法は決まった。とりあえず行動に移してみてそれから後のことを考えよう。


-----


2日後、久しぶりの廃墟探索のためいろいろと準備をして出発する。


今回はオレ、クロ、ミミ、ティカに加えて、ケンガイコンビも一緒に行くことになった。いつも村のパトロールと狩りをしているようだが、村周辺の魔物だと弱いので手ごたえがなく暇なので着いて来たいとのことだった。


(じゃあナミ、転移よろしくね)


(わかってるわよ。でも最近いろいろ転移をして神秘の力が枯渇気味だから後で補充してくれない?まだ大丈夫だけど、いざというときに力が足りないとティカちゃんが危険だからさ)


(はいよ、ナミが満足するまでいっぱい神秘の力を注ぐよ。俺の神秘の力の量で足りる?)


(変な言いがかりはやめてよ!あんたの神秘の力の量で足りなかったら私どれだけ大飯ぐらいなのよ。みんなに勘違いされるから変なこと言わないで。・・・なんていってもみんなには聞こえないんだけどね)


(ん?最後のころよく聞こえなかったんだが?)


(うるさいわね。聞こえなかったらいいわよ。転移するわよ)


次の瞬間目を開けていられないほどの光が視界いっぱいに広がり、まぶしくて目をつぶり次に開けたときにはもう闇族の住処に移動していた。


毎回思うけどなんで目を開けていられないのだろう。暗視ゴーグルマテルを改造してただのゴーグルマテルを使ってまぶしくならないように工夫をしてみも、絶対に目をつぶってしまう。目をつぶることがデフォルトの設定になっているのか?


オレも転移のマテルを使いたいのでどのようにすれば使えるのか考えているのだが未だにわからない。


あと、ナミってオレとティカしか会話が出来ないのでちょっとかわいそうなんだよな。なんか他のみんなとも話が出来たりできればいいのだけれど・・・あとで神様に相談してみるか。


転移後はまず拠点の掃除、お昼に軽い食事をとって探索に出発した。


今回はズズがオレ用に作ってくれたニルニア鉱石の剣、通称レッドソードを試すために10階層ぐらいまではサクサク進めた。


なぜレッドソードかというとニルニア鉱石は赤い色の金属のため、剣自体が赤く通称でそう呼ばれるようだ。


ミストビーやスナイパースパイダーなどを倒しながら進めていくとケンとガイが驚いたようにオレの事を見ている。


「ごしゅじんさまは強いときいていたけど、実際に目の前でサクサク魔物を倒すのを見ると惚れ直しちゃうわね」


「ケン、お前はクネクネするな。そして勝手に惚れ直すな。気持ち悪い」


ムキムキで下半身が馬なおっさんが恥じらいを見せたところで気持ち悪いだけだ。


「はい、私も魔物襲撃の時の話を聞きますが皆さん距離が離れていたのであまりよく見えなかったと言っていました。しかしユウ様が先頭に立ち魔物を退けたと聞いた時は半信半疑でしたがこれを見る限り信用せざるを得ませんね」


ガイはオレが魔物と闘うのを見るのは初めてか。なんだかんだで剣を使った戦いを見せたことはなかったかもしれない。マテルばかり使っているから村の人や村を訪れる商人はオレがマテュリスだと思っている人もいたぐらいだ。


「ユウ様はマテルを使いこなし、剣もお使いになられます。私たちと長く戦っていたため私やミミの剣技を真似ているところがありますが、上達ぶりは目を見張るものがあります」


クロがケンガイコンビに説明をしてくれているようだ。そんな間にも神秘の力を使って近くにいる魔物を見つけては倒し、素材集めをしていった。


今日は午後から探索ということと、それぞれの動きを確認しながら進めていたので15階層までしか進まなかった。一度ナミに拠点に転移してもらう。


ナミがいると廃墟の中で寝泊りしないでいいからすごく助かる。


帰って来てからは食事の用意をしてみんなで食べ、風呂に入り汚れを落としてゆっくりとする。


風呂上がりにリビングでくつろいでいるとティカがオレのところに来た。


「ユウ様、私はこれからお風呂に入りますので、ナミちゃんに神秘の力を分けてあげていただけますか?」


「いいよ。じゃあ預かるね」


ティカからナミを預かり神秘の力を込める準備をする。


(今日の転移をしただけでなんか疲れちゃったわ。悪いけど頼むわよ)


(はいよ。いっぺんに注入するとナミに負担かかるだろうから、少し時間かかるけどじっくり行くよ)


それから神秘の力の注入量を調整しながらナミに注いでいく。


力を注入しているときはナミも静かになるのでオレも暇を持て余してしまい、神様に念話を飛ばしてみることにした。


(神様~。神様いらっしゃいますか?)


(ん?!んん??なんじゃ?ユウ殿・・・かのぉ?なにかあったのか?)


神様寝てたのか?なんか寝起きみたいな声だが・・・


(おやすみでいらっしゃいましたか?すみませんちょっと聞きたいことがありまして)


(よいよい、ちょっと新刊の「月刊か・み・さ・ま」読んでいたら寝落ちしていたところだ)


なんだその雑誌みたいなもん。猛烈に気になる。どんな内容が書かれているんだ?・・・いや、それは後にしよう。


(竜の涙の事なんですが、今は使用をすることが出来るティカと翻訳能力を持ったオレしか会話が出来ないんですが、一般の人も会話できるようにできないのですか?)


(うむ、出来なくはない。ただ、ちょっと厄介でのぉ。しかしユウ殿なら・・・。ユウ殿、ちょっと貴殿の神秘の力の量を確認させてもらうぞ)


神様がそういった直後、何か俺の中に入ってきた気がした。しかし一瞬の出来事だったため「ビクッ!」としたがすぐに終わった。


(・・・お主どんなことをしたらこんな状態になるのじゃ?ワシがこの世界にお主を連れてきたときですでに人を超越した力を秘めていたが、さらに増えとる)


ん?神秘の力が増えているのか?子供たちとマテルの練習をしたりしてるが・・・学校で定期的に教えるようになったし、自分でもコントロールをさらに繊細にできるように夜に練習したりもしている。


(質はともかく、量だけで言えば下級の神と同じ程度の力を持っているようじゃのぉ。これならできるかもしれん)


神と同じ量って?!いつの間にオレ成長しちゃってるんだよ。いい年こいて成長期ってちょっと恥ずかしいわ!!


(ユウ殿、竜の涙には2つの段階がある。1つ目は覚醒。今の起きた状態で転移や守護の役目を果たす。2つ目は神化(しんか)。かなり低い低級だが神の領域に近い存在になる。そうなると姿かたちも変わり声も発することが出来る。・・・と説明書に書いてあった気がする)


(ん?!最後の方が聞き取れなかったのですが?)


(まぁよい、たいしたことではない。方法としては大量の神秘の力とどのような姿にするかイメージすること。そしてヴァージョンアップの卵が必要だのぉ)


ヴァージョンアップ?卵?なんだかよくわからないが、それがないとできないのか。


(神様、オレがそのヴァージョンアップの卵を見つければナミは神化?ができるのですか?)


(いや、見つける必要はない、たしか先月号の特別付録に・・・おっあったあった。これを送るから使ってみてくれ。わしは明日も早いのでもう寝るぞ。あぁそうだ、ついでに翻訳能力もVer1.22が出たからお主に入れておこう。それではのぉ)


いやいやいや、突っ込みどころが多すぎる。まずは前月号の特別付録って?!ナミって雑誌の付録か何かだったの?た〇ごっちみたいに進化させる神様の遊び道具なの?


そしていつの間にかオレの横に転がっている卵型の何か。色が黄色いからなんか変な感じがするが、卵形なのは間違いない。


そして最後に言っていたVer1.22ってなんだ?頭がちくっと痛かったが、特に変化はない。でもヴァージョンってことはパソコンのソフトみたいに俺にソフトをインストールしてるのか?これってゲームの世界?でもリアルすぎるから違うと思うが・・・


神様の専門用語ってことにしておこう。


この卵どうすればいいんだ?大量の神秘の力がどうとかって言ってたから力を込めるのは確かだと思うが、イメージって言われてもなぁ。


そんなことを考えながら片手でナミに力を注ぎ、もう片方の手で卵を拾って神秘の力を込め始めると、卵の方が一気に力を吸い始めた。


その吸引力は某有名な掃除機もビックリなほどで、オレの神秘の力を一気に3分の2ぐらい持って行った。さすがにこれはビビったし体がだるくなりボーっとしていたら、卵が黄色く光り輝いてナミが卵の中に吸い込まれて行ってしまった。


やばい、なんか卵の中に入って行っちゃった。もうすぐティカも帰ってくるだろうし・・・。親の目を盗んで悪いことしてたら親が大事にしていたものを壊しちゃったときの心境と言えばわかるだろうか?猛烈に冷や汗が出ている。


どうしようかとおろおろしていると卵が割れ始めた。ひびからさらに強い光が部屋の中に漏れ始めた。


転移をする時の光と同じく目を開けていられない光を発したため咄嗟に顔をそむけた。時間にして数秒卵から目を反らしていたのだが、やっと光が収まり卵の方に目を向けるとそこには小さな子供がいた。


年にして10歳ぐらい。肩ぐらいまである金髪、おでこの少し上には短いがY字型の角?が2本生えている。そして背中には透明で光を反射している羽がついていてキラキラと輝いていた。


「どうしたのですか!!!なにかものすごい光が部屋から漏れていたのですが?!ってえぇぇぇぇっ!!」


ティカが風呂から上がって戻ってきたようだ。丁度部屋の近くに来た時にすごい光が部屋から出ていたので急いできてくれたようだ。


「俺にもわからない。さっきまでナミに力を込めていたんだが・・・」


「あら?あららら??私・・・手・・・それに足もある・・・もしかして神化(しんか)したの??まさかええ?本当に?」


なんか聞いたことがある声だ。見た目は幼女だが、声としゃべり方はナミにそっくりだ。


「もしかして・・・ナミちゃん?」


「あら、ティカ、お風呂から上がったのね?見てみて!!私神化したみたい。こいつがなんかぶつぶつ誰かと話していたみたいだけど神化までさせることが出来るとは思わなかったわ」


なんだろう、なんかすごく疲れているんだが、なんか記憶があいまいな気がする。神様と話して・・・付録貰って・・・卵温めたらナミが人の形になった?いかん、気が動転しているようだ。


「とういうか、ナミちゃん服着よう。さすがにユウ様の前でそのままだと・・・」


そういいながらティカがタオルでナミを隠すようにオレの前に立ちふさがった。


さすがに幼女の生まれたばかりの姿を見てもなんとも思わないが・・・オレはそういうのに興味があると思われているのだろうか?


「?!!!あんた見たわね!変態!」


そこからオレが覚えているのは左から飛んできた平手打ちの手とだんだんフェードアウトしていくティカの声だった。


そして気が付いたら次の日の夕方になっていた。

登場当初より考えていたナミの神化(擬人化)です。

一部の方よりナミを人にして欲しいとの意見があったときに、ドキッとしましたが、「いずれなりますよ!」と書くこともできず、もやもやしておりました。やっと書くことがで少しすっきりしました。スタイル抜群の大人な女性と、女の子どちらにしようか迷いましたが、どうしても小学生ぐらいの女の子がキャーキャー騒いでいるようなイメージだったので今回のような容姿にしました。


ただ、神様の読んでいた「月刊か・み・さ・ま」がすごく気になる(笑)

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