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知らない世界で街づくり  作者: 星野 シラセ
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第3章 09話 祭りの準備

更新遅くなっており申し訳ないです。

書き込みに対しては遅くなっておりますがまとめて返信させていただきます。

新たな住人の歓迎会はかなり盛大に行われた。人数が多いため、食材を切り分けて好きなだけ自分で焼いて食べてもらうスタイルに変更した。


土のマテルで広場に即席のバーベキュー台を数個作り、鉄の串に刺した肉や野菜を焼いて食べたが、肉汁がしたたり落ちながら焼ける姿を見ていると、それだけでよだれが出てきてしまった。


味は間違いなくおいしい。食べる前からおいしいと分かった。実際に食べたらやはりうまかった。肉は塩コショウぐらいでそのままの味を楽しむのが一番好きだ。


奴隷解放をしただけでみんな感動していたが、バーベキューを好きなだけ食べられると聞いてカーブは泣きながら家族と肉に食らいついていた。


みんな笑顔でうまいものを食っているので、こっちもいい気分になった。


しかしだんだん住人が多くなってきたから、今後毎回歓迎会をやっているわけにもいかなくなってくるだろうが、出来るときにまとめてやるようにしよう。


-----


村の人口がここ最近になり一気に増えたので、お金の流通も多くなってきた。


そういえば、前に雑貨屋さんのトルネさんが言っていた食堂を経営していた人が家族と一緒に村に来た。もう前の街では生活もままならない状態で、うちの村の話をトルネさんから手紙で聞いてすぐに家族と街を出発してここに来たらしい。


面接したが特に問題ないし、なんかあったら出て行ってもらうとちゃんと釘を刺しておいたから大丈夫だろう。


でも面接してだめだったらどうしたのかな?そのまま家族全員でほかの街に流れるつもりだったのか?


食堂は雑貨屋の隣に作っておいた商店スペースを2つを使ってもらうことにした。少しマテルで改造したので使い勝手は悪くないだろう。


このおっちゃんはブーリさんというらしい。奥さんのニニさんと娘のフィアちゃんの3人でこの村に住むことになった。店のスペースとは別に長屋に居住スペースを用意すると話をしたら、店の始まりは早く終わりも遅いので他の人に迷惑かからないように店の中の一角で生活すると言っていた。


さすがにかわいそうなので、店の横に他より小さいがちょっとした部屋2つとキッチンスペースのついた部屋を増築し居住スペースとしてもらった。


しきりに感謝してもらったが、オレのマテルなら10分ぐらいでできるので別にどうってことない。


村に来る行商人も数が増えた。グングルトの街の人族以外の貴族の息がかかった商人や噂を聞いて村に来る行商人もいる。


村の産業としてニルニア鉱石の採掘についてはトップシークレットとして扱っており、居住スペースより先の加工場や採掘場は壁で見えなくしているため今のところは気づかれていないようだ。


今は加工場の最終仕上げと採掘場の下準備をしてもらっている。先日村に連れてきた元奴隷たちも他の住民も元奴隷だということを聞いて歓迎会の時にすぐ溶け込めたようだ。


この村ではほかの街ではよく見られる人種ごとのわだかまりがない。まったくないと言ったらウソになるが、お互いに相手を尊重しようとしてくれているようでうまくやってくれている。


その裏ではクロやミミ、ティカがそれぞれの話を聞き、相談に乗り対応してくれているのをオレは知っている。やっぱり村長のオレより、身近に感じるのかな?オレとしてはちょっと寂しいが、従者たちがうまくやってくれていることをうれしくも思っている。


もう少し採掘場の準備が進んだら、ニルニア鉱石の加工に必要な薬品を買うために一度隣の大陸にもいかなくてはならない。これは妖魔が居なくてもクロがわかるとのことなので少人数で行こうと思っている。


でもまだ1月程度は村に居られるだろうからゆっくりと準備を進めることとしよう。


-----


それから数日たったある日、暇な時間を利用して子供や希望のあった村人に神秘の力の使い方を教えていたところ、食堂のブーリさんの娘のフィアちゃんがオレに話しかけてきた。


「ユウお兄ちゃん、この村のお祭りはいつなの?街にいたときはいつも暑い時期の最後にお祭りがあったよ」


祭りか。そういえば日本でも夏には祭りをやるところが多かった気がする。花火大会も夏だな。その時期の満員電車は浴衣姿の女の人が多く目の保養となるが、仕事帰りに浴衣を着て彼氏とイチャイチャするカップル姿を見るとなぜか負けた気がして、次の日会社に行きたくなくなるのでなるべく時間をずらしていた。


なんか嫌な思い出も思い出しているが、基本的に祭りは好きだ。有志を募りいろいろな屋台を出したり、盆踊りまではいかなくてもキャンプファイヤー的なことをやれば楽しいかもしれない。


この村ならでわの祭りが出来れば、それを目当てにこの村に来る人も多くなる可能性はある。村人も楽しいだろうしメリットは大きいかな?


「祭りね。今のところはまだ決まってないんだけど、祭りやりたいね。ちょっと考えるよ」


その日の昼に家に戻った時、クロ・ミミ・ティカの3人に相談をしてみる。


「この村で祭りをやれないかな?時期はもうすぐ暑い季節が終わるからそのころでいいと思うんだけど、なんか面白い祭りが出来れば毎年の恒例行事にできないかな?って思ってね」


「いいのではないでしょうか?村人も喜びますし商人たちもそのためにいろいろと商品を運んでくれるでしょう。それに観光目当てでも訪れる方が増えるかと思います」


クロは賛成してくれるみたいだな。


「美味しいものがいっぱいほしいにゃ。ユウ様の新しい料理もだすにゃ」


ミミは色気より食い気か?


「私も良いと思います。皆さん頑張ってくれていますし、たまには息抜きも必要です」


ティカも賛成だな。


「じゃあ、どんなことやろうか?オレはとりあえず有志を募って屋台を出してもらおうかと思ってる。もし了解がもらえればミルアン様のところのメイドや執事を誘って料理を屋台で出してもらってもいいかもね」


グングルトのミルアン様なら案内を出して祭りを楽しんでもらってもいいだろう。他の貴族は商人を通してそれとなく祭りがあることを言っておいて、本人が来たいというならそれはそれでいいと思う。


「祭りと言えば音楽、そして踊りです。それぞれの人種が集まっているのでいろいろな音楽や踊りを合わせてオリジナルの物を作ってもいいと思います」


クロにしては意外な意見だった。音楽は祭りの雰囲気作りもあるから重要だ。日本の祭りでも山車のお囃子を聞くと祭りに来た気分になれるし、それを伝統芸として受け継いでいくというのもいいだろう。


踊りも簡単でみんなでできるものであれば小さな子供からお年寄りまで全員で楽しめると思う。


「お祭りはやっぱりロッコ乗りにゃ。猫族ではみんなやるにゃ」


ミミの話だと猫族はロッコを捕まえてきて角を取ってから柵で囲んだ場所に中に入れて、その上にどのぐらい乗っていられるのか競うらしい。いうなればロデオのようなものだ。イノシシでやるロデオってところだろう。


イベントの一つとしてはいいかもしれない。猫族も多いし、比較的体の小さい人なら猫族以外でもロッコに乗ってロデオ出来るだろう。檻の中は土のマテルで耕しておけば落ちてもいたくはないだろう。


「私は・・・モーン達と何かしたいです。村の名前もモーン村ですので何かしてみてはどうでしょうか?」


そうだな。最近モーンと意思の疎通をできるようになったので夜の間だけ小屋に戻ってもらい、他は自由に放し飼いにしている。まぁ夜は勝手に戻ってきて寝ている感じだからそれはそのままでいいだろう。


モーンと何かするのは難しい・・・何かいい案はないだろうか?


!!


それならねぶた祭りみたいに各チームでモーンの人形作って山車みたいにして引っ張り歩くか。子供たちに引かせれば子供が元気に育つって意味合いを持たせれば子供たちも楽しめて、親もその姿を見ての楽しめるかな?


そして最後にモーン達自身に人形の出来を審査してもらえば面白そうだ。俺だけじゃなく犬族も「何となく意思の疎通ができるみたいだからちゃんと不正が無いようにできるだろう。


そんなこんなでいろいろな意見が出たから祭りの開催はできるだろう。丁度隣の大陸から帰ってきたらやるぐらいで考えていればいいかな。


「それじゃ、それぞれの案を村の住人にも話をして、暑い季節が終わるころに祭りを開きたいと思う。分担とかも決めないといけないけど後で集会開くときに話しよう。大変だけど協力頼むよ」


そういうと3人は笑顔で了承してくれた。なんだかんだ言っても村人のことを考えてくれているいい従者だ。本当に頼りになる。


そうなると、いろいろ屋台で出す料理を考えないとな。定番は焼きそば、たこ焼き、お好み焼きとかだが、最近はドネルケバブやチュロスなんかもあったな。スイーツだとチョコバナナとかリンゴ飴、水あめとかが定番だな。


個人的にはから揚げは外せない。ただ単に好みなんだけど、串でつついて食べながら歩くこともできるのでなんか買っちゃうんだよな。


考えるといろいろ出てくるが、この世界で今ある食材でできるとしたら・・・お好み焼き風のものとから揚げ、チョコバナナ風のものとリンゴ飴風の物そして揚げドーナツみたいなお菓子かな。


「ティカ、屋台で出せそうな俺の知っている料理を作りたいんだけど手伝ってもらえる?」


「はい!喜んでお手伝いいたします」


その日の午後はティカと一緒に料理の研究だ。


まずはから揚げは問題ない。コッカの肉はそのまま鶏肉だから、こっちの世界の小麦粉を水で溶いて塩とか調味料で味付け、肉をつけたら油で揚げればいい。本当は醤油が欲しいがこっちの世界では醤油に近いものはちょっと匂いが強いので塩味の方がおいしそうだ。


次にお好み焼き風の物。こっちも小麦粉を溶いて卵を入れる。この世界ではコッカの卵はダチョウの卵波にデカいので、通常はコッカより小さいクッカの卵を使う。


不思議なことにクッカはニワトリに似ているのだが、肉は食べないみたいだ。主に卵を産んでもらうために飼っているため、肉としてはコッカを食べる。


クッカはモーン達と同じく犬族が商人から買って世話をしている。繁殖能力も結構強いみたいでちゃんとオスとメスを分けておかないと3カ月で1.5倍ぐらいの数になってしまうらしい。今は卵を村人に格安で分けてくれるのでみんな助かっている。商人には適正な値段で卸しているみたいだから利益は出ているみたい。


野菜はババルさんたちオーク族のみんなから安く譲ってもらえる。畑もだいぶ広く使っており、砂糖の元になる植物やいろいろな野菜を中心に作ってくれている。オレもよくわからない野菜とかもあるので買うときにいろいろ聞きながら買っている状態だ。


話がそれてしまった、話を戻すと小麦粉を水で溶いて卵を入れ、野菜を入れてかき混ぜてから温めた鉄板の上で焼く。同時にロッコの肉を薄く切ったものを一緒に焼き、あとで上に乗せよう。


一番の問題がソースだ。日本ではスーパーに行けばソースは売ってたから作り方なんてよくわからない。とりあえずいろいろな野菜をあめ色になるまで炒めて混ぜて作る気がした。でもわからない。


「ティカ、ここらの地域では味付けに使う調味料ってどんなものがある?」


「調味料ですか?いつも使っていただいております、塩やコショウ以外ですよね?スータやギリなどがありますよ」


ティカはそういいながら調味料を戸棚から出してきてくれた。


「こちらのビンがスータでこちらがギリです」


おっと!マジかよ!ティカの説明ではスータは野菜をペースト状になるまで炒めたもの。ギリは豆をつぶして発行させたものということだ。まるでソースと味噌だな。これがあればいろいろと料理の幅が広がる。


「これがあればいいものが出来そうだよ!これ使ってもいい?」


「はい、ごくありふれた調味料ですよ。でも各家庭で味が違うかもしれませんよ」


「それでもいいんだよ。オレの世界にも同じようなものがあったから使い勝手がいいんだ」


お好み焼きソースとはちょっと違うが、はちみつなどで甘みを足して試行錯誤したらそれなりの味になった。


チョコバナナについては話を聞いたがチョコがないようなので断念するしかないかな。


次に砂糖と水を熱して溶かし、水あめっぽい物を作った。本当はジャガイモとかの汁を熱して作るような気がしたが、よくわからないので簡易な水あめもどきだ。水あめのような物自体はこの世界でもあるみたいだが、いろいろな果物につけることはしないらしい。


こちらの世界の果物をいくつか用意してそれぞれに木の棒をさし、水あめをつけて乾かす。出来たりんご飴もどきを村の子供たちに食べてもらったところ大好評だった。お菓子が少ないから甘い食べ物が売れそうだ。


「水あめにはこんな使い方があったんですね。水あめはロッコ肉を煮るときに使いますが、まさか果物につけるとは思いませんでした。でもおいしいですので子供だけじゃなく女性にも人気が出ますよ」


ティカがにこにこしながら果物飴を食べている。女性に人気がありそうだからこれは他の街でも商売にする人が出てくるかもしれないな。


そんなんで屋台で出す商品はある程度準備できそうだ。


みんなが楽しめる祭りを計画するのは何となく高校の時の文化祭を思い出しワクワクしながら次の準備に取り掛かった。

やっとのUPです。

最近風邪をひいてしまい、喉が腫れて夜に息が出来なくなり寝不足気味でした。

本当に声が出なくて周りとのコミュニケーションに困りました。

皆さんも風邪には十分注意してください。

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