表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
知らない世界で街づくり  作者: 星野 シラセ
41/90

第2章 22話 嵐の前の・・・

遅くなりましたが、アップです

ケンの料理お披露目から数日、のんびりとした日々を過ごしていると村の子供たちが行商人の人が来たと呼びに来てくれた。挨拶と品の物色の為外に出てみる。


村の門を入った広場のところに、熊族の人と犬族の人がいた。


「はじめましてだぁ。この前来た時はいなかっただぁ、行商人しているドンだぁ。よろしくだぁ」


熊族の人はドンという名前らしい。なんか訛っている。それに語尾が「だぁ」となるようだ。ゆっくりとしたしゃべり方で何となくイメージ通りという感じがする。


「はじめまして。わたくしも行商をしております、トッカと申します。隣のドンさんから新しい村ができたと聞きましたので、是非よらせていただきたいと思いご一緒させていただきました」


トッカさんは背の高いキリッとした顔つきの人だ。対照的な二人だが、だからこそうまく行っているのかもしれない。


「こんにちは、はじめまして。この村の村長をしているユウともうします。私も元は行商人のようなことをしておりましたが、あまり才能がなかったようなので今はこの村でのんびり過ごしております」


簡単な挨拶を交わした後に、早速持ってきている商品を見せてもらう。


ドンさんは長期保存が利く食べ物や調味料。甘味料なども持っていた。あと薬や酒なども持っていた。これはクロやミミ、ティカに任せておけばいいと思う。この村としては結構いろいろなものが充実しているが、甘味料や調味料はあまりないので助かる。


早速ティカは料理に使えそうな調味料を見ているようだ。そこにケンが駆けつけてきた。


「ドンさん!!来てたのね。私、料理始めたからいろいろ買いたいのよ。これを買い取って貰えるかしら?」


ケンは自分で木のつるを編んで作ったカゴや、胡桃のような木の実を集めた袋を5つ持ってきた。結構な量がある。


「いいだぁよ。このカゴはいい出来だぁ。50バルでいいだぁ。このポポルの実は1袋30バルだぁ。5袋だから150バルだぁ。カゴとあわせて200バルでいいだぁか?」


「良いわよ、助かるわ。後はドンさんの品を見せてもらうわよ。ティカ!私にも見せてよ」


ポポルの実はクルミのような木の実だが、つぶして粉状にしたものを団子のようにして食べることが多い。


ケンは料理を披露してから、ティカとも仲がよくなったようだ。おいしい料理について話をするようになったらしい。


次に、トッカさんの品揃えを見てみる。こっちは武器や装備品、装飾品などがメインのようだ。村人には、魔王城で拾った武器は渡してあるが、防具は何も渡してなかった。


「トッカさん、この中でうちの村人でも身に着けられるもので、扱いやすい防具はある?」


「防具でしたら・・・やはりこの盾がいいのではないでしょうか?」


簡単なつくりの木の盾だ。まぁ一番オーソドックスで使いやすい。オレは木の盾と鉄でできた盾を2つずつ購入し家に運んでもらった。あとで武器庫みたいな倉庫でも作って、いざというとき村人なら誰でも使えるようにしておこうかな。


その後も、ババルさんやオークのみんな、犬族のカイルさん一家、猫族、兎族、妖魔のみんなも出てきて、各自自分で用意したものを買取ってもらってから何かを買っている。


妖魔のみんなは手先が器用なだけあって、宝石をあしらった金属製のアクセサリーや木製の簡単な天秤のようなはかりを作っていた。それが結構いい値段で買い取ってもらえたようでみんなで喜んでいるようだ。


「そういえば、ドンさんグングルトの街に馬人族がいたって聞いたんだけど、どんな様子だったかわかりますか?」


「あぁ、この前行った時も見ただぁ。一人で狩りをして生活しているみたいだぁ。でも街では誰も話しかけてなかっただぁ」


誰も話してなかった?何でだろう。


「馬人族はプライドが高いだぁ。機嫌を損ねると怪我するから誰も近づかないだぁ。ケンさんみたいな人はめずらしいだぁ」


馬人族はそんなに気難しい性格のか?あまりピリピリしている人だったらいやだな。


「そうですか、困っているような様子はありませんでしたか?」


「人族貴族に配下に入るようにしつこく言われて断っていただぁ。人族貴族は気が短いだぁ。あまり断り続けると言いがかりをつけて無理やり奴隷にされてしまうだぁ」


また人族じんぞくだ。これはいやな予感がするが・・・しかし、人族にしつこく言われてもちゃんと断ってたってことは、本当はすごいいい人なんじゃないかな?周りが先入観でかってに怖がっているだけかも?


ケンがこっちをちらちら見ている。気になるんだろうな。行くって言ったし仕方ないな。


「ドンさんありがとう。今度グングルトの街に行ってみるよ。うちのケンを連れて行けば同じ馬人族だしいろいろ話を聞けるかもしれないからね」


「そうだぁか。グングルトの街は大きいだぁ。いろいろなものがあるからみてくるといいだぁ」


これで今後の方針は決まった。とりあえず用意が出来次第グングルトの街に行ってみよう。その前にみんなに必要なものがないか確認して、買ってくることにしよう。行商人の人が来てくれると助かるけど、まだ品が多くない。他に欲しいものがあれば買ってくるのが良いだろう。


「クロ、今度はグングルトの街に行こうと思う。出発する準備が出来次第出たいから、オレとクロ、ミミとティカ、そしてケンの5人の食料とか準備しておいてくれる?足りなければエーテハイムで買い足してもいいからね」


「承知いたしました。実は先日の料理お披露目ときに、お話をお聞きしましたので準備はしてあります。各自出かける服装などに着替えれば問題ないです」


さすが、万能執事。もう準備をしてくれていたか。この分だと他の二人も話は聞いてるだろうな。オレはケンに話をしてこよう。


「ありがとう。じゃあ、明日の朝に出かけるとしよう」


それからオレは、みんなに明日の朝村を出て、グングルトの街に向かうことを話した。するとケンは家に走って帰っていってしまった。準備をするのだろう。俺も家に帰り準備をしよう。


-----


次の日、不在の間に何かあった場合はババルさんを中心に対応してもらうよう話をし、モーン村を出発する。


「いってらっしゃいませ。ユウ様」


みんなが見送ってくれたため手を上げて答え、門を出て森の一本道を進む。ここ最近は村で過ごしていたため久々の旅にテンションが上がってきた。


村からエーテハイムの街までの道のりはだいぶ慣れてきたため4日ほどでエーテハイムの近くまで来ることが出来た。グングルトの街は、エーテハイム手前にある十字路を東方面に進んだところにあるそうだ。


「ご主人様はグングルトの街は初めて?」


ケンが話しかけてきた。


「そうだよ。どんなところか楽しみなんだ」


「エーテハイムより大きいけど、人族の貴族が多くて私はあまり好きじゃないわ。街に行ったら私を自分の奴隷にしたいと言ってくる貴族がいると思うの」


そうか、グングルトにいる馬人族が人族貴族に配下になるように言われていたらしいから、ケンが街に行けば同じことになるだろう。


「人族貴族はご主人様にお金で奴隷を譲るように言ってくると思うんだけど・・・譲っちゃいやよ」


ウインクをするな!いい値段なら売ってしまいたくなる。ただ、ケンはもう奴隷じゃないからそういうことはできない。


「ケンはもう奴隷じゃないだろ。だからケン本人の気持ち次第じゃない?」


「もう!意地悪なんだから。わたしはご主人様のところからいなくなるわけないでしょ」


うれしくない。こんなおっさんに言われてもうれしくない。


「私もユウ様に一生寄り添いたいと思います」


ティカも参戦してきた。なんか最近こういう展開が多いな。


「ティカありがとう。おっさんに言われるより100倍うれしいわ」


ケンがプンプンと怒っている。だからごっついおっさんがそういう仕草しても気持ち悪いだけだから。


「わたしもユウ様の村でずっと頑張るにゃ。あそこは居心地がいいにゃ」


ミミもうれしいことを言ってくれる。村の居心地がいいと言ってくれるのはうれしい。そういう村であり続けられるかはわからないけど、そうでありたいと思う。


「ユウ様に仕えることが今の私の生きる意味。ユウ様、もしくは私の身が朽ちるまでお仕えいたします」


クロは主人が死ぬまでずっと仕えているんだったな。オレはこの世界でどれだけ生きられるのだろう。


というか、どれだけいられるのだろう。神様の次元のゆがみ修復作業がどのぐらいかかるかに寄るけど、そこらはよくわからない。


正直言うと、以前の地球での生活・・・日本でのサラリーマンをしていた時の生活は嫌ではない。でも戻りたいかと聞かれると躊躇ってしまう。


こっちの生活に慣れてきたということと、大切な仲間が出来たことが大きい。村も作っているので途中で投げだしたくない。


「オレもみんなと一緒に村を作っていきたい。頼りないし無知な俺だけどみんなのことを頼りにしてるよ。これからもよろしくね」


なんかよくわからないうちにいい話になってしまった。でもこういうのもいいね。たまには自分の気持ちをちゃんと伝えないとね。


みんながやる気を出してくれたために、通常エーテハイム近くの分かれ道から、2日はかかると言われているが、1日半でグングルトの街についた。


「ちょっとまて、お前たちは見ない顔だな。どんな目的でこの街に来た」


グングルトの街に着いて門を通ろうとしたところ、門番に止められた。やべっ!うちの村の感覚で素通りするところだった。


「この方は辺境の荒野近くにモーン村という村を収めておられます、村長のユウ様と申します。今回はいろいろと村で必要なものの買い出しと、村づくりの参考にとグングルトの街を見学させていただきに参りました」


ちょっと焦っていたところに、クロがすかさず受け答えをしてくれた。


「モーン村?最近出来たって行商人達が話していたな。そうか、この街は大きいから参考になるものがあるかもしれないな。わかった、通ってもいいぞ」


ふー。びっくりした。オレが説明していたら怪しまれていたかもしれない。


「クロ、ありがとう。ちょっとオレ焦ってすぐに言葉が出てこなかったわ」


「大丈夫です。こういうことは執事の私がフォローいたします」


こういう時はすごい頼りになる。最近はあんまりポンコツ執事にならない。少しはミミに対して免疫がついてきたかな?


「そこのお前たち、止まれ」


街の中を歩き始めて5分も経たないうちに後ろから声をかけられた。


これはこの街での厄介な出来事の始まりでしかなかった。





仕事が忙しく疲れてしまい夜寝てしまう・・・少し落ち着くまでアップスピード落ちてしまいます。申し訳ありませんが気長に呼んでいただければと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ