第2章 02話 マイハウス
誤字・脱字の指摘ありがとうございます。
順次対応したいと思います。
今回は少し短めです。
家を建てるためのスペースを確保するために、木や雑草を撤去していく。とりあえず3軒の家と物置などを建てるスペースは確保したい。その後の拡張は、みんなで話し合いながら進めればいいと思うので、とりあえず家だな。
「それじゃあ、今日は家を建てるスペースを確保しよう。木は家を建てるのに使えるから、枝を伐採してまとめておこう」
みんな慣れてきたため、作業スピードもだいぶ上がっている。マテルを使うのも慣れてきたため前より効率よく開拓している。
1日で200m×200mぐらいの土地を整地できた。家を3軒ぐらい建てるならこれで大丈夫だろう。
「家を建てようと思うんだけど建てたことある?」
「私は簡単なものですが、自分の家を建てました。しかし随分とかかりましたよ」
カイルさんは自分で家を建てたことがあるのか。普通は何日もかけて作るのが普通だよな。木を伐採しながら建てるにしても、1軒建てるのに時間がかかるな。
「家を作るにしても時間がかかりますし、とりあえず私が闇族の住処を作りそこに住みますか?」
「クロ、闇族の住処を作ったとして、それはあとで元に戻せるの?」
「元に戻すのはできますが、マテルを使い地道に埋めていく事となります」
それも面倒くさいな。簡単にできる家の構造なんかわかればいいんだけどさすがにそんな知識はないな。
「お風呂みたいに、土で家を作れにゃいのかにゃ?」
「その手があった!それならとりあえず仮住まいとしてすぐ作れるし、扉をつければ家としては使えるね。ミミよく気がついたね!」
ミミの頭をなでてやる。クロは今回は反応しなかったようだ。っと思ったら、俺がなで終わってから、ほめながらミミの頭をなでている。自分でもやりやがった!教育係だしまぁいいか。
イメージはレンガ造りのような家だな。入ってすぐにリビング、奥にキッチン、リビングを挟んで両側に小さな部屋が4部屋これぐらいでいいだろう。トイレは外に男女別で少し離して作ればいいか。
マテルを大量に集め、土の中に流し込む。すると土がもりもりと盛り上がりレンガに似たつくりの家ができていく。屋根は水が抜けやすいように緩やかに角度をつけている。
「すっげー!にいちゃんすごいマテル使いなんだな!」
ヴァンスさんの息子ナルが興奮して話しかけてくる。双子のフーとリンは口をあけてびっくりしているようだ。
「ユウ殿、いつも貴方には驚かされる。そんなマテル見たことも聞いたこともない。これだけで一生食っていける仕事にできますよ」
「でもこれを商売にすると、大工さんに命を狙われそうですのでやめておきますよ」
とりあえず作ってみたけど、強度とか大丈夫かな?壁を叩いてみるが普通の力で叩いてもびくともしない。中を確認したが十分使えそうだ。
同じ内容で部屋の数を2つに減らしたものを2軒建てる。俺たちの家が真ん中でそれぞれの家族が左右に住む形となる。
「立派な家・・・この家に住まわせてもらっていいのでしょうか?」
カイルさんの奥さん、メイさんが恐る恐るといった感じで聞いてくる。
「いいですよ。今日からみなさんの家です。自由に使ってください。改造が必要なら言っていただければ、やりますからね。」
家の中を見ていて気になったところを修正していく。まずキッチンはこの世界ではかまどを使うため、煙が外に出るように煙突を追加。そして暖炉リビングに追加した。床は石の表面を固くし、つるつるとした大理石のような質感に仕上げる。
土のマテルは一番使い慣れているかもしれない。俺たちの家の中がリフォームされていくのを見て、他の家族もいろいろ要望をしてきたので順番に対応していく。
「これであと扉を作ってつければ家としては機能するね。とりあえず一安心だな」
「こんなすごい家に住めるなんて・・・檻の中に入れられたときは考えもしませんでした」
カイルさんが奥さんと涙ぐみながら話している。
「私も街を出る時に不安があったが、今までよりすごい家に住めるとは考えも付かなかった」
子供たちはそれぞれの家を行ったりきたりして楽しんでいる。気に入ってくれたようだ。
「ユウ様はにゃんでもできるにゃ」
「私もマテル道具に頼らずにこのように作ることを勉強してみたいですね」
二人の従者も感心しているようだ。本当は日本的な建物が好きだけど、これはこれでよかった。
「みんなに気に入ってもらえてよかったよ。とりあえずは家もできたし、あとは物置として床を高くした備蓄小屋を作るね。入り口は土で固めちゃうから、何か出し入れするときはオレかクロに言ってね」
小動物か入ると厄介なので備蓄倉庫は密閉しようと思う。上のほうに小さな空気穴は作るけど、ねずみぐらいの生き物は入れない大きさにする。
食料は無限リュックにまだ大量に入っているので心配はない。ちなみに無限リュックの中に入れたものはなぜか腐らない。これは以前に実験してわかった。冷蔵庫要らずのため肉や魚も新鮮なまま入れておける。本当に便利だ。
もうひとつみんなから要望があった。それは風呂場だ。昨日の風呂が気に入ったらしく、男女2つの風呂場を作ってほしいとの要望が全員からあった。作ることは予定してたので問題はないが、今回はレンガ造りの建物の中に作る。
豆腐のような四角い小屋を作り、真ん中で仕切りを作る。浴槽とマテルを設置するライオンの顔をそれぞれ作り、風呂の周りは休めるように大理石のようなつるつる仕上げにする。水を排水するための溝も作成し、風呂の裏で自然浸透するようにしておく。うまく行かないときはあとで改造しよう。
その日もみんなでご飯を食べた後、風呂を準備し入ることにした。今日は男湯をクロに、女湯をミミに準備してもらう。マテルの使い方を微調整するため難しいが、自分の神秘の力を使いこなすための練習にもなるので、頑張ってやってもらおう。
神秘の力はさほど使わないため、二人は何度か試しているうちに、お湯が出せるようになった。
お風呂を楽しんでから、それぞれの家に分かれて休むことにした。それぞれの家には急造の板扉を作成し設置したが、柵は設置していないので危険はある。ただ、昨日から周辺に襲ってくるような大きな気配がないので大丈夫だろう。
ベッドは四角く盛り上げた土の上に毛皮などを敷き、その上に寝ることにした。
かなり硬く体が痛い。これはどうにかしなくちゃな・・・そんなことを考えながら眠りに付いた。
小説を読もう 日別総合ランキングで3位にならせていただきました。皆さんに興味を持っていただけて、大変ありがたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。




