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入学式前騒動

どうも、予告通り3話です。

前回は説明がやたら長かったですが、

今回はギャグメインなので、個人的にはこっちがメインだと思ってます。


では、これから万事屋幻想殺しを書かないといけないんで、忙しいですが、

第3話行きま~す!

(どうしてこうなった!?)


と若干のデジャブを感じるが、決して手抜きではない。

現に彼、森田正信もりたまさのぶの目の前ではその思う自体が起こっていた。

事の発端は、ほんの数分前、彼がちょっとトイレに行きたいななどと思い新入生で埋め尽くされた体育館から出て隣にある『二棟』のトイレを借りたところ、その帰りに何やら見た目は不良っぽいが表情や態度がとても優しい先輩達に話しかけられ、ちょっと立ち止まってみると、その一分後に「ちょっと金貸してくんね~?」っと会話が急に変わったのだ。

そう、つまりはカツアゲだ。

このご時世にまさかカツアゲに遭うなど、彼が想像していた筈もなく。正直どうすればいいかまったく見当がついていなかった。とりあえず、何とかこの状況から逃れようとは考えていたが、彼のいる場所は『第二棟』から体育館を繋ぐ渡り廊下のため、入学式の始まる寸前のこの時間に、この廊下を通って体育館に行くものなど皆無であり、体育館の正面入口から入って来る先生達や保護者達は、この渡り廊下を使用する必要がない。よって、他の誰かが助けが来る可能性はまったくない。仮に、誰か新入生が何かの用でここを通ったとしても、それでは何の意味もない。今自分をカツアゲしているこの人達は先輩。制服の胸ポケットに白で二本線が引かれている事から二年生であると想像できる。

いくら見た目が不良で勉強にまったく熱心ではなさそうでも、この学校は超難関試験を突破した魔法に優れた者だけが入れる学校であり、ここに入れたこと自体が実力の証明しており、エリートであることを意味する。そんな者がここで一年も学べばそれなりの力も付き、魔法での実力つまり戦闘力は、普通の一般高校に通う学生とは一線を画している。

いくら同じ試験を突破した者であっても、まだ入りたてでは力の差は歴然、相手にもならないだろう。だから、彼らを何とかして貰うには先生か他の先輩方でないと何の解決にもならないのだ。

しかし、今この状況では、通ったとしてもその人は新入生。通った所で自分の同じ目に遭うか、知らんぷりをして通り過ぎるのが関の山である。


「いや~今持ち合わせがなくて…」


などと森田は冷静を装っているが、心の中では泣き喚いていた。まさか、入学初日で入学式を休み皆勤賞を逃し。さらにカツアゲに遭うことで払おうが払うまいが先輩達に目をつけられ、イジメのターゲットにされる。もうお先真っ暗であった。

いっそ自棄になって泣き叫ぶのも一つの手かもしれないが、年上にカツアゲされた位で涙を流すというのは、僅かに残った男としてのプライドが邪魔をした。


「へ~そっか~考えてみれば入学式だもんね~持ってないのは当たり前か~」

「じゃあさ、後で借りに行くからクラスと名前教えてくんない?」

「(わぁ~い!、ダメだ~完璧に目をつけられれる~!!)」


まるで自棄にでもなったかのように森田が無理やりテンションを上げて心の中で叫んでいると、


「急げ!間に合わねぇぞ!」

「大丈夫だ安心しろ!俺はヒヨコの雄雌見分けられるんだ!」

「それこの状況で何の役に立つんだ!?」


『第2棟』の方から二人の男の言い争う声が聞こえてきた。一瞬、教師の誰かを期待したが会話から察するに、ただの入学式に遅刻しそう新入生であることが窺えるので、彼の淡い期待は泡となって消え失せた。

かのように思われたが、


「大丈夫だ!まだ間に合う!行くぜ!ファンタスティックオーバードライブ!!」


と、明らかに寄せ集めの言葉だけで作った必殺技の名前らしきものを叫びながら新入生の一人が勢いよく走りだした。と言っても元々走っていたので、先ほどより少し早くなったような気がするぐらいの変化でスピードは大して変わっていない。だが、叫んだことにより相当気持ちが入り込んだのか、男子生徒のスピードは落ちることなく。森田の前にいる不良達の一歩前に出ていたリーダー格の男に勢いをそのままにぶつかるのだった。普通、目の前に何か障害があれば避けようとする筈だが、避けなかったところ見るとかなり深く自分の世界に入り込んでいたらしい。ぶつけられたリーダー格の男は、驚きの声も出さないまま2,3メートル程宙を飛び、受け身も取れずにコンクリートで出来た地面に叩きつけられた。


「「「ヨッシー!」」」


最初に声を出したのは、不良の子分達の方だった。


「ッツ~!失敗しちゃった…」

「おい!何やってんだよ?」


次に声を出したのはぶつかった男子生徒と一緒に走っていたもう一人の男子生徒だ。


「まだこの技は俺には早すぎたかッ!?………くっ!」

「いや、「くっ!」じゃねぇよ!止めろ!その中二設定、腹立つから!」

「おい!てめぇら!何しやがんだ!?」


人にぶつかった事に対して何のコメントのない二人に向かって子分の一人が叫んだ。


「あ~すいませんね。大丈夫ですか?」


答えたのはぶつかった方の生徒ではなく、もう片方の生徒だった。


「ヨッシー!しっかりしろ!」


なぜかこのような状況になると、すばらしい友情を発揮する不良達の姿に状況をあまり理解していなかったぶつかった方の生徒流石に悪いと思ったのか、ぶつかった相手の心配をしだした。

しかし、


「あ~何か、すいません…」

「いや、「何か」って何だ!?気分で謝ってんじゃねぇ!」

「まぁまぁ、そんな怒んないで…ほら大変だよ。ヨッシーが…」

「いや!お前がやったんだろ!」

「なんでお前がヨッシー呼ばわり!?」

「つーか、お前後輩だろ!?どう見ても!」


明らかに火に油を注ぐ結果にしかなかっていないので、ぶつかった男子生徒に代わって、その友人らしき人物がその場を宥めるように話に割って入った。

「まぁまぁ、とりあえず落ち着いて…大丈夫ですか?その…先輩は…?」


その程度ではとても彼らの怒りは収まりそうになかったが、


「うっ…う…ん」


彼らのリーダーことヨッシーが目を覚ましそうだったので彼ら視線はそちらに向いた。


「ヨッシー!大丈夫か!?」

「うっ…!ここは…………どこだ?」

「ヨッシィィィ!」

「なんてこった!ヨッシーの記憶が吹っ飛んじまった!」

「えっ?なに、ヨッシーのメモリーカード吹っ飛んじゃったの?あぁもう。便利なものを頼るからこういう事になるんだよ。もっと昔を見習って一生懸命「復活の呪文」覚えたりして頭使わないと、いざって時にこういう事…」

「うるせぇよ!訳分かんねえことベラベラ言いやがって!」

「今この状況とゲーム関係ねえだろ!」


せっかく彼らの注意がヨッシーに向いていたというのに訳の分からないことをベラベラと語った為、再び彼らの視線が新入生へと集まった。


「あぁ!お前は、黙ってろ!あの~、取りあえず俺達の事なんかより、その先輩のことを心配した方が…」


空気の読めない友人にイライラするようにもう一人の新入生が起死回生を計り、先輩達に絶妙なパスを出して注意を何とかヨッシーに向けさせようとした。


「おい、どうする?」

「ええい!今はヨッシーを保健室に運ぶことが先決だ!」

「くそっ…!お前ら覚えてろよ!」


なんとも在り来りな捨て台詞と共に、不良共はヨッシーを担ぐと早々とその場から退散した。その間抜けな様子を見たことで森田はようやく安堵した。


「あの…ありがとう…」

「あぁ?何が…?」


ぶつかった方の男子生徒は、何の礼か分からないといった表情を浮かべた。


「いや、あの人達にからまれて困ってたんだよ…」

「は~そうだったのか…まぁ、よかったな」

「うん、あっ!そうだ…僕、森田!森田正信」

「あぁ俺らは…」

「おい!呑気に話してる場合じゃねぇだろ!もう始まるぞ…!」


そう言って走り出す男子生徒に従ってぶつかった方の男子生徒も走り出した。


「あっそうだった。おい!お前も急げ!」

「あっ、うん!」


入学式に参加する以上、森田もここでただのんびりしている場合ではない。

結局、名前も聞けないまま森田は彼らと共に体育館に向かった。


以上です。やっぱギャグはいい

ってあれ?やっぱりなんか説明が多い?

は~やっぱゼロからいろいろと積み上げてかないと、

その風景が浮かび上がってこないから、いろいろ書かないといけないですね~

想像はしてたけど、世界観をしっかり構築するまで、

オリジナルは大変だ。

やっぱやるなら2次が一番です。

もうすでに世界感が完成してる分、自分の仕事が減るんですよね。


さて、では今回の更新はここまでです。

それと言い忘れてましたが、万事屋幻想殺しの方は更新してないんで、

結構こっちに時間かかったんです…


ではでは、今回はこの辺で、

それと3話もそうですが、2話の方でもどこか誤字脱字あったら、

どうぞご指摘の方お願い致します。


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