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種明かし

どうも!お久しぶりです。

短めですが、出来たので載せます。

もうなんだか、時間がたちすぎて、

きっとみんな自分の事なんて忘れてんだろうな~って

思う毎日を送ってます。


っとのっけからブルーですが、

お久しぶりだよ16話!!



「ありゃりゃ…」


どうやら高橋は完全に気を失っているらしく倒れたままピクリとも動かなかった。大河に止めの一撃を逃れられた安心感からか、はたまた単純に限界が来ただけなのかは分からないが、どうも見ても戦える状態とは思えない。つまり大河の勝利という訳で、大河もそれは理解したらしい。取りあえず、刀を担ぐように峰を肩に乗せて全身を夏火と森田の方へと向けると刀を持つのとは逆の手でVの字を作った。


「え~っと………大勝利!!。だよな?」


だが、まだどこか納得出来ていないらしく勝利宣言をしたというのにその顔はどこか自信なさげだった。


「そうだよ……不満か?」

「いや…何か実感が湧かないっていうか…ホントにあれで終わっていいの?皆、期待して待ってるのに…16話も」

「誰がだよ。ていうか、16話とか言うな」


先ほどの戦いの時とは打って変わり、二人は今朝の入学式の前に見たようなやり取りをし始めたので、森田は緊張が解けたのかどこか安心したように口元を緩めた。


「まぁ、終わっちまったもんは仕方ねえか…おっ、あった!」


まだ不満はあったが大河はどうやら割り切ったらしく気持ちを切り替えて何かを探すようにキョロキョロと辺りを見渡すと、先ほどの戦いで刀を抜いた鞘を地面から拾い上げた。恐らく鞘は抜くなり適当にそこら辺へ投げ捨てたのだろう。鞘は大河が戦っていた場所からそこそこ離れた所に落ちいた。


「サンキュー…なッ」

「おいコラ乱暴に扱うな!」


鞘に戻した刀を投げつけるような乱暴な方法で返してきたが、夏火は母親が使いそうな口調で注意しながらその手でしっかりと刀を受け取る。


「たくっ…ていうか、あの程度の奴に流派の一片でも見せる必要あったのか?」


口ではそう尋ねてはいるが夏火の意識は刀に向いているらしく受け取るなり鞘から刀を抜いて刃の部分をジロリと見つめ始めた。


「……あ~あっ、やっぱりな~…あんな無理に使うから…」

「えっ?……あっヒビが!」


何があったのか気になり森田は夏火の見つめている刀を覗き込んでみると、刀にヒビや刃こぼれ、更に少しではあるが亀裂も入っているのが目に留まった。


「ボロボロだ…直るの?」

「刃毀れだけならまだしも、ここまで亀裂が入ってるとなると…修復は無理だな」


そう言いうと夏火は再び刀を鞘に戻す。


「そっか…」

「まっ、別にこれ以外にも代わりがあるから別にいいけど…」

「えっ!?まだあるの?」

「あぁ、アイツよく壊すから」


ヤレヤレとでも言いたげな手際で夏火は刀をギュッと握った。すると、刀は先ほどの『彫刻品アクセサリー』から刀になった時と同じ光を放ち元のブレスレットへと戻った。


「まぁ、もしこれが『春翔はるがけ』だったら、アイツぶっ殺してたけどな」

「はる…がけ?」

「あぁ…俺の専用の刀の名前」


と何気ない感じで返す夏火。森田としては専用という言葉に少し引っ掛かりを感じたが、


「さあて…終わったんだし、さっさと帰ろうぜ~」

「う~ん。何だか物足りないな~」


さくさくと退散しようと二人が歩き出したので、取りあえず今はそれについては一切尋ねずに呼び止める方を重要視する事にした。


「あっ、待って!色々聞きたい事があるんだけど…」

「…なんだ?」


俺達忙しんだけど、と面倒臭そうな顔を浮かべながらだが、夏火と大河は立ち止まり質問に答える気はあると表した。


「えっと…どうしてあんな重い斧を…」

「受け止められたのか、か?。さっきも言ったろ…大河が受け止めやすい角度で受けてたんだって…」

「いや、まぁ、確かにその説明には納得したけど、でもやっぱり、よく考えてみたらおかしいよ。受け流すとかならまだ分かるけど、真正面から受け止めて、しかも一歩もその場を動かなかったって事は、少なくともあの攻撃と同じだけの力をぶつけたって事でしょ?。じゃないと、さっきの方法だけで受けられるとは思えないし。でも、それならそれで分からない事があるんだ。あんな斧と互角にぶつかり合えるなんて…その刀は本当に普通の刀なの?強度で言ったら、あの斧よりもずっと低そうなのに…」


淡々と矛盾点を告げる森田だったが、途中夏火がこちらを睨むような視線を送っているのに気付き一端口を閉じる事にした。少々、深く詮索しすぎたかと後悔したが、実際に夏火には睨んでいるつもりはなくただ森田の以外な洞察力の良さに対し感心し、やるな。という視線を送っているだけなのだが、あまりそんな視線を送られた事のない森田がその意味を勘違いするのは無理もなかった。結局森田は勘違いをしたまま気まずそうに視線を適当にばらつかせ、何か別の話題探しをしていると不意に大河の姿が目に留まり、その姿を見た森田は直感的にこう思った。


「(あっ…何かふざけるつもりだ…)」


今日初めて出会った仲なのだが、あまりに濃い内容の一日だった為か森田は既に大河のふざけるタイミングが予想出来るようになっていた。そして、森田の予想は当たった。


「そうか、知らないのか…なら教えてやる。あれは…武装色の…」

「違うだろッ!」


パシーンッ!と夏火の鋭いツッコミが大河の後頭部を襲った。


「ッツ~!最後まで言わせろよ!」

「ダ~メ~、そういうこと言っちゃ色々問題発生するから」

「何なんだよさっきから俺がやろうと思ってる事全部否定しやがって、これじゃ空回りしっぱなしじゃねえか……俺はピエロかよ!?」

「お前が空回ってるのはいつもの事だ」

「何だよそれ…じゃあ俺はピエロかよ!?」

「あれっ、なに…その台詞気に入ったの?」

「あのゴメン…答えて…」


自分の存在を忘れられているんじゃないかと思った森田は、私を忘れないでアピールをして二人に話を元に戻して貰うように訴えた。


「あ~そうだな…その事に答えるなら、2つ説明しなきゃいけない事があるんだよな」

「順番は任せるよ…」


森田は安堵したように返したが、それは答えをようやく聞ける事に対しての安堵ではなく答えるのが大河でなくて夏火であった事に対しての安堵だ。


「じゃあ、まず最初のネタばらしは、刀が折れなかった理由な」


夏火は再び『彫刻品』のブレスレットを刀へ変え森田に見せた。


「別に凄いタネがある訳じゃないけど、強いて言うならこの刀の金属かな」

「金属?鉄のじゃないの?」

「あぁ、これは『青銀石せいぎんせき』っていう鉄とは別の金属だ。鉄よりも多少は高価だけど普通に市場に出回る程度に流通してる金属だな。『彫刻品』にもよく使われる」

「へ~、じゃあそれが鉄よりも固いから、折れなかったんだ」

「いいや、硬度で言えばこれは鉄と同程度だな」

「えっ…でも…」


どうして…。と呟くよりも夏火が答える方が早かった。


「『彫刻品』を作った職人、つまり彫刻師の腕が原因だ。『彫刻品』ってのは魔法で武器をあそこまで小さくしてるんだ。けど、普通の鉄とかを加工して作ると普通のモノより質を悪くしちまうらしい。だから普通は加工に適した金属を選ぶんだ。まっ、例え専用の金属を使っても良い品が出来るかは彫刻師の腕にもよるだろうが、きっとあの高橋って先輩はどっかで適当に見つけた彫刻師に頼んだんだろう。精度はたぶん最低のランク…世界共通の呼び方なら『Fランク』、日本式なら『五級』ってとこだろうな」

「あれで最低ランク…その刀は違うの?」

「…まぁ、特別と言えば特別だ。これは作ってくれたのは冬水吹雪ふゆみずふぶき

生だからな」

「冬水…吹雪?。……えっ、冬水!!?」


森田は今日一の驚きの声を上げた。


「冬水って…もしかして、あの『冬水印』の!?」

「あっ、何だやっぱ知ってたか?」

「知らない方がおかしいでしょ!?。だって日本最大の『彫刻品』製造会社だよ!」

「まっ、当然か…お前の察し通りこいつは『冬水印』の刀だ」

「ホントにあの『冬水印』の刀なんだ……会社設立はほんの4、5年前だったけど、その技術力と質の高さから瞬く間に市場を広げて今では世界にも愛用者がいる日本の超大手魔法製品企業…」

「お~、説明ご苦労さん。まっ、補足すると会社設立は確かに5年前だけど、実際に『彫刻品』を作りだしたのはもう数十年前も昔かららしいぞ。元々は数百年続く研ぎ師の家でその存在自体は『退魔師』とか『冒険家』の間で知られてはいたらしい。現に会社として成功する以前から多くの『退魔師』や『冒険家』からの依頼は来てたみたいだしな」

「へ~、本当に『冬水印』なんだ。初めて見たな~」


夏火の補足はあまり耳に入ってないのか森田は明らかに適当な返事をしていたが、拝むような視線で夏火の持つ刀をまじまじと見つめてきたので、それだけ『冬水印』の刀に夢中なのだろうと気に留めず補足を続けた。


「あぁ、『退魔師』も『冒険家』も刀を使うなら者なら必ず『冬水印』を使うとまで言われるほど刀としても『彫刻品』としても優れてる一級品だ。まぁこいつは精度で言えば『Dランク』。下から3番目だな。尤も、それでも一般に売られてる『Dランク』の物に比べれば精度は別物だけど…」

「なるほど…相手は『Fランク』の武器で大河君は『Dランク』の…それも一流の職人が作った武器。その差がさっきのぶつかり合いで出た訳か…でも、よくそんな物手に入れられたね。低ランクの物でも『冬水印』の物なら相当値が張るでしょ?」

「………まっ、コネがあるとだけ言っとく」


何の間かは分からないが夏火はその問いに対しては少し考えてから返事をした。どうやらコネだけでない関係がありそうなのだが、森田がそれについて深く尋ねる前に夏火が口が動く。


「さて、次の疑問解決と行くか」

「次の疑問?」

「今のは武器が折れなかった理由だ。もう一つは、大河が斧を受け止められた理由だ」




以上です。


いや~ホントに載せるのが遅れて申し訳ない。

以前仕事が始まって忙しいなどと書きましたが、

実は今も凄く忙しい。

いや、むしろ仕事よりもこっちの方が重要すぎて、

執筆に集中できないんです。

何をやってるかって?

それは…俺にとってすごく大事な…




『竜が如く5夢叶えし者』です。


…………………………………(*⌒∇⌒*)テヘ♪


いや~すんません!!!

今も絶賛プレイ中です!すいません!!

でも仕方ないんです。

だって…買っちゃったんだもん…


まぁ、そんなこんなで、スランプとか内容が浮かばないとかの

類ではなく完全に私事なので、もう謝るしかありません。

クリアすればまだかけると思うんですが、

まだ先かな~。


とりあえず、もう1話くらい今月、いや今年中には載せると思うので、

そして、次回が第一章の終わり。的な感じですかね…

まだまだやりたい事はあるので、終わりはしません。


まぁ後一つお伝えしとくべき事も…

なんにせよ今回はここら辺で、

誤字脱字に気づかれましたら、ご指摘ください。

では、今回はこの辺で次回もがんばります。

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