入学初日に…
いきなりですが、『万事屋幻想殺し』の新しい話。
pixivでアップしました。
…っと分からない人は分からなくていいです。
どうも、知っている方はお久しぶりです。
初めての方は初めまして。
マルコです。
元はにじの住人だったんですが、閉鎖されましたので、ここにきちゃいました。前々から構想だけ溜まっていた話があるので、今日から載せていこうと思います。
まぁ作品の説明はあらすじどうりで、もう悪ノリの塊です。
設定もこらずただ笑いとたまにみせるシリアスをメインで行こうと思います。大勢の方に好まれるかは、かなり微妙ですが、嫌いなら見なくていいのが、ここ「小説家になろう」のいいところですので、気に入らなかったら、見ないでください。これ重要です!
ではでは、きっと不定期の投稿となる思いますが、
第1話いきま~す!
ちなみに載せた今でも題名、あとサブタイがしっくりきてません。
多分書き直します。
(…………どうしてこうなった)
と、何時か流行語に選ばれるのではないかと錯覚するくらいネットで使われる言葉を頭の中で繰り返しつつ、夏火竜登は目の前の状況に戸惑う。
というのは普通の人間の場合のみであり。彼は違った。
彼は決して戸惑ってもいないし焦ってもいない。
そう例えば。
「テメェこらァ!いい加減その手を放せや~!」
「お兄ちゃんの方こそ!僕が最初に取ったんだぞ!」
目の前で友達(一五歳)が見知らぬ少年(小学校低学年位)にガチの殺気を向けて、朝の
コンビニで今日発売の『週刊少年ジ○ンプ』を取り合っている姿を目撃してもだ。
「お前どうせ小学校低学年だろ!?だったらジャンプなんて背伸びしないでガキらしく『コ○コ○コミック』でも読んでろよ!『ドラー○』の必殺打法でも真似してろよ!」
「お兄さん年上のくせに小学校低学年の漢字が読めないの?これは『少年ジ○ンプ』なんだよ僕みたいな少年が読むのは当たり前でしょ?」
「はっ!偉そうに!どうせお前なんて○NE‐PIECEとかNARUT○とか読むだけで、後は「はいっ御苦労さん。ぽいっ…」だろ?俺は違うぞ!最初から最後まできっちり読むし、最後の先生方のコメントまで全部見るからな!俺は、『ジ○ンプ』の全てを愛してる!!」
大声で何を言っているんだ。こいつは?と心の中で呟きながら、夏火はこちらを心配そうに見つめるコンビニの店員(結構可愛い)に大丈夫ですから気にしないで下さい。
といった感じの笑顔を向ける。
そんなちょっとした気遣いを周りにする中、当人達は気にせず続けて。
「そんなことないもん!僕だって全部の漫画読んでるし!」
「じゃあ!お前の一番好きなマンガは?」
「んっと…バッ!バク○ン!」
少年の答えを聞いた瞬間、友人の目がキランッと光った。
「はっ!ついボロを出したな!ガキが!」
そう言うと友人は、ジ○ンプを掴んでいる手に力を入れ、大人げないことに無理やり少年
から奪い取り、取れないようにする為か、ジ○ンプを天に掲げるように右手で上げた。
「確かにバク○ンは面白い。まぎれもない事実だ。だがな、!そう答えた時点でお前は少年の心を持っていないんだよ!」
そろそろ怒ろうかな、?と思いつつも夏火は、成り行きを見守った。
「お前みたいな年頃にはよくあるんだ…他人の目を気にし、自分はどこか他人とは違うだぞ…みたいな空気を出したがる奴が!だがな!ホントの少年の心ってのは、他人の目を気にせずにただ純粋に面白いものを面白いと言える…その心こそが真の少年のなんだよ!」
何やら熱く語る友人に少年は、えっ、何言ってんの?この人怖い。みたいな目を向けているが夏火はそれを攻めはしない。
なぜなら、夏火自信も彼の言っていることを理解しようとしていないからだ。
「俺も確かにお前みたいに時があったが、今は、違う!今の俺は、純粋に面白いものを面
白いと認める…純粋な少年の心を持った大人なのだ!」
「だったら、モラルくらい守れ!」
流石に耐えられなくなったのか夏火は、どこかのマンガだったらドンッ!といった効果音が、なってそうな感じで立ち尽くす友人の後ろに立つと彼の股間目掛け勢いよく蹴りを入れる。
「ハウッ……!」
と、なんだかとても可哀そうになる声を漏らしながら、友人は崩れ落ちる様に倒れた。
そんな友人を前にした夏火は、人間ってホントに痛い目に遭うと言葉も出ないんだな。
などとお気楽な事を考えていた。
一応言っておくが、みんなはこんなことをしないように。
そして、夏火は改めて倒れる友人の方を見た。彼は確かに力なく左手で股間を抑え倒れているが、先ほどジ○ンプを掴んでいた右手は、未だに放さずに現在進行形でそれを掴み続けていた激しい激痛が襲ったはずなのに放さないとは、
こいつの愛は本物か!?と、何だか関心とも取れる言葉が頭の中で浮かんだが、恥ずかしいので口には出さない。
一先ず夏火は力を失った友人の右手から乱暴にジ○ンプを奪うと、2・3回ほどホコリを手で掃いって少年に優しく差し出した。
「悪いな、少年…このことは、一瞬ので忘れてくると助かる…」
「うん!ありがとう!お兄ちゃん!!」
少年は笑顔でそう返すとそのままレジへと向かった。
結構強烈な印象を受けたはずだが、どうやら少年は本当に忘れてくれるらしい。
素直でいい子だ。日本の未来は明るい。などと考えているとダメージから復活した友人が明らかに敵意まるだしで夏火に詰め寄って来た。
「リュウ…!テメェ、なんてことしやがんだッ!?コラァ!」
「金○蹴ったことか?それとも、ジ○ンプ横取りされたことか?」
「どっちもだッ!チクショウ!」
少し遅れたが、涙混じりに悔しさを訴えてくる彼の名は、『大河大河』名字を覚えれば名前も覚えられるという。なんとも、初対面には、優しい名前である。
ちなみ夏火が名前の由来を尋ねると彼曰く、「両親が大河ドラマ好きだった」という理由と「名前を考えるのが面倒くさがった母が苗字と被せた」という二つの回答を聞いたけど、どっちが本当かは分からない。だそうだ。それを聞いた夏火は、取りあえず前者の理由を信じる事にした。
というより、後者であって欲しくなかった。
「クソ~今日俺は、どうやって生きていけばいいんだ…」
「ジ○ンプなら後で買ってやるから。急げ!学校遅れんぞ!」
そう、一切触れてこなかったが、今彼らは学校へ向かう途中なのだ。
しかも、今日は入学初日つまり学校最初の一日であり始まりの日である。
夏火は決して素行のいい男子では言えないが、入学初日に遅刻してもいいやと思うほど、素行が悪い訳でもないので、入学式に間に合うよう直ぐにでも学校に向かいたかった。
だが、
「もうやだ~!ジ○ンプないなら行かない~!帰る~!」
「それが朝っていう一番人間の頭が働かない時間帯にアグレッシブにジ○ンプ討論してた奴の言うセリフか!?」
おもちゃを買って貰えなかった子供のようにダダを捏ねる大河に、いい加減腹が立ったのか、夏火は苛立ったように大河の制服の襟元を掴むと引っ張るように無理やりコンビニの外に連れ出した。
「ほらっ!行くぞ!!」
「だぁ~!暴力反対!」
「ウッセ!さっさと行くぞ!『魔法高専』に!」
以上です。多分、分かる方はすぐにわかるとお思いますが、
はい。某ギャグ漫画、銀○の影響をもろに受けています。
まぁ特になにがしたい訳でもないので、この話についてはこのくらいにしておきます。
個人的には、ここで話を載せて、にじ書いてた作品の更新を以前の読者だった方々に知らせるついでの更新だと思ってるんで、あまり本編は気になさらず。おもちゃメインのお菓子についてるラムネ程度に思って下さい。
では、特に言っておきたい事もないんで、今回はこの辺で…