謎の刺客
翌日、マーブルを連れて町にやってきたピエール。
市場で買い物をしていると、人だかりの中から歩いてくる、片手に青龍刀をもった男たちに気づいた。
そして、男たちとの距離が縮まるたび、声が聞こえてくる。
「おい、あんた。このへんで猫の化け物見なかったか」
ピエールは青ざめ、マーブルを見下ろした。
男たちがこちらにやってくる。
下手に逃げたり騒いだりすると怪しまれるだろう。
こうなれば開き直ってやれと、ピエールは足を大地にくっつけ、踏ん張った。
「おい、あんた、このへんで・・・・・・」
男の視線がピエールの足下に釘付けになっている。
ピエールは引きつり笑顔を浮かべるしかない・・・・・・。
「な、なははははは・・・・・・」
ピエールは男が青龍刀を振り下ろした瞬間、脱兎のごとく逃げ出した。
脇にマーブルを抱え込んで。
「マーブル! てめー、なにやってんだよ! バレたじゃないか!」
「え、だってノミが・・・・・・」
「だああああああ;」
男の目の前でフードを脱いだマーブル。
かゆさに負けてつい、だそうだ(汗。
物陰に隠れ、ピエールは荒々しく息を吐き出し呼吸した。
「マーブル、お前いったい、どこで何をしでかしたんだっ」
「私は何も・・・・・・。ああ、かゆい・・・・・・」
前足で耳をかく姿は、ヤッパ猫・・・・・・。
ガックリとくずおれるピエール。
とにかく、うろつく男をなんとか追い払いたかった。
「とにかく、何とかしないと・・・・・・」
ピエールは中くらいの大きさの石を投げ、男の気を逸らすと、反対方向から再び走り出し逃走。
なんとか逃げ切ったと安堵の息をもらすが、修道院の前にやってくると、頭を奮った。
「よぉ〜。ごくろうさん」
待っていたのは青龍刀の男であった・・・・・・。
最初書いたのとだいぶ内容が違うんですね〜、この話・・・・・・。
でもなるべく同じように書いたつもりだから・・・・・・。汗