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魔界

毒々しいほどの赤と、どこまでも途切れることのない黒 の世界


植物はどれも強力な毒を持ち、


生き物たちは生き延びるために ある者は頑丈な殻を


ある者は毒針を 別の者は恐ろしい牙や爪を 手に入れた。


ここを支配する悪魔達は、自分たちがこんな暗闇の世界で生きなければならないことを嘆き


  天使達を憎んでいた。





しかし今、魔界に光り輝いている場所があった










そこには、一人の少年が立っていた


切れ長の闇よりも濃い黒眼に、少し長めの漆黒の髪を風になびかせていた



少年は、魔界を見回すと眼を細めて笑った



もう二度と見ることがないだろう故郷を想って。



少年は身を翻して 目の前の異世界への門をくぐった






















この学校には、氷の王子と呼ばれる存在がいる


校内、校外含めて軽く百人を越えるファンを持つ「王子」


まさに氷のような冷たい態度から氷の王子と呼ばれるようになったらしい



さらに、その日本人とは思えないほどの漆黒の髪と眼、スタイルの良さ。


彼のファンの中には、魔王と密かに呼んでいる人がいたとか、いないとか・・・




人間は、知らないうちに本質を言い当ててしまう恐ろしい生き物だ


そう、彼こそが3年前魔界を旅立ち人間界にやってきた魔王だった





さて、そんな彼だが今とても不機嫌だった


理由は簡単。


今日もまた知らない女に告白されたのだ。


もてない世の男達が知ったら、彼を半殺しにしようと押し寄せてくるだろう


そして、返り討ちにされるだろう。


とにかく彼は、女という生き物が嫌いだった




しかし、人間嫌いではない。


無愛想だが、誠実な人柄故に男友達は多かった



だが、女は大嫌いだ


媚びを売り、化粧という仮面をかぶり彼に近づく内面ブスの女達


部活が終わって、少しの休息を楽しみたい彼の邪魔をするのをやめろと何度言っても


どの女も話が通じない


自分のことしか考えない女ばかりを見てきた彼が女嫌いになるのは仕方のないことだろう







男子校に転校しようかなんて本気で考えながら家に着いた






高級マンションの最上階が彼の部屋だった


ドアを開いたとたん、彼は異変に気づいた
















短くてすみません

次回は、もう一人の主人公とせめて名前出してあげたいです。


ここまで読んでくれてありがとうございます

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