水槽にて飼う
「ただいま」
水槽のぽこぽこという音に迎えられながら部屋の明かりを点けた
「早速ご飯にしようね」
呟きながら手元を見る
屋台で掬ってきたままの透明な袋に満たされた水がたぷたぷと音を立て中の金魚達がせわしなく動いている
「慌てない慌てない」
のんびりと水槽に直接投入した
悠々と泳ぐ金魚を見ていたらぐうと腹が鳴る
「一緒に食べようか」
台所で適当なものを用意して部屋に戻り水槽の正面に座り夕飯を食べる
「美味しい?」
水槽がぽこぽこと音をたて見る間に金魚が溶けて消えた
「そう。お腹いっぱい食べてね」
明日の朝食は何にしようかと考えながらまた金魚が一匹溶けた
噂のケータイ小説に挑戦してみた
と言っても前によそで書いた奴をほぼそのまんま上げてみただけなんですが
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