16プロパガンダと激しい夜
ふと日本以外の世界はどうなっているのかと俺は疑問に抱いた、それでネットで調べてみる限り法整備が進んでいる国は日本と同じような対策をとっていた。それ以外の国はダンジョン対策が遅れがちで異世界化が進んでいるようだった、そのうち道を歩いていたらゴブリンにでくわすなんてことは嫌だ。
「まぁ、地道にダンジョンを焼いていくしかないしなぁ。『火炎嵐』」
「そうなんだよね、魔石を『大吸引』」
「見えないチェス盤でどんどん駒を盗られているような気がする」
「これで固定化したダンジョンからモンスターが出たりしたら負け?」
「すぐには負けないが、相当なダメージを受けるだろうな」
「よっしっ、次に行こう!! 早く今日の分のダンジョンを片付けてイチャイチャしよ!!」
「どうしてそんな結論になるんだ」
「世界が終わる前に和樹と十分に愛し合っときたいもん、私が十八歳になったし」
そう言うとささらは俺を引っ張って次のダンジョンと言った、俺はささらを連れて次のダンジョンへ『転移』した。このまま異世界化が進んだから、本当に世界の終わりが来るかもしれなかった。俺もささらと十分に愛し合っておこうと思ってダンジョンを焼いていった。すると自衛隊の偉い人である泉玄太郎さんから連絡があった。
「B級以下の覚醒者からの苦情が出ている、固定化したダンジョンじゃ足りないと言っている」
「そういわれても、俺もささらもダンジョン攻略で精一杯だし」
「ここはアレよ、イケおじ!! E級でも固定化したダンジョンをクリアしていけば、いつかS級になれると実例を示すべきよ!!」
「それは良い例になりそうだが、そんな人材がいない。固定化したダンジョンなら人が行きづらい場所にいくつかあるが……」
「そこにE級で成長しそうな人材を育ててみてはどうでしょう?」
「そうよ!! そしてそれを逐一皆に知らせるの!! E級が頑張ってるならそれ以上の覚醒者が文句はいえないでしょ!!」
「プロパガンダだな、上手くいくかどうかは分からんがそういう計画を立ててみる」
「頑張ってくださいね、泉玄太郎さん」
「やるんだ!! イケおじ!!」
それからしばらくして毎週決まった時間にE級からでもはじめるS級攻略という宣伝が流れるようになった。総じて選ばれたのは顔立ちが整ったE級覚醒者で彼らがコツコツ頑張る姿は聴衆から人気がでた。顔だちが良い子が一生懸命に頑張っていると、応援したくなるのが人情というものであった。
「僕は宇部翼、君もE級で強くなりたいなら政府のプログロムに参加しよう」
「あたしは山本麻衣、私たちと一緒にS級を目指そうよ、地球を取り戻そう!!」
E級攻略者の中でも人気がでたのがこの二人だった、どちらも美人でそして政府のプログラムどおりにダンジョンを地道にクリアして、どんどん強くなって一番先にそれぞれD級覚醒者になった。
「あん、和樹。もう一回舐めていい、もう一回飲ませて」
「なんでささらがそんな美味しくないものをのみたがるか分からんが、いいぞ。もう一回」
「やったぁ、その後はささらのことも可愛がってね」
「ああ、今日は口と舌だけで何度いかせてやろうか?」
「えへへへっ、ささらが満足するまで」
「あーっ、ささら。そこは弱いんだ、舌でなめたらすぐいっちまうぞ」
学校をオンライン授業に切り替えた俺たちは勉強が終わったらイチャイチャしていた、あと一カ月ほど経てば俺も十八歳になれて、ささらと堂々とSEXができるわけで凄く楽しみにしていた。
「今月のダンジョンの固定化は日本では無しか、初めてじゃないか完封できた月は」
他にも自衛隊からS級覚醒者は徐々にだが増え続けていて、ダンジョンの固定化を防いでいけているのも良い報告だった。しかし、俺とささらはまた別の敵が待っていた。
「こんな世界でも大学入試はあるんだよな」
「ダンジョンなんかできなきゃ、薬学部を目指してたのにね。和樹」
「ああ、薬剤師になる夢が消し飛んだよ。薬学部は忙しそうで両立はできない、かといって地球を見捨てるわけにはいかないからな」
「この大学に変えるの和樹。私もそれならこっちの大学にする」
「ああ、取ろう思ったらそれなりの資格も取れて、出席日数も公立だから多少なら政府が融通してくれるそうだ。ささら」
「でも実力で合格はしないといけないと、よっし。頑張ろー、和樹!!」
俺たちは頑張った、ダンジョンも攻略しながら受験勉強も頑張っていた。そんな俺は世界で唯一の長距離『転移』ができるS級覚醒者だった、だから今のところ俺が現代最強だと日本の自衛隊などでは密かに言われていた、堂々と言われるなら否定しようもあったが、こっそり言われているので訂正することができなかった。
「えっとささら、その可愛いネグリジェと下着は何かな? そしてどうしてコンドームを持っている!?」
「和樹もささらも十八歳になった、約束を守ってしっかりがっつり抱いて貰う!!」
「……わっ、わかった。すまんな、本当ならもっとロマンチックな場所を用意したかった」
「場所が私の部屋だっていうのも別にいいよ!! 何度も思い出して楽しめるからラッキー!!」
「ささらが良いなら俺だって良い。ん、まずはキスからな」
「いままでのエッチなこと、それ以上のこと全部してっ!!」
ささらも俺も言うまでもなく初めてだ、俺は初めて同士だったから慎重にささらの膣内をほぐした。何度かいかせて、ローションが必要ないかとおもうくらいにした。実際にはコンドームの方にローションが付いていて、ささらに沢山のキスをしながら、胸の方を手や口で刺激してやった。
「――――ッ!?」
「ささら、大丈夫か? 無理そうならすぐ言え、ゆっくりと入れるから」
さすがに最初の挿入の時にはささらにもい痛みがあったようだ、血も流れたし強く俺に抱きついてきた。俺はささらを抱きしめ返しながら、挿入をゆっくりと滑りがよくなったら激しいものにしていった。
「――――いっ」
「ささら、一度止めようか? うっかり射精してしまうかもしれんが」
「いやぁ、もっとどんどんってお腹ついて!! 気持ち良いの、すっごく気持ち良いのぉ!!」
「わっ、分かった。ささら、このくらい平気か?」
「和樹のが入ってくるたび、奥の方がどんどん当たって気持ちいいの、いいからもっと突いてぇ!!」
「そっ、そうか。痛みが無いなら良かった、ささらの奥を突いてやる!!」
ささらは少し強引に抱いてもそれが快感になるようで、俺の背中で足を組んで俺を離さなかった。何度目かの挿入の時に俺は射精してしまって、ささらにコンドームを代えるから待ってといったら待たないと言われた。
「もう、むらむらしてたまらないの!! 和樹の生でいれて!! あとでアフターピル飲むから生の和樹を頂戴!!」
「分かった、分かったから落ち着けささら」
「やぁん、生の和樹の方がやっぱりいいし、ああん。体が熱くてたまんない、もっと和樹動いてぇ!!」
「そんなこと言うと止まらなくなるだろうが、あとで腰がいたくなってもい知らないからな」
「後のことなんてどうでもいいの!! 和樹、和樹が欲しいの!! ねぇ、早くぅ!!」
「本当にどーなっても知らないからな!!」
俺は初めてのSEXはちゃんとコンドームをして、ささらがなるべく痛くないようにと思っていたが、実際は最初は痛がったもののその後はささらに吸い尽くされるかと思った。何度も、何度もとねだられて、コンドームを付けることも許されずにささらを抱きまくった。
「ささら、気持ち良いか? 大丈夫か?」
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