14止められない異世界化
「もっ、もう一回だけだぞ。うぅ、我慢、我慢」
「そんな我慢しなくていいんだよ、ささらいつでも和樹を待ってる、あっ、ああっ、またきたぁ、いくぅ!!」
「が~~~~まん!!」
ささらの誘惑は恐ろしいものほど魅力的だったが俺は耐えた、十八歳で大人になるまではと何とか我慢した。ささらは俺にいろいろえっちなことをされて満足気だった、お返しに和樹の舐めていかせてあげるとか言われたが、理性が崩壊するから断固としてお断りした。
「一歳違うだけでそんなに違うものかなぁ」
「十八歳といえば大人だからな、一歳違いだが責任の重さが違う」
「えへへへっ、これからも誘惑は続けるもんね」
「うっ!? ささらは十分可愛いんだから、誘惑なんてしなくていいんだよ!!」
性的にはささらがいつでもカモーン状態だったから、俺はその分を水風呂を浴びたりとか勉強をして過ごした。そうしないとこの可愛い彼女を無視できなかった、ささらは欲求不満が少しは解消したのか余裕の表情だった。そうした毎日の中、俺たちは泉玄太郎さんに呼び出されて他県に行くことになった。そこには三人の男が待ち構えていた、全員黒髪に茶色い瞳だった。
「僕は渡辺浩一といいます、S級覚醒者です、得意は火炎系」
「俺は秋山剛という、S級覚醒者だ、得意は格闘系だな」
「私は阿部賢二です、S級覚醒者です、得意なのは風系統です」
三人はそう言って自己紹介してくれたので、俺とささらはもそれにならって自己紹介をすることになった。
「俺は坂井和樹です、S級覚醒者で得意なの防御・治療系かな」
「私は今井ささら、S級覚醒者で和樹の婚約者です、得意なのは氷系統にしておきます」
それからはわいわい五人で話すことになったが、自然と女性一人のささらに話題が集中していた。ささらが俺の婚約者ですと言わなかったら、もう口説いている男が出ているところだった。
「ところで泉玄太郎さん、今回俺たち集められたのは一体何の為なんです?」
「S級同士で顔合わせをしたかったのと、できれば一人ずつになって君たちは住む地域を移動して欲しい」
「ささらと離れ離れになるなんて嫌です、住む地域を移動するのは考えてもいいですが」
「そう言うと君は思った、だから君たち二人は本州組にしようと思う」
「本州組?」
「まずS級覚醒者はまだ五人しかみつかっていない、北海道に一人と本州に三人それに九州に一人とバランス良く置いておきたいのさ」
その説明がされた時、やっぱりそれぞれから不満の声があがった。今住んでいるところを離れたくないという者が多かった、最終的に泉玄太郎さんからのお願いで、渡辺浩一君が北海道、秋山剛君が九州に行くことになった。必然的に残ったのが俺とささらと阿部賢二君だった。そうして俺とささらは引き離されずに済んだが、阿部賢二という男がやけにささらに言い寄ってきた。
「私たちは本州を任されました、ささらさん。私と付き合いませんか、彼氏も交代しましょう」
「絶対に嫌!! 私は和樹が大好きで愛してるの!! ねっ!! 和樹!!」
「阿部賢二、あんたには悪いが。ささらの言う通りだ、俺とささらは婚約者で愛し合ってる邪魔をするな!!」
「私にささらさんが気に入りました、結婚するまで口説かせて頂きます!!」
「そんなの口説き文句なんて聞きたくも無いもんね!! 私は和樹が好きなの!!」
「そう俺もささらのことを愛してる、邪魔はしないでもらいたいね!!」
本州組は結束するどころか、バチバチと俺たちっと阿部賢二との間で火花が散っていた。それを見ていた泉玄太郎さんが青くなってだらだら汗をながしていたが、俺にとってはささらを守るのが最優先で知ったことじゃなかった。そうして本州組は俺とささらは特別に引き離されずに済んだ、だが住む場所は変えて欲しいと言われてしまった。
「嫌です、ささらと住む今の場所が安心するんです!!」
「私だって和樹を住んでる自分の家が今は一番だもん!!」
「そういわず考えておいてくれ」
そう泉玄太郎さんに言われたが俺たちは住む場所を変える気はなかった、その代わりにと沢山の他県のダンジョンを押しつけられてしまった。どれも早く攻略しなければそこに固定化されてしまうというダンジョンだった。俺は新しい魔法を覚えていた、だからそのダンジョン攻略を引き受けた。
「それじゃ、ささら。行くぞ」
「お姫様だっこ、飛ぶの?」
「いや、こうする。『転移』!!」
「いやほぉー!! 凄い、和樹!!」
俺はささらをお姫様抱っこして5mほど転移して見せた、実は地球上を緯度と経度で場所を指定さえすれば、俺はその場所に飛べるように密かに訓練していた。こうして次々と俺とささらは指定されたダンジョンをクリアしていった、あのふわふわした光は敵を倒すことでも出てくるので、俺とささらはまた強くなってしまっていた。
「これで文句ありませんよね!!」
「うぅ、ああ、そうだね」
俺たちのこの働きに泉玄太郎さんも何も言えなくなった、俺とささらは朝に指定されたダンジョンの情報を貰い、放課後か休日だったら朝からそれを片付けていった。今回は効率優先だったから、片っ端からダンジョンを焼き払ってクリアした、ボスを倒すと出てくる武器や防具で良いのがあったら使うか売った。
「よしっ、特殊効果のついたロングソードだ。風の剣と呼ぼう」
「えへへへっ、私も特殊効果のついた拳と両足の武器ゲット。おそろいで風の拳って呼ぼう」
俺は振ったら同時に何本も風の剣がでてくるロングソードを手に入れた、その時に込めた魔力で出てくる風の剣の本数が変わってくるというものだ。ささらも似たような拳と両足の武器を手に入れた、魔力をこめると追加で一撃が二連撃になるというしろものだった。
「なんとかなりそうだな」
「なんとかするんだよぉ!!」
俺たちの毎日は順調そうに見えた、でも幾つか心配なこともあった。依頼を受けた時にはダンジョンが固定化していてもう取り戻せないことがあったのだ、そんな時は俺はささらとちょっと残念そうに苦笑いするしかなかった。
「S級覚醒者は結局、五人か。日本全体をカバーするには足りないな」
「『転移』をできるのが和樹だけだもん、そりゃ現場に行くのが大変だろうね」
やがて俺とささらの依頼に北海道や九州のものも混じり始めた、話が違うと言いたかったが泉玄太郎さんも先に謝ってくれたのでダンジョンのクリアにしにいった。
「和樹、休んだほうがいいよ!! 和樹一人で日本全部抱えるのは無理!! 私たちは現代最強じゃないんだよ!!!
「そうなんだが、ダンジョンが固定化されて家を失くす人を思うとつい」
「ささらちゃんの膝枕で強制睡眠の刑!! 『眠り』!!」
「えっ、ささ……ら…………」
日本全国ありこち飛び回って学業もこなしていたらささらから怒られた、そして俺は強制的に眠らされることになった。俺が起きた時、ささらは私悪くないもんとそっぽ向いていたが、確かにささらは何も悪くなかった。
「ありがとう、ささら。家を失くした時もささらがいたから耐えられた、今も俺を想ってくれてありがとう。これからも俺もささらを支えるから、ささらも俺を支えてくれ」
「そっ、そうなの当然だもん。和樹のことはささらがしっかり支えるから、無理した時にはまたこうするからね!!」
「うん、頼んだ」
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