10月。
「ふぁ――――――――。」
わたし、机に突っ伏した。
最近、しゃべってないんだ…。
しゃべりたいのに、恥ずかしくなっちゃって
妙に上がっちゃって…。
この前なんかも、消しゴム落としちゃって佐藤が拾ってくれたのに、
「あ、ありがと・・・」
っていっただけで終わっちゃうし・・・
なんか佐藤もあたしのこと避けてるみたいなんだよね…。
あたしのこと嫌いなのかな?
そういえば、この間の弁当食べてるとき―――。
玲奈が佐藤になんか聞いていたっけ。
―――「ねぇ、~~~~~~は、どう?」
「~~~~~~~~~~~~。」――――――
なんて言ってるかは聞きとれなかったけど、質問してたな。
菊池玲奈。
小学5年の時からの親友で、とってもいい子なんだけど、
人の恋に首を突っ込むのが趣味らしいんだよね...。
ちょっと困る人なんです・・・。
その玲奈がきいたことだから、きっとあたしについての質問なんだろうな。
それで玲奈の口から出た言葉が、
「綾かわいそう。」
は?
なにがかわいそうなの??
ほんとまじめにわけわかんなかったけど、
今佐藤としゃべれてないとこをみると、
佐藤はそのことを気にしているのかな。
そうだとすれば、玲奈がきいたのは――――。
―――「綾のことどう思う?」
こんな質問だろうか?
これはただの想像にすぎないけど…
玲奈に聞いてみよう。
「ねぇ、れいn・・・
やっぱり聞けないよ…!!!
だってもし本当にあんな質問をしていたら!?
怖い―――――――
あたし今まで、自分は強いって思ってた。
カエルも蚊もへーきだった。
でもそれは
強いってことじゃないよね。
ほんとに強かったら、きっと今玲奈に聞けたはず…。
佐藤のことが大好きな綾は、こんなにも弱い子だったんだ―――
そんなことにきがついたのは、秋も深まる10月真っ盛り……。
ねぇ佐藤、あたしはこれからどうすればいい?
どうしたら、この終わりのないトンネルを抜けられるの?
この恋は、疑問だらけだよ・・・・・・。




