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6月、そして夏休み。

「お前の好きな人だれ?」



「…おまえだよ。」





あたし、告白したんだ。



中学に入って好きになったやつに。



4月に好きになったばっかりなのに。



遊び半分で告白しちゃったよ~~~!!!!



どうしよう!



まじめに受け取られちゃったかな!?



しかも直じゃなくてメール!!!



なんてバカなんだろう…。



おっ、メール帰ってきた。



「わかった。おまえが俺のこと好きってことは考えとくよ^^

 あとこのことは誰にも言わないで。」



………




だれが言うかぁっ!!!!!!!



やっぱりまじめに受け取られちゃったんだ・・・



どうせうまくいかないにきまってるんだ、あたしみたいなデブ…。



そのうえ、夏休みまでに返事するからとか言われちゃったら…



もうっ、どうすればいいの~~~!?!?!?






「すいません

 やっぱり俺はお前のこと好きになれないから

 ごめんなさい

 これからは友達としてよろしく」



こんなそっけないメールが、夏休みの2日前に届いた。



……やっぱり、振られちゃったな…。



涙が込み上げてきた…。



だめだ!加藤綾かとうあや!!!



こんなことで泣いてたら女がすたるぜ!!!



よし、こういうときは男友達だ!!!



そう思って、廣瀬にメール。



「悲しい…」



よしっと。なんて帰ってくるかな?



♪♪~♪~♪♪



『何が?』



「悲しいから悲しいの!」



『だから何が?』



「終わったの!!!!!!」



『あ~、そうゆうこと。あはは』




わかってくれたみたいだ。



やっぱり、男友達は理解しあえるし、さっぱりしてていいな。



あたしも男に生まれたかったな。



おんななんてなにかとめんどくさいよ。



あたしみたいなおおざっぱな人間が生きていくにはキツすぎる世界だよ…



振られて、そんなことを思いながら終わっていく夏は、まだ暑い日差しが照りつけていた。

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