再び華が咲く日まで

平和の象徴と名高き国……フィオーレ王国。
フィオーレ王国には遥か昔から『花の守護者』と呼ばれる戦士達が国の平和を守ってきていた。

だが！！
この物語の主人公は正義の味方たる『花の守護者（フラワーガーディアン）』ではない。
フィオーレ王国、“フラワーガーディアン”と何百年と敵対してきた巨国……デゼール帝国に身を堕とした一人の“フローズ”と呼ばれる少女だった。


フラワーガーディアンとの激しい戦闘で遂にフローズは討ち取られ、フィオーレ王国に捕まってしまった。フローズの公開処刑が行われようとする中、それを止めたのは何とフィオーレ王国の王太子ロゼ・フィオーレだった。
フローズが何故自分の処刑を止めたのか理由を尋ねると、ロゼはフローズに一目惚れしたと言う。
当然、ロゼの言葉を訝しむフローズ。

これは闇に堕ちた少女の一生を描いた物語である。