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ゲルニカ  作者: 皇トモル
1/1

あとち

「ふわぁ~」


 気の抜けた声を漏らしながらゆっくりと背中を起こし、

まだ覚め切っていない頭で自分が眠りにつくまでの映像を

片目をこすりながら思い描く。


部分的ではあるが瞼を閉じる直前までの記憶を取り戻した

ところで「よしっ」っと意気込んで飛び起きた。


足の裏の感覚はとても不快だ

雨を吸った後の土のように僕の足を靴ごと飲み込もうとす

る。そんな状態の足元を見ても気分は晴れないので空を見

上げた


嫌悪感を感じる足元とは対照的に空は澄んでいた。

太陽は山の合間から顔を覗かせ、

雲たちは「今日は定休日なんだ」とでもいうようにその姿

を見せない。


こんな朝を迎えたのは何日ぶりだろうかと思いながら太陽

に背を向けておもむろに歩き出す


こんな不快なところは走ってでも抜け出したいのだが

足を取られそうなので僕はグッと我慢して歩を進むる。


今日はどの街に行こうかと思い

頭の上に地図を描く


「えっと今いるのがネピル跡地だからこのまま太陽と一緒に

進むと、、、レイバテンに着けるのか!」


今日行く街が決まったことで自然と足が軽くなる。

ここのとこ行き当たりばったりで街を探していたため

時には夜通し歩くこともあり、目印もなく歩くことに嫌気が

さしていた。


「ったくローグのやつらはもっと看板立てとけよなっ」


そんな悪態をつきながら次の街レイバテンの方角を見据えて歩

を進める。


少し歩いたところで先程まであった足の裏の不快感がスッと無

くなった、

その時ふと立ち止まって自分の歩いてきた方に目をやる。


赤く小さな火が点在し、瓦礫がたくさんの山を造っている。

昨日までは多くの人が行き来していたであろう場所には

横たわるそれが草もみえぬほどに地面を埋め尽くしている。


「これが戦争なんだ」

そう自分に言い聞かせそれらにむかって手を合わせる。


敵とはいえローグ兵も人間であることを深く心に刻み

次の拠点レイバテンに向かって歩を進める。

「レイバテンも跡地になるのだろうか」

そんな事を考えながら、、、。

初投稿です。

思いつきで「がっこうぐらし!」の第一話を

思い浮かべながら書いてました。


後半で「エッ」っと思ってもらえたら本望です。

続きは気が向いたとき書きます。

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