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二人は巡り会う
出会ったその子は
黄色い髪をした
何とも不思議な雰囲気だった
ふと
晴天だった空が
黒い雲に覆われる
そして
一瞬の閃光が視界の隅で走る
先程まで私の目の前にいた彼は
今は私の後ろに
立っていた
そうか
お前も同じか
彼はそう言った
お互いに
良い人間と出会えたな
俺もお前も
そこの曲がり角から
私を呼ぶ声が聞こえた
私を心配する君の声が
それともう一つ
別の人を呼ぶ声がした
アル
そう呼ばれた彼は
その声のもとへ
ゆっくり歩き始めた
出会ったその子は
冷たい声をしていた
なんとなく
嫌いだ
こんにちは、柊です。『ソフィアシリーズ』最新話を投稿しました。突如としてアルと出会ったソフィア、アルは一体何者なのか、次回もお楽しみに。ここまで読んで頂き有り難う御座いました。