衣食住
見た目がドラゴンから人間になれたことで、少し落ち着くことが出来た。世界樹と守り人は、ここにいたいだけいてもいいとも言ってくれた。守り人が言うには、ドラゴンがここにいれば番犬代わりになるそうだ。
どうせ他に行く宛もない。ここでしばらく世話になろう。
まずは……
服!何も身に着けていない。スッポンポン。ぶら下がるものが、まんまぶら下がっている。前世よりも立派なものが。
しかし、困った。服を持っていない。作るのも難しい。葉っぱ姿が頭をよぎる…有り得ない。
それに、家や食事はどうする……衣食住全てに問題を抱えている。前世では考えられない状況にいる。
守り人に相談してみることにした。裸が嫌で、まずは服をどうにかしたい。守り人は、森に残されているのを使えばいいとアドバイスしてくれた。少し先に、魔物の森があり、そこに亡くなった人の服などがあるらしい。世界樹や守り人は、木を通して色々な情報を手に入れているらしい。服が落ちている場所を教えてくれた。
食べ物については、食べる分だけ獲物を捕ることは問題ないらしい。ドラゴンなら、すぐ捕れるそうだ。
家についても、大樹や大樹周辺の木以外なら、少し切ってもいいと言ってくれた。
最後に守り人は言った。
「そんなことで悩むな!」と。