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世界樹の下で④
守り人から語られた話は、とても信じられるものではなかった。
しかし、自分の身体や周りの状況から考えると、受け入れるしかなさそうだった。
ドラゴンとして生きていく…どうやって……想像もできない、絶望感しかなかった。
しばらく、こちらの様子を見ていた守り人がある提案をしてくれた。
それは、世界樹に相談するというものだった。
数百万年もの間を生き、この世界の理を知る聖樹である世界樹であれば、何か方法があるかもしれないと……
世界樹に相談…
私は、目の前にある大樹を見上げていた。