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世界樹の下で②
目に入った自分の身体は、黒く硬い表皮に覆われ、手には鋭いツメが生え、翼が折りたたまれている。脚を見ると、太く筋肉質で、太い尾も生えていた。
手を挙げて眺める…
顔を触ってみる……
人の顔ではない………
口が大きく、大きな歯が並んでいる。頭の上には、ニ本の大きな角が生えていた。
一歩進んでみると、"ドスンッ!"と大きな音を立て、周りの木々が大きく揺れる。
夢…
死んだはず……
死んだのに夢………
頭を上げ、自分より大きな大樹を眺める…
しばらくボーッと眺めていると、違うナニかに気づいた。
チョウチョ?小さいナニかは、大樹の側で飛んでいた。
「目を覚ましましたね。竜の王よ。」
頭の中に声が響いた。
お読みいただき、ありがとうございます。誤字、脱字ありましたら、教えていただけると幸いです。