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ー第4節 悪質な罠を粉砕したハルトは、会社を危機に晒しユイから給湯室を奪った冴島たちに鉄槌を下す。「君たちの能力は我が社にもう必要ない」と冷酷な解雇を言い渡す大逆転劇!

第4節 悪質な罠を粉砕したハルトは、会社を危機に晒しユイから給湯室を奪った冴島たちに鉄槌を下す。「君たちの能力は我が社にもう必要ない」と冷酷な解雇を言い渡す大逆転劇!


 サイバー攻撃をたった一人で、しかも数分で完全撃退したハルトの超絶的な手腕に、全社員が息を呑んだ。

 しかし、ハルトの反撃はこれだけでは終わらない。

「広報、法務部。先ほどの逆探知で、ゼニス社が今回のサイバー攻撃とフェイクニュースの拡散を指示したという決定的な証拠データを入手した。これらを全て警察とメディアに一斉送信しろ。ゼニス・ホールディングスは、今日をもって社会的に終わる」

 冷酷無比な社長の完璧なカウンター攻撃により、会社を存亡の危機に陥れたライバル企業の悪事は白日の下に晒され、完膚なきまでに粉砕されたのである。

 オフィス内に、割れんばかりの歓声と拍手が巻き起こった。

 だが、ハルトの視線は次に、歓声の中で顔を青ざめさせている一群の社員たちへと向けられた。

 営業部のお局である冴島をはじめとする、高学歴を笠に着てユイを見下し、マウントを取っていた能力至上主義の権化たちだ。

「冴島。そしてそこにいる数名の社員たち。前に出ろ」

 ハルトの氷のような声に、冴島たちは震えながら前に進み出た。

「しゃ、社長……素晴らしい手腕でしたわ。これで我が社も安泰――」

「黙れ」

 ハルトの強烈な威圧感に、冴島は言葉を失った。

「俺は意識を失う直前、そして復活した直後に、君たちの愚行の全てを報告から把握している。俺が倒れ、会社が未曾有の危機に陥っている最中、君たちは自己保身のために責任をなすりつけ合い、部署間の連携を致命的に遅らせたそうだな」

「そ、それは……開発部のミスが……」

「言い訳は不要だ。さらに致命的なのは、君たちがくだらない嫉妬と権力欲から、ユイから給湯室の鍵を奪い、彼女の行動を不当に制限したことだ」

 ハルトの言葉に、全社員の視線が冴島たちに突き刺さる。

「ユイの無私の奉仕と癒やしがなければ、この会社はとっくに過労で全滅していた。彼女から居場所を奪い、会社全体を崩壊の危機に晒したのは、他でもない君たちのその醜い『能力への驕り』だ」

「社長、お待ちください! 私たちはこの会社のために、高い語学力と営業成績で貢献してきたエリートです! たかがお茶汲みしかできない派遣社員の肩を持つなんて……!」

「そのエリート風を吹かせる腐った精神こそが、我が社を蝕む最大の害悪だ」

 ハルトは冷徹に、そして決定的な死刑宣告を下した。

「君たちの能力は、我が社にはもう必要ない。本日付けで懲戒解雇とする。荷物をまとめて、今すぐこのビルから出て行け」

 冴島たちは絶望に顔を歪め、膝から崩れ落ちた。能力と地位にしがみつき、他人を見下し続けた者たちの、あまりにも惨めな末路であった。

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