表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【呪言《ことほぎ》】あなたがそうおっしゃったから。  作者: 友坂 悠


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/66

お仕事をすること。

「はは。アリーシア、なんだかすごく生き生きしてるね」


「そう、かしら?」


 セバスが退席した後マクギリウスがそう言って。

 そんなつもりはなかったけど、ちょっと饒舌になってたかしら?

 ああ、でも、そうかもしれない。


「無理にでも王都に連れ出してよかった。ブラウド商会の頃は仕事するの嫌がってたみたいだったけど、やっぱりこういうのが好きなのかもね。アリーシアは」


「あ、そんなこと、ないよ? 商売のお仕事はほんとはあんまりしたくはないもの」


「はは。そう言ってあの頃も俺ばっかりに仕事させてたっけ?」


「う。だって……」


「いいよ、わかってる。これからも俺がなんでもやってあげるから、アリーシアはそうやってどうすればいいか考えてくれるだけでいいからね」


 こちらを覗き見てイタズラっぽい目をするマクギリウス。

 わたくしはふいっと目を逸らして。


「もう、マクギリウスったら意地悪」


 そう零した。ほおが熱い。たぶん、赤くなってる。



「お嬢様、お茶が入りましたよ」


 そう絶妙なタイミングでお茶を勧めてくれるフィリア。

 テーブルの上にはマクギリウスが好きなミルクティーとわたくしの好きなフルーツティー。

 お茶菓子には可愛らしいクッキーも添えられている。


「お嬢様が大好きだったロゼリアのクッキーですよー。やっぱり王都じゃないとこれは手に入りませんからね。お店もわりと近いのでこれからは気軽に買いにいけそうです」


 ニコニコとそういいながら目の前に綺麗にセッティングしてくれるフィリア。


「ああ、でも、フィリア。あなたも出かける時には少し工夫をしてくださいね」


 知り合いに見られると厄介だから。フィリアがわたくしのそばから離れないなんてこと、トランジッタ家でもエルグランデ家の者でもよく知っている。


「はい。そこはぬかりはありませんわ。これで変装していますから」


 そう言って取り出してみせたのは、メガネ?

 さっとつけてみせるフィリア。確かにこれだけでもいつものフィリアとは随分と印象が変わってみえる。


「王都では今こんなおしゃれメガネが流行っているんですって。可愛い縁取りのものがお安くお店に売っていましたわ。ああもちろんレンズじゃなくてただのガラスです」


 ああ、これなら。


「それ、いいわね。わたくしの分も買ってきてくれないかしら」


「ふふ。もうご用意しておりますよ。お嬢様にはかつらもセットで。このブラウンのカツラでお嬢様の綺麗な白銀の髪を隠すのはどうかとも思いますけれど、それでなくともお嬢様はお綺麗で目立ちますからね」


 はう。でも、かつらもあるならそれで変装すればわたくしも堂々と街を歩けるのかしら?


「ちょっと待って。まだだめだよ。絶対に一人で出歩いちゃダメだからね!?」


 そうマクギリウスに釘をさされた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ